このコーナーでは、私の作っている菌ビンの作り方とレシピを紹介します。
1.準備する物
準備品 ブナとクヌギの生オガコ、ヒラタケ種菌、強力粉、小麦胚芽、耐熱ガラス瓶(キャップ付)、消毒用エタノール、培地混合用ケース、すりこぎ、スプーン、霧吹き、計量カップ、直径2cmくらいの丸棒、電子レンジ、でかい段ボール箱、アルコールランプ(ライターでも可) 2.仕込みa. まず培地を作ります。クヌギ(細目)とブナ(微粒子)オガコを50%ずつ計量して良く混合します。オガコは水分量の関係で、事前に乾燥させておく必要があります。使うビンにオガコがどれくらい入るか調べておく必要もあります。b. 培地に対して小麦粉を1割、小麦胚芽を小麦粉の3%ほど加えてひたすら混ぜます。 c. 良く混ざったら、ビン容量の20%×作るビンの本数分の水を加え、更にひたすら良く混ぜます。 d. 水分が均一になるまで混ざったらビンに詰めますが、このときあまりにも固すぎずあまり緩すぎず適度につめます。コツは、ビンの下がやや緩めに、ビンの上はがっちりと詰まった状態です。 e. 中心に丸棒で底まで届く穴を開けます。うまく棒を回して円錐状に出来ればGOODです。 f.
コピー用紙2枚重ねではさんでキャップをしてOK。
3.殺菌a. 仕込みの済んだビンを殺菌します。この際キャップは穴の空けてない物を使用して下さい。穴が開けてあると内圧があがらず殺菌不十分になるおそれがあります。すでに空けてあるときはガムテープ等でふさいでください。あまり時間をかけ過ぎるとビンが破裂したりするおそれがあるので注意が必要です。 b.
900マヨビン3本を一回ずつ殺菌します。私の家の電子レンジでは、レンジ強で15分チンして10分おいてもう一度15分チンしてOKです。今までこれで完璧に滅菌出来ました。なお、電子レンジの出力により加減が必要と思うので最初は実験が必要です。
4.接種a. 殺菌が終わり、20度以下の温度まで冷ました培地に種菌を接種します。b. なるべく狭い部屋で行います。窓や入り口を閉め切って部屋の中央にテーブルを置き、その上にでかい段ボール箱を横向きに置きます。霧吹きにエタノールを入れて部屋の中と箱の中に噴霧します。この箱の中で接種作業をします。 c. 箱の中に培地のビンと種菌ビン、スプーン、スプーンを置く皿を置きますが、これらはすべてエタノールで拭いて滅菌してからおいて下さい。アルコールランプがあれば箱の外で点火しておきます。 d. 種菌の蓋をとり種菌ビンの内側をアルコールでふいて、種菌の上部の空気にさらされている部分を滅菌したスプーンで削りとり箱の外に捨てます。スプーンはアルコールでふいてから炎のうえを軽く通します。 e. スプーンで種菌を細かく砕き培地ビンのキャップをはずして接種します。この際、穴の中に必ず種菌を落とし込むようにします。培地の表面が見えなくなるまで種菌をのせます。 f. 培地びんにコピー用紙のみで蓋をします。輪ゴムでとめておきます。 *注意この作業が、一番雑菌に汚染されるおそれのある作業です。手は良く洗いエタノール消毒し、接種に使う器具もその都度消毒して雑菌汚染を防ぎます。落ち着いて素早く一気に作業してください。尚種菌が余ったらビンの内側とキャップの内側を消毒して清潔に冷蔵庫で保管すれば2ヶ月くらいはもつでしょう。ちなみに私は冷蔵庫も中古を手に入れて専用で使っています。これから寒くなりますが、菌ビン自作のチャンスです。冬季は空中雑菌が少なくなるので成功率が飛躍的にUPします。 アルコールランプを点火しているときはエタノールの噴霧は危険です
5.培養
接種の終わったビンを培養します。私は接種の時に使った段ボール箱のなかに培地ビンを並べ、入り口を新聞紙でふさぎ培養しています。
*私はこの方法でいつも必ず成功しますが、誰でもうまくいくと保証するものではありません。また幼虫の死亡率も今のところ0ですがこれも保証はできません。更に殺菌、接種時に多少の危険性も伴いますので必ず個人の責任において作業を行って下さい。クレームは受付られません。 |
*生オガコ、ヒラタケ種菌等資材のご購入はオークプロジェクトさんがおすすめです。