花の少ない春先に物静かに咲くクリスマスローズ。はかなげな割に丈夫というのが魅力の一つです。真っ白な花を咲かせるニガー、花色や形に変化のあるオリエンタリス。地味な花ですが奥の深い魅力を持っています。クリスマスローズはキンポウゲ科。最近はいろいろな種類のものがでまわるようになりました。また、種から育てると楽しい花の一つでもあります。
クリスマス・ローズの有名な有名な育種家にヘレンバラードというイギリスの女性がいます。60歳を過ぎてからドイツ語を勉強し育種をはじめたということにも驚かせられます。「育種のコツは、正しい血統を守ってあげること。そして、ゆっくりと進めること。それから記録をきちんと取ることです」また「大切なのはよく観察すること。まだまだ進化し、変化していく花であるが誰かが注意して見守って、見出してあげないと成就しない」変異の多い固体の中から価値のあるものを見出していくには日ごろの観察が何よりも大切であることを物語っています。いつか写真ではなく本物のヘレンバラードの品種を見てみたいと思います。

キューガーデンで見かけたクリスマスローズを紹介します。


orientalis
ssp.guttatus

orientalis
Abel Carriere

orientalis
petsamo

orientalis
White Swan

お薦めの本「クリスマス・ローズ」監修・野田卯一郎・六耀社
The Gardener's Guide to Growing HELLEBORES Graham rice&Elizabeth Strangman

▽BACK▽