きっと、答えはそこにある。


第1話:
見える楽しさ見えない不愉快さ
(キングキャメル)
逆回転しようが、再始動しようが「打ちたい!」と思う導入部分ではあるにせよ、実際にプレイの是非を問うようなモノではありません。では何故、駱駝王がホールにて受け入れられていないのか?
 それ即ち「大当たりまでに至る過程にアリ!」コレ断言できます。
簡単にAT発動までの順路を説明すると、内部的に集中役が当選し、滞在モード毎に異なるAT抽選に当選すれば、SINとベルの押し順を完全ナビゲートするATが発動するのですが、この集中役に当選(潜伏)している際の台の挙動が大問題なのです。
 昨今のパチスロ機では視覚・聴覚に大当たりを予感させる演出が盛り込まれていることが多く、猪木を例に挙げると分かりやすいと思いますが、チャンス目→演出が頻発→ダァー!これが一番分かりやすく、且つ大当たりへの期待感をよりリアルに感じ取ることが出来る流れだと考えます。
「集中なのは分かってるんだから早くAT当たれや!」これは分かってる人の考え。分からない人にとっては長期に渡りコインが微増するただの通常ゲームであるわけです。もっと一般ユーザーにも受け入れられるようにするには、集中役に当選したらランプなり演出で当選したことを掲示してあげる事。大味な作りなら尚更、大当たりを単純明快なプロセスで見せる。コレって重要だと思いますよ。
第2話:
“売れる”モノ作りの姿勢
(ホクトノケン)
まずは、演出面での評価よりも機械内部の話を述べよう。本機は中身がやたら複雑なので簡単な解説まで。強制ストック機能を有したCタイプということでBIG非搭載。REGのみを貯留する。REGの放出は11段階のモードで管理し、放出確定時はBB(バトルボーナス)に当選しATを経てREG放出する仕組みである(この仕組みは、元々IGTの「オースティンパワーズ」で初めて採用された放出プロセスなのだが、見事すぎるほどにパクったな…)。大当たりまでの過程を簡単に解説するなら、強敵(とも)に出会い勝利すればボーナス。まさに秘孔を点かれたかの如く外見のゲーム性は至ってシンプルである(現実逃避…)。この放出までの過程を見る限り、演出を経ない(純ハズレ時にも必ず演出発生)放出はまずありえないといった点は非常に眉唾物。
しかし、私はこの台かなり好きなんですよ。どこが?と言われても、「トキとラオウがそこにいる」というだけの評価で後は何も無いですけどね…笑。されど、サミーの『企画力』に関しては評価に値するものだと思う。特に演出面での盛り上げ方に秀でており(平和くらいかなこれに匹敵するのは?)、今回の議題に挙げた「北斗の拳」を含め、エンタテインメント性を全面に出した機械を続々と排出している。昨今の回胴界を見てもサミーを始めとして各メーカーとも「エンタテインメント性」を重視する傾向にある。やはり、パチスロというある意味“生鮮食品”であるが故、時代のニーズを把握せねば、幾ら機能が充実していようとも売れるモノではない!という現実を各メーカーとも感じているだろう。
「ヒットメーカーになるには『企画力』が全て」そういう時代なのだ。
第3話:
気づかされた幻想
(アントニオイノキジシンガパチスロキ)
はっきり言いましょう!この台は失敗作です。いや、前身機のゲーム性を全て“継承”しているのだから、失敗とは言えないのでしょうが・・・、ゴメンナサイ。もう打ってる人は、あのゲーム性に飽きているんです。それに加え、出玉の源となる“闘魂チャンス”の著しいパワーダウンでかなり辛いスペックになっています。このことから、あくまでユーザーからの立場ですが、
「打つ要素が無い」。見つからないのです。
では、何故5万台を超える勢いで売れているかを推測してみましょう。内規変更による保通協の申請不受理により、各メーカーとも売れる機械のストックが無くなった頃に登場した最後の大物であり、他に魅力ある台が存在しないことに尽きるでしょう。
今現在、導入されている台の殆どが去年の8月以前に保通協に持ち込まれた台であり、本機もそうであったりします。いわゆる「駆け込み」で作られた台に企画の練りこみや制御の作りこみなどありえるはずもなく、このことは、毎月アルゼから発売されてきた台を打った方なら、ご理解頂けることだろうと考えます。
導入から2週間で客の全ては北斗へ。その状況を既に見透かしている先行導入店はいち早く回収へ。後発店は導入見送り、またはオール1営業。ホールが持っていた期待感の完全なる裏切り、全メーカーが危惧するユーザーのパチスロ離れ。
ユーザー、ホール、メーカー。全てが己を見直し、錬度を熟成し、新たな日本回胴界の道と光を模索していかねばならない「冬の時代」が来たようです。
第4話:
判定ばかりのボクサー
(カイゾク)
試合巧者。足も速く、テクニックも申し分無い、ただし、世界を狙うにはパンチ力の向上が…。日本人ボクサーにありがちな評価がそのまま引用できそうなこの「海賊」。いや、海賊に限ってのことではない。昨今、ビスティが発売した台の殆どは、そこそこ面白いし、立ち回り如何では十分勝てる。但し、大ヤマトなら「大ヤマト砲発射演出」が、海賊なら「嵐演出」。「これら最もアツイとされる演出がち〜とも当たらない」。ビスティの台にどうしてものめり込むことが出来ない理由がここにあるのです。
評価しないわけではない。むしろ「良い台」と言って然るべきなのかもしれない。だからこそ感じて欲しい。人生にも起伏があるから面白いように、台にも「スパイス」が必要なのだ。それこそ「ずぎゅーん」と突き刺さるほどのアツイ何かを…。
第5話:
警察とメーカーの癒着
「みなし機」…ハァ?何を言うのかしら。
検定認可後、3年を経過した機械は再認定を受けなければ機械の修理及び、島の移動が出来ない。さらに、再認定後3年を経過したら、その機種は撤去しなければならない。簡単に言うと「古い台は捨てて、新しい台をどんどん導入しなさいよ。ほら?お客さんも新しい台を打ちたいと思ってるんだからさ。ね?」と、お上がホールに対して命令している訳である。その上、リサイクル法だかなんだかで、撤去費用もむしり取ろうとしている。
 ホールが新台を導入する費用、撤去に掛かる費用、その他設備投資の費用など、一体何処から捻出しているか御存知ですか? そうです! 私たちユーザーからでしょ?新たなる法改正「みなし機問題」に、私たちが諸手を上げて評価できるほどの意義など存在しない…。
 

please see the next...


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