次に採集データの重要性について少し書こうと思います。もし、採集地の情報がない
場合このデータが採集の可能性を高めてくれます。下記の記入例をご覧ください。

福島県福島市飯坂町
○○林道標高800m
1998年11月23日
安達 真一 採集

一目瞭然である。標高までは入れない場合もあるのだが、これで私が採集したという
情報とここにこの昆虫が確実にいる(いた)という情報が残るのである。すなわち、
昆虫博物館や購入した標本、生体に採集データが付いていれば確実にそこで採集可能
なのである。(採集日があまり古いと環境変化などにより難しい場合もある)詳しく
記入してあればある程、採集の可能性は高くなるのである。

もし、あなたのお住まいの地域等に博物館があったら標本だ
けでなく、採集データも見ていただきたい。もしかすると、
夢の地元産オオクワガタやその他の昆虫が採集できるかも知
れないのである。そしてインセクトフェア−等に行った際
は、そのデータを盗んで、、、いや見て欲しい。

その他にも採集場所を知るカギとしては昆虫専門誌もあげら
れる。『月刊むし』や『昆虫と自然』などは図書館に所蔵さ
れている場合もあるので、一度読んでみて下さい。数々のヒ
ントが得られるはずです。地元に昆虫の会などがあればその
会報も重要な情報源となります。そうそう、環境庁の調査記
録も役に立つ!(左は採集データの一例)

もし、このような書籍が閲覧できないようであったら我が福島県の昆虫図書専門店
『TTS昆虫図書』をお勧めする。月刊むしを始め、昆虫関係であればなんでもあ
る。連絡先は以下の通り。

『TTS昆虫図書』
〒973-0000 福島県いわき市内郷郵便局私書箱11号

ハガキでリストを請求して下さい。

こんなことを切っ掛けに飼育だけでなく、採集や標本収集にはまっていくのである。

※昆虫は採取(さいしゅ)でなく採集(さいしゅう)ですよ。

福島県のクワガタムシ安達 真一