福島県での採集と採集データについて考える



福島県に採集に行く時と言えば『檜枝岐に行こう!』だと思う。これがヒメオオだったら
間違いはないのだが、オオクワの場合ちょっと違う。下記の福島県の地図をご覧ください、


檜枝岐は福島県の南西に位置する村だ。1982年の月刊むし141号にてヒメオオの多産地と
して紹介され現在でも有名な場所だ。ところがオオクワになると、檜枝岐での採集例は少ない。
以前、虫研代表の吉田氏が1000メ−トル付近でも見られると1990年発行のオオクワガタ
の世界にて紹介したが、私は確認できていない。これが初心者には檜枝岐に行けばオオクワを採
集できると暗示をかけるのであろうか?しかし、現実は南会津を訪れオオクワを採集している
方々は檜枝岐周辺の村や町の灯火で採集しているのである。その他、会津地方のブナ帯周辺の灯
火であれば採集は可能であろう。是非、挑戦してみていただきたい。

もし、運良くオオクワガタを採集して、少しでも標本に興味があるのであれば採集データにも
注意していただきたい。なおペットとして飼育する場合、これ以上言及しない。先に述べた理由
から福島県でオオクワを採集したら是非、地図で確認して欲しいのだ。ここで、お勧めの福島県
の地図を紹介しようと思います。

福島民報社/最新福島県万能地図 定価4700円(税別)
ISBN4-9900123-3-X

である。この地図があれば福島県でのクワガタ採集には困ることがないだろう。しかしながら
ヒメオオや小型種には地形図が必要な場合があるので、場合によって使い分けることをお勧めす
る。

99年からは『南会津に行こう!』になるかもしれない?