2004年新春お年玉特別企画(?)
パチスロ娯楽読み切り(って、連載なんて出来ない・・・)


出目のジョエ(汗;
まぁ、到底取り上げられそうにもないので、自分で作ってみました。
勿論、「アレ」を想像しながら読んで頂けると面白いかと・・・。
A様ビギナーの方には、それなりに“役に立つ内容”になるよう心掛けました。


《2003年12月下旬、新宿歌舞伎町》

ニック:「ふぅ、この年の瀬にどこに行くかと思えば新宿かよ・・・」
ジョエ:「へへへ、そんな事言うなって。今日は飛びっきりの機種を用意しているんだ。お前さんがお得意の“技術介入激高”マシーンだぜ」
ニック:「ほう、その割には随分自信アリ、って顔だな」(不敵笑)
ジョエ:「よし、着いたぜ。今日は、この機種で勝負だ!」


スペックA(オーイズミ)

ニック:「ほう、『スペックA』かい。噂には聞いていたが、今となっては珍しい“本格派大量リーチ目搭載マシーン”らしいじゃないか」
ジョエ:「さすが、ニック。雑誌を隅々まで、ちゃんとチェックしているようだな」
ニック:「雑誌だけじゃないぜ。ネット上のスロサイトはマメにチェックしているからな。こと、『スペックA』に関しては随分マニアックなサイトがあるからな。以前から注目していたんだ。それに、最近、じわじわと設置が増えているらしいじゃないか」
ジョエ:「ああ、来年の規定変更を見越した店がどうやら導入しているらしいぜ。どういう経緯があるにせよ、こういう“本格派”マシーンの導入は大歓迎だ!一丁、逝くかッ?」
ニック:「オウ!」
ユミ:「勝負は、いつも通り3時間の出玉勝負。逝くわよォ〜!」


《勝負開始》

ペシ・・・ペシ・・・
ジョエ:「へぇ〜、珍しいな。お前さんも順押しフリー打ちかい?」
ニック:「あたぼうよ。『スペックA』は小役カウンターが搭載されている上に、BIGによるリセットは無いんだぜ。チマチマ、チェリー狙いでハサミ打つなんざ、“愚の骨頂”よ。“出目とスベリのハーモニー”を楽しまなければ開発者に失礼ってモンだ」
ジョエ:「へへへ、お前からそんなセリフが聞けるとはなぁ・・・殊勝なこった。そう言えば、『心の貧しいスロッターには貧しいゲームしかできない』とか言うらしいしな。オレも、N.N.S.S全開で逝くぜッ!!」


ニック:「お?左枠上バー。ここは、小役ハズレだったな。まぁ、最初だし、ここは慎重にベルを狙って・・・ベルテンパイ!チャンス!」

ジョエ:「い、イキナリかよ!?」
ニック:「フ・・・。ジョエよ、先に逝かせてもらうゼ!」
「ドルルル・・・」(ベル揃う)
ニック:「ク、クソ!先制のチャンスだったのに・・・
ジョエ:「ふぅ・・・」(冷や汗)


(ジョエ:パッパッ・・・(フラッシュ))
ジョエ:「お?2フラか?」(1stストップ)

ジョエ:「うぁ!この形は・・・2確ッ!」
ニック:「なにィ!?」
ジョエ:「も、勿論、今のが“2フラ”なら・・・な。2フラは、“リプorボーナス”だから、この形ではリプ揃いは“アフター目”。でも、イマイチ自信が無いンだよな」
「トゥルルル・・・・」(プラム揃う)
ジョエ:「やっぱりプラムか・・・。くそッ!」
ニック:「オイオイ、3フラを2フラと間違えるなんて、お前も随分初心者だな〜?」(ニヤリ)
ジョエ:「う、うるさいッ!」(汗;)


ジョエ:「あ”〜ッ!」
ニック:「ウッ!お、驚かすな!イチイチ、うるせーな!何だよ!?」
ジョエ:「に、2確・・・」(デレ〜♪)

ニック:「ん〜?オレと同じ目じゃないか?」

ジョエ:「チッチッチッ・・・。中リール枠下をよ〜く見てみろよ」
ニック:「オレは、リプレイで貴様はチェリー・・・?」
ジョエ:「まだ、解かねぇのかよ!中リール枠下チェリーの“バベプ”は、小役ハズレ目なんだぜッ!」
ニック:「な、何ぃ〜!?と、言うことは、小役非テンパイで2確か?!」
ジョエ:「その通り!ここは。1枚掛けで、左バー狙い・・・」

(ズル〜中段赤7)
ジョエ:「よっしゃ!BIG確定!」
(ドゴォ〜!テケテケテケテケ・・・テ〜テレテテレレ〜!)
《SPBGM》
ジョエ:「しかも、成立ゲームだぜ!♪こんな、スゲー目を出しておいて、予告無しだからな。ホント、堪ンないゼ!」
ニック:「ク、クソ・・・。まぁ、いいオレも続くぜ!」
(チャッ、チャー、チャッ、チャー・・・)
ジョエ;「なぁ、ニックよ。このA様の“スペシャルGBM”って、実はロック様の青7BGMなんだぜ。知ってたか?」
ニック:「な、何だ、その“ロック様”っていうのは?」
ジョエ:「お前、知らないのかぁ!?“ロック様”といえば、オーイズミの記念すべき第1号機、『リトルロックZ』に決まっているじゃないか!」
ニック:「クッ・・・し、知るか!」
(パッ、パッ、パッ・・・)
ジョエ:「お?JACインか?ここは保険ハズシで・・・ビタ押しだッ!」(ビシッ!)

