Gravity Control
制御

カルドセプト リボルト戦術論 1-2 ゲームの展開

大雑把なゲームの流れは動画に委ね、ここではゲーム展開のポイントを示します。

1 クリーチャーをばら撒け

 各プレイヤーはダイスを振り、空き地に止まったら、クリーチャーを配置しましょう。
 また、ゲートを通過することでゲートボーナスとして魔力が貰えます。全てのゲートを通過すれば、周回ボーナスで多くの魔力を得られます。
 序盤はとにかくクリーチャーの配置に注力してください。領地は資産の基本であり、序盤の領地取りで、中盤以降の展開が大きく変わります。

2 土地とクリーチャーの属性を合わせ、ひとつの属性を集めよう

 クリーチャーが配置されると、今度は属性を揃える段階に移ります。
 例えば「地属性の土地に火属性のクリーチャーを配置している」場合は、手持ちの地属性クリーチャーを配置している火属性クリーチャーと交換し、地形効果(HPの補正効果)を得ることが可能です。
 また、思うように土地を取れなかったプレイヤーは、目的の土地を取るため、他のプレイヤーの領地に侵略することができます。侵略に成功すれば自分の領地が増える上に、相手の領地を減らせます。しかし、成功する場合は限られるため闇雲に侵略することはお薦めしません。自分の手札と魔力、相手がアイテムを使用するかどうかの予想も含めて、侵略の有無を判断する必要があります。
 領地は属性を揃えることで連鎖させ、価値が高まります。例えば、水属性の領地を2つ所有していた場合、2連鎖になり価値(連鎖倍率)は1.5倍になります。つまり、土地価値が100であったときは100×2=200ではなく、100×1.5×2=300となるのです。別々の属性を1つづつ持っているよりも、特定の属性を2つ持っていた方が価値が高まるのです。どんどん連鎖を組んで、資産を増やしていきましょう。
 クリーチャーと領地の属性を合わせ、連鎖が組まれた土地は、敵の侵略を受けにくく、資産の価値も高い上に、通行料も増える、という理想的な状態になります。ここまでが中盤までの目安です。

3 土地のレベルを上げよう

 あなたの領地は連鎖も組み、配置されたクリーチャーの属性も合っているとします。しかし、それだけでは達成には届きません。達成するためには資産を増幅させる必要があるのです。
 連鎖は最大5連鎖まで連鎖倍率を増やすことができます。この時の連鎖倍率は2.2倍なので、トータルでは100×2.2×5=1100となります。仮に目標が8000とすると、これだけでは届きません。
 自分の領地に魔力を支払って価値を上昇させる「領地のレベルアップ」により、資産を爆発的に伸ばすことが、目標達成のために必要です。
 また、レベルアップにより地形効果も上昇するため、領地はさらに守りやすくなるのです。
 さて、土地価値100Gで5連鎖を組んでいた場合に、レベル5を作成すると、資産は次のようになります。以下、細かい数字が続きますが覚える必要は全くありませんので、下線部の箇所にのみ注意してください。

レベル1の自領地:100×2.2×5=1100
自分の手持ち魔力:1200
自分の総資産価値:1100+1200=2300

レベル5の自領地:(100+1200×1.25)×2.2×1=3520
レベル1の自領地:100×2.2×4=880
自分の手持ち