ペットボトルでクワガタ飼育

HIKAKA

 はじめに 

 ペットボトル飼育といえば、国産カブトムシ幼虫を思い浮かべる方が多いでしょう。実際、国産カブトをペットボトルで飼育している方はかなり多いと思います。しかし、国産カブトのみならず、クワガタをペットボトルで飼育している方もいるのではないでしょうか?ネット検索してもカブトムシ飼育の記事が多く(たとえば98年4月号亀有カブトさんの記事)、クワガタのペットボトル飼育情報はほとんどみつかりません。しかし、ときどき掲示板などで見かけることがあります。

 わが家で初めてクワガタ幼虫飼育をしたのは、宮城産ミヤマクワガタ幼虫でした。そのとき参考にしたのは爆発栄螺さんのミヤマクワガタ飼育講座だったので、クワ幼虫飼育にはミニプラケを使うものだと思ってました。しかし、すぐ後に、ベテラン飼育者の方やクワガタショップのお兄さんから「幼虫飼育にはビンを使うんじゃ!」と教わったのでした。さらにはビンを100円ショップで買うようにまでご指導いただいたのですが....

 100円のビンって安そうで安くないです。だって1ペアから20頭幼虫が生まれたら、100円×20=2000円でしょ。うっかり5ペアもブリードして爆産してしまったら、ビン代で10000円越える。ただでさえ菌糸やマット代かかるのに。せっかく先輩方に教えてもらいましたが、ビンボ人のHIKAKAには耐えられません。

 そんなわけで、容器にできるだけお金をかけないために、廃ペットボトルを利用したクワガタ幼虫飼育を始めました。今回は、そのペットボトル飼育の方法を紹介します。なお、皆様がこの方法で飼育してトラブルが発生しても、当方では責任は負いません。

 ペットボトル飼育容器の特長 

HIKAKA式ペットボトル飼育容器には以下の特長があります。

○コバエ完全シャットアウト! コバエの出入りがありません。コバエシャッターみたいです。

○収納上手! 並べてみると無駄な空間ありません!しかも重ね置きOK!

○通気性を保ちながら乾燥しにくい! このへんコバエシャッターの構造を参考にさせていただきました。

○縦横自在!蛹室の向き・大きさに合わせて横に置いたり縦に置いたり。

○材料が簡単に手に入る!

○とにかく安価!ただし、わざわざこのためだけに飲み物を買うと高くつきます。近所・親類・友達・同僚に「空ボトルちょーだい!」とお願いすると、きっとたくさんの方がが提供してくれますよ!

○作製簡単!たくさんほしいときには、簡単につくれなくっちゃね。

 ペットボトル飼育容器の作製方法 

では早速、作成方法の解説です。

準備する物:ペットボトル×2本,ペットボトルを切断する道具(ペットボトル専用ハサミが便利),尖ったドライバー,不織布,定規,はさみ,セロテープ,ビニールテープ


 まずは2リットルペットボトルを二本用意します。実は、ここでのペットボトルの選択が、この飼育容器作製の最大の難関なのです。

 2リットルペットボトルといっても、様々な種類があります。ボトル形状は飲み物毎に違っています。2本のうちの1本を容器本体、もう1本を蓋として使うのですが、蓋用のボトルは本体用ボトルよりも少し太い必要があります。本体に蓋をかぶせるためです。

 良いボトル組み合わせも紹介するつもりでしたが、あまりに種類が多いことと、ボトル形状がしばしばモデルチェンジすることにより、あきらめました。みなさん、良い組み合わせを試行錯誤して探してください。

 写真では奥が本体用、手前が蓋用のボトルになります。

では次のページへ続く