2004年10月9日(土)へっぽこ遠征inやんばる(最終日)
沖縄県本島 曇り時々雨 27℃





リュウキュウツヤハナムグリか?
リュウキュウツヤハナムグリか?

沖縄の都市部でもそれなりに生物が確認出来る。ハナムグリ系の甲虫も飛び回っている。他にもリュウキュウアサギマダラも市内の庭などで確認出来る。





シロテンハナムグリ
シロテンハナムグリ

本土より“黒く小さい”シロテンハナムグリ。
那覇市内の公園などを探索すると意外に雰囲気のある樹木が多く、果実トラップ痕も確認出来るので、夏場はクワガタも確認そうである。






ソーキそば
ソーキそば

“やんばる”に向かう前に腹ごしらえという事で「ソーキそば」食べる事にした。前日の「沖縄そば」と何が違うかと思えば、骨付き豚肉が「ソーキそば」との事らしい。店によって味は大分異なる。





ハイビスカス
ハイビスカス

鮮やかな花があるので目をやると、ハイビスカスが咲いていた。その他にもデイゴの木もあり、南国ムード満天である!また沖縄は赤土が多いと聞いていたが本当に赤土が多く、夕暮れになると土が露出している場所はオレンジ色に見える。





オオシマゼミ
オオシマゼミ

車を走らせていると、不明セミの鳴き声が聞こえてきた。前日から気になっていたが、沖縄固有のオオシマゼミであった。見た目はミンミンゼミの様な、ヒグラシの様な、ツクツクを大きくした様な雰囲気のセミであった。鳴き声が変わっていて「ミャン・ミャン・ミャン」という感じの不思議な鳴き声の持ち主であった。沖縄北部での個体数は多い。





蒼い海
蒼い海

沖縄の蒼い海。何気なく砂浜に降り、砂を見てみると何と「星の砂」ではないか!良く土産物などで見掛けたりするが、沖縄のビーチでは普通に星の砂状態であった。
まだ敗戦が決まった訳ではないので、甲子園の砂の様に持ち帰る気にはならなかった。





オキナワコカブト
オキナワコカブト

途中、地面に黒い甲虫が居たので一瞬ドキッとしながら確認すると、オキナワコカブトが確認出来た。本土のコカブトに比べて頭部のヘコミが少ない様である。





シリケンイモリ
シリケンイモリ

良い時間帯になってきたので、そろそろ林道探索を本格的に開始する。
昨日同様、暫く走り回るが相変わらずヤンバルマイマイやコオロギなどが多く歩き回っている。が、肝心のオキマルは居ない。黒っぽい物体があると「違うだろう」と思いながらも、「もしかすると・・・」と思うと後悔しそうなので、結局全て確認しに行ってしまう。暗くなると落ち葉ですら「それ」に見える。とにかくひたすら車で林道を流す・・・。途中、かなりの確信を持って車から飛び降りて確認すると、可愛らしいシリケンイモリが歩いていた。

長い時間、結果が出ない状態で同じ事を続けていると、自分の行っている行動に「この方法で良いのだろうか?」と不安感を感じる時もある。良くも悪くも、他の低速のレンタカーとすれ違う事で「それ程間違った行動はしてない!」と自分に言い聞かせながら林道を進む。





ああっ!!!
ああっ!!!

睡魔と闘いながら、イヤになるほど車で流す・・・。
すると突然、林道に黒光りする個体が現れた。眠気もすっ飛び、急いで車を降りて確認しに行く。クワガタである事は(おそらく)間違いない!

手にとって診る。・・・・・動かない。






残念っ!!踏まれてますから〜!
残念っ!!踏まれてますから〜!

オキナワマルバネ♂であった。生涯初のマルバネクワガタである。黒くツヤがあり、想像以上に大きく感じる。やっと沖縄のやんばるに住むマルバネに会えた。
車に踏まれて致命傷を受けている様だが、まだ微かに息がある様だ。おそらく直前まで歩いて、林道に出来てた所を車に踏まれた様である。
あともう少し早ければ・・・。元気な時に会いたかった。





結局、初めての沖縄遠征はまともな個体を確認出来ないまま終了となった。観光もロクにぜず“やんばる”を駆け回ったが、結果は瀕死のオキマルに会うのが精一杯だった。状態の良い個体を確認する事は出来なかったが、悔しさと言うよりある程度の満足感の方が強かった。決して強がりという訳ではなく、初めての場所でほとんど情報の無い中で最低限の確認が出来ただけでも“へっぽこ採集者”としては格好付いたと思っている。

成績オキナワマルバネ♂×1(瀕死)
(確認後、リリース)

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