北海道採集記2005(part2)
― 熱闘!幻の特大ミヤマ採集編 ―
ishi



8月17日(木)
北海道4日目。
今日はいよいよ自分にとってメインエベントな林原さんとの採集です♪
朝一番で採集に繰り出したいところをぐっと抑えて、午前中は海&プール&お土産の買い物としっかり家族サービスに励みます(^^;
今後の明るい採集計画のためにもこれはとっても“大事”なことです(^^)

朝の海岸は気持ちいい 夏はやっぱりプール♪ 元町でお土産をお買い物

さあっこれで心おきなく採集!採集!
フォレスター@林原さんにピックアップしてもらい出発!!
林原さんは午前中の間に糞虫採集へ行っていたそうで、さすが合間をぬってしっかりカッコいいミヤマ達もゲットしていました(^^)
ただアブの集団にたかられて大変だったご様子・・・
今年は特にアブが多いようで、所によってはアブの大発生で採集どころではないらしい・・・
昼の樹液採集につきもののアブですが、刺されるとチクッと痛いし、大きく腫れた人もいるそうで、なにより大群にまとわりつかれると採集どころではなくなってしまう厄介者です。(ある意味スズメバチ以上に厄介かも)
他にも蚊やブユ、そしてウルシなどの草かぶれ系もイヤですが、大好きなクワ採集の前ではそんなものにビビってられません!!
服装(長袖)や虫除け薬など装備の準備は欠かせませんね。

昨年に続いての採集ですが、
今回も日中はミヤマ中心やヒメオオ、ノコ、コクワ等を、夜はオオクワを中心に狙います。
林原さんの狙いは超特大ミヤマ75mm以上!できれば78mm以上!!という自分にはおよそ考えられないスケールです!!!
が、キャリアと実績のある林原さんには十分狙える目標なんですねー。
今シーズンまだ60mmの壁すら越えられない自分ですが(^^;ここは大きく憧れの70mm以上を目指します♪(大胆?控え目?)
林原さんによるとこれまでミズナラがメインのホストとなっていたそうですが、このところそんなミズナラの樹液が止まり、代わってハルニレの樹液が出始めたのらしいとのこと。
樹液採集経験が少ない自分は、樹液の出る木は大体毎年シーズンには樹液を出しているものだと思っていましたが、いつもながら「なるほどなるほど」と感心することばかりです。
ポイントに到着しミズナラをチェックしますが、確かに樹液が止まっており、鈴なりだったというクワ達の姿も全然見あたりません・・・

「やはり今の時期はハルニレだ!」ということで
ポイントを移動します。
ここのハルニレは昨年の採集でも印象に残っている自分にとっては忘れられない場所です。
「ああっ、いる・・・いる・・・いるっ!」
ハルニレのまさに「ご神木」にベタベタとミヤマ達が張り付いています!!
ミヤマがここにもあそこにも、ミヤマ♀とアオカナブンのツーショット、アカアシ♂もいる・・・
「これだ、これだよ!・・これが見たかったんだ!!」

ハルニレの樹液に付くミヤマ♂ 枝先のミヤマ♀ 2匹のミヤマ♀とお尻はスジ?

何度見ても感動!見とれてしまう・・・まさに至福の瞬間(^^)
大型のミヤマ♂が1頭目の前まで降りて来てはまた登っていきます・・・ミヤマは樹上では意外なくらい機敏で歩くのが速いので、あっという間に再び高いところへ行っちゃいました(^^;
普段ならすかさず採ってしまうところですが、林原さんが一緒ということもあって後でちゃんと採集できるという安心感と、なにか「採っちゃうのがもったいない!」という感じでつい魅入ってしまいます♪
こんな場面を撮りたくてデジカメも新調したこともあり、シャッターチャンスとばかりに写真も撮りまくり(^^)

徘徊する大型のミヤマ♂ ミヤマ♀とアオカナブン 2匹のアカアシ♂

さあ十分堪能したところでそろそろ採集に(^^;
なんだかんだ言いながらも、やっぱりこの採集の瞬間が最高に楽しい!!
持ってきたパーツケースがこの林道だけでもういっぱいになりそう・・・
ミヤマの良い型(68〜69mmクラス)を中心に育てられる分とお土産の分だけキープしあとはリリースします。

こんな景色が見たかった♪ 採集する林原さん 大型なミヤマ♂達(MAX69mm)

続いて昨年ヒメオオ採集したポイントへ移動しますが、今回は姿が見当たりません・・・
それにしてもアブが多いこと!
車の排気ガスに集まっているようですが、停車するとまとわり付くだけでなく、付近の木々の枝にとまる個体も多く、枝に幹にシルエットが見えると思いきやみんなアブだったりして、紛らわしい事この上ない(T_T)
途中ブナの立ち枯れでカミキリチェックなどしましたが、結局クワの姿は見えず次のポイントへ移動することに。

移動中、ラジオから流れる甲子園中継で地元北海道出場校の熱闘ぶりに一喜一憂しながらこちらも気合いを入れ直します♪
ハルニレに1点、一際鮮やかなグリーンが見えます。アオカナブンが1匹だけ樹液に来ていました。
ですがクワの姿は見あたりません。
ならば!と蹴りを入れるやバラバラッとアカアシが沢山落ちてきました♪ここでは
アカアシばかり5♂2♀でした。
続いてチェックしたミズナラにて、樹液にノコ♂、ミヤマ♀達が集まっていました♪
そばにスズメバチがいるので注意しつつ樹皮めくれの部分にミヤマ♀、樹洞の隙間にコクワの姿が見えます。

こんな感じでアカアシばかり落ちてきた 樹液のミヤマ♀ 中歯ノコ♂

林原さんが蹴りを入れると“バサッ”目の前に大きなミヤマ♂が落ちてきました。
これは、デカイ!
大型個体を先ほどから何匹も見ていますがこの固体はさらに大きく感じます。期待して後で測定すると69mmは余裕で超えて・・・何とか70mmありました♪
71mmには届かないけど念願の70オーバーです!ヤッター(^^)v

さらに移動した次のハルニレで、「おっとー」と言いながら林原さんがなにやら小型のクワ♂を持っています。
一見オニクワガタかな?と思って近づいて良く見ると、なんと!26mmあまりの超小型ノコギリ♂(^^;
スゴイなーこんなのがいるんだなー・・・
さすがの林原さんもこのノコ♂にはビックリな様子(とってもうれしそう♪)

念願の70mmミヤマ ビックリ!の超小型ノコ♂

いやはや、こんな出会いがあるから本当に採集は面白い(^^)