「OH!YEAH!!」
ジョエ:「クゥ〜、気持ちイイ!やっぱり、オーイズミの十八番、“1ハズシ”は最高だな」
ニック:「フッ、出来るじゃないか。貴様も随分、目押しが上達したようだな」
ジョエ:「いや、“1ハズシ”って、難しいように思われるが、絵柄とか考えられていて、目押し下手なオレでも7割くらい出来るんだよ」

(チャンチャンチャンチャン・・・)
ジョエ:「くぅ〜、3rd小役ゲームのBGMも最高だぜ!」
ニック:「さっきから聴いているが、『スペックA』のBGMってなかなか良いな、サラウンドなサウンドもイカしてるし・・・」
ジョエ:「ほう、お前さんにも解かるのかい?でも、A様だけじゃないゼ。“ベガスロ”『リニアフラッシュ』は、“サベージ・ゲーム”がバロック調だし、3rd小役BGMは変拍子まで使っていて、正に“おしっこジャー”だゼ!」

《BIG終了》

ジョエ:「450枚か・・・まずまずだな」(安堵)
ニック:「フン、今のうち言っておけ!」


(ニック、400G経過・・・)
ニック:「クソ・・・、コイツは超ノーマル級のORT(オーイズミ・連チャン・タイム)とOHT(オーイズミ・ハマリ・タイム)を搭載しているらしいからな。ここら辺で、引いておかないと・・・」(チョイ汗;)
ジョエ:「ウン?オ、オイ!そ、その目はッ!」
ニック:「何だよ、コレがどうかしたのか?」

ジョエ:「左“シプベ”はチェリー以外の小役無し、中リール上段赤7からの中段プラムテンパイはハズレ目。2確だよ」
ニック:「ぬぅ、コイツは失念・・・」(汗;)

「トゥルルル・・・・」(プラム揃う)
ジョェ:「ギャッハハ・・・、プラム揃ってやんの!揃ったらアフターだぜッ!」(爆笑涙)
ニック:「クッ、ほざけ!ここは1枚掛けで右バーをヴィタ押し・・・よし、白7が滑ってきて、BIG確定!」
(チャラララ、チャラララ・・・)

ニック:「しかし、この機種は15枚のベルが気持ち良い位に落ちるな」
ジョエ:「でも、油断は禁物だぜ。“有り得ない小役の偏り”があるから、気を付けた方がいいぜ」
ニック:「そ、そうか、確かネットでもそんな書き込みが結構あったな。まぁ、オカルトだが、その場の“フィーリング”も大切だからな」

(1stJAC)
ニック:「そうだ〜ぁ。貴様に良いモン見せてやるぜ!フン!」(鼻息)

ジョエ:「まさか・・・」
ニック:「当然だろ?お前は、500枚オーバーしないと聞けないかもしれないが、オレは、毎回スペシャルエンディングだゼ!」(得意顔)
ジョエ:「くっ・・・」

(3rdJAC終了)
「OH!YEAH!OH!YEAH!O・・・H!YEAH!!」
ニック:「ヘっ、どうだい?」
ジョエ:「ク、クソー。コイツだけは、どうにもならねぇ・・・」


(ジョエ:パッ・・・)
ジョエ:「1フラか・・・ちょっと期待できないな・・・」

ジョエ:「やっぱりね、左が枠上バーだったら・・・ン?ぎゃーぁ!
ニック:「またかよ!で、何だ?」
ジョエ:「き、切れてるぅ〜ッ!」(悶絶&“切れてる”ジェスチャー
ニック:「何が、“切れてる”だ。しかも、その手つきは一体何だ!?キれているのはお前のオツムだろ・・・って、な、何ィ?!」
ジョエ:「右リール枠下赤7!お前もそれ位は知っているだろ?A様の最強目だぜ!」


(ジョエ:REG)
ジョエ:「クソッ!レッグかよ」
ニック:「何だ、その“レッグ”ってのは?」(呆れ顔)
ジョエ:「いや、何でもA様の開発チーム内では、バケの事を“レッグ”って言うらしいんだ、やっぱり“郷に入っては郷に従え”だ」


ジョエ:「なぁ、ニックよ。A様って、ボーナス成立でも普通の出目って結構出るよな?」
ニック:「ああ、いきなり、“ドカン!”って告知が入る事も珍しく・・・」
(ドカーン!)
ニック:「うぉぉぉ!」(仰け反る)

