Tactics3-3:連鎖の維持


 この項では築き上げた連鎖を如何にして守り通すかについて述べます。

 防御力の高いクリーチャー

 単純に考えて、自分の土地を奪われないようにすれば連鎖は維持できます。高レベル領地は地形効果を得ており、アイテムが無くては侵略が成功しません。即ち、クリーチャー本来の防御力が問われるのは低レベル領地での戦闘です。全ての戦闘でアイテムを使うことは出来ませんから、アイテムを持たずに防御できるのが理想です。では、どのような基準で選べば良いでしょうか。

 ひとつはST50、HP40のクリーチャーの攻撃に耐えられるクリーチャーです。地形効果を受けない状態でもST50の侵略を退けられるクリーチャーは結構な数が存在します。二点目として、召喚条件の無いクリーチャーが良いです。連鎖を確保するのですから、スピーディーに配置できるものが良いでしょう。このような条件で探すと、【リトルフォシル】、【ガスクラウド】【アイスウォール】【ドラゴンゾンビ】【トルネード】辺りが該当します。ここに挙げたのは比較的に使用率の高いものですが、探せばまだまだありますからブックに合わせて選びましょう。

 防御アイテムの選別

 レベルを上げた領地(拠点)は、巨額の通行料収入を得られ、達成に近づける頼もしい存在です。しかし敵の侵略を許したならば、自身が大いに後退するばかりか、相手が達成に近づいてしまいます。その意味では諸刃の剣と言っても良いでしょう。何としても守り通さねばなりません。
 拠点侵略で使われるカードはいくつか代表的なものがあり、これに対策を施す必要があります。代表的な組み合わせと対策方法は以下の通りです。

 アイテムカードの手札破壊

 前作(セカンドエキスパンション)と比較して、【キャプチャー】、【クラッシャー】、【クラッシャーストーム】等の登場により、アイテムを破壊するスペルが強化されています。また、【リビングミラー】【リビングレイピア】など、リビングアイテム系も充実しました。これによりアイテムは破壊されやすく、破壊されにくいリビング系の需要が高まり、アイテムの価値は相対的に低くなりました。
 アイテムが破壊されやすい環境になったため、拠点を守るための手札を温存することが難しいと言えます。【ピース】、【リフレクション】などのスペルによる補助も大切ですが、クリーチャー単体で守れることと、こちらも手札を破壊すること、手札を素早く補充することの3点が特に重要です。クリーチャーとアイテムの相性のみではなく、ブック全体での総合的な戦闘能力を意識するようにしましょう。

 【ランドプロテクト】

 敵セプターのスペルによる自領地への干渉を防ぐためには、【ランドプロテクト】が必須です。【地形変化スペル】、【テレキネシス】、【トレード】、【イントルード】、【パラライザー】、【シニリティ】、【マジックボルト】、【コメット】、【チャリオット】、【ターンウォール】などなどを全て防ぐ事ができます。とりわけ、【パラライザー】、【シニリティ】と【イントルード】のコンボが強力です。
 適量は1、2枚ですが、在ると無いとでは雲泥の差が生じるので、ブックに入れるようにして下さい。

 高額領地を踏んでしまったら

 もし不幸にも敵の高額領地を踏んで、自分の領地を手放さねばならなくなったとしたら、どの領地から手放しますか?コンピューターのように、低レベルの領地から手放してしまいませんか?慣れない間は分からないものですが、実は高額領地から手放した方が良いのです。これは何故でしょう。

 例えば、300Gほど魔力が不足したとしたら、レベル1の領地であれば2~3箇所は手放さなければなりません。これに対して、レベル3の領地であれば1箇所で済みます。一見すると、高額領地なら通行料収入が期待できるので、残しておいた方が良いように感じます。しかし、実際は大きく異なるのです。
 自分の領地を手放す場合、その土地価値分の魔力を得ています。おつりがあれば、おつりも払われます。暴落して買い叩かれている訳ではないのです。魔力収入を得るのは比較的簡単なので、同じようにレベル2、3を作るのは楽なはずです。一方、土地を取るのには時間がかかります。2~3箇所もさらに領地を確保するのは至難の業でしょう。自分以外のプレイヤーも領地を拡大するチャンスがありますし、このプレイヤーと競合すると考えれば、土地はそのまま確保して置きたい所です。
 そこで、高額領地を踏んでしまったら自分の高額領地を手放して、やや過剰気味に手持ちの魔力を抱えるのです。すぐに高レベルの土地を作れると思います。この方が、土地を次々と手放して、投資先がなくなるよりも、連鎖を維持していられるため、ずっと逆転の可能性が高くなります。