ニック:「こ、こんな目でも入っているのか?!あ、侮れねぇ・・・」(汗;
(ニック、1枚掛けでBIG)
(テケテケテケテケ・・・テ〜テレテテレレ〜!)
ニック:「な、何ぃ〜?!しかも、成立ゲームじゃねェ!一体、どこで入りやがったんだ!」(歯軋り)
ジョエ:「まぁ、そんなに怒りなさんな、って。A様には良くある事だから・・・」
ニック:「ま、まぁ、いずれにせよ、BIGなんだからな・・・」


ジョエ:「うぉ!この形は、またもや2確!」

ニック:「中リール“シチェプ”は、左ボーナス無しならベルorプラムorボーナス。ベルこぼしじゃないのか?」
ジョエ:「へへ、余り教え過ぎるのもアレだからな。とにかく2確だぁ!よし、BIG!」
ニック:「・・・」(まだ分かっていない)


ニック:「なあ、ジョエよ。コイツって、一体幾つの“法則”があるんだ?」
ジョエ:「取り敢えず、20くらいは見つけたんだが・・・実のトコロ、オレもまだ分からねぇンだ・・・って、オイ!」(ニックの台を見る)
ニック:「な、何だ?うおっ!!コ、コレは!?」

ジョエ:「同色7&チェリー。“ナナチ”だ!コ、コイツ、こんな極上の目を・・・」(悔)
ニック:「フ、白7が外れたんで、一瞬、単なるハズレかと思ったゼ・・・この出目演出、堪らねぇなぁ・・・って、ビッグかよ!!!」(驚愕)
ジョエ:「う、ウッソ〜!?あ、有り得ない。い、いや、A様なら十分有り得る事だと思っていたが、よりによってお前に出されるとは・・・」
ニック:「まぁ、“スター性の違い”ってヤツだな」(得意顔)
ジョエ:「ほ、ほざけ!」

(ニック:BIG)


(ニック:・・・ブョ!)
ニック:「お?」
ジョエ:「どうした?」
ニック:「・・・フッ。今、すンごい遅れたんだが・・・」(ニヤリ)
ジョエ:「うッ・・・。すンごい“ディレイ”はチェリーorボーナス!」(ピンチ)
ニック:「ここは、N.N.S.S.で・・・」(ビシッ!ビシッ!)

(ズリュ〜ン、ビタッ!)

ニック:「ほ〜う?こ〜んな目が出ちまったゼ!」(不敵笑)
ジョエ:「クッ。左“プベプ”はベルorボーナスだが、“ディレイ”していれば、ワンカク・・・」
ニック:「じゃぁ、アイツでも出すか・・・フン!」

ニック:「ク〜ッ!ケツテン最高♪」
ジョエ:「畜生っ。またしても、先を越された!」

(ニック、BIG)


ジョエ:「うおぉぉぉ!」

ニック:「フン!フン!フン!」


(残り時間僅か、ニック、若干リード)

ジョエ:「やべぇ、ボーナス回数はほぼ互角だが、ヤツの方がBIGの獲得が若干多い。もうワンBIG欲しい・・・」
ニック:「フン!このまま、逃げ切りだ。とどめを刺してやるぜ!」
(ジョエ:「パパパパッ・・・・」沢山フラッシュ)
ジョエ:「うぉ!こ、こんな所で・・・」(悶絶)
ニック:「何ぃ?少なくとも1フラ、2フラじゃねぇ!・・・ま、マズイ!」
(ビシッ!ビシッ!)

ニック:「フ・・・。残念だったなぁ〜♪中リールが1コマ手前だったら2確だったのになぁ」(安堵)
ジョエ:「クッ、でも、まだあるぜ!ここで“アノ法則”が炸裂すれば・・・トリャ!」(気合入りまくり)

「トゥルルル・・・」

ニック:「フーっ・・・3フラか。残念だったなぁ。もう一息だったのに」(ニヤリ)
ジョエ:「・・・・・・・・・・・・」(沈黙)
ニック:「そんなに、悔しがる事もないだろ?!」

(ジョエ:震える)
ジョエ:「・・・・・・・・・・・・・ア・・・・・・・・・・・アフター・・・」(汗;

(ジョエ、BIG)


ユミ:「それまでよォ〜!」


《終了:ジョエ:2,359枚、ニック:2,141枚》

ニック:「フン、まぁ、最後まで楽しませてもらったから良しとするか。ところで、最後の“アノ法則”って一体なんだ?」
ジョエ:「あ、あれか?まぁ、自分で探してみるこった!」
ニック:「そ、そうだな。自分で発見した時の喜びは代え難いものがあるからな」
ジョエ:「そーゆー事。まだ、開発者も知らない“法則”もあるかも知れねぇからな。これからも打ち倒すぜ!」
ニック:「オウ!」

(出目のジョエ 完)


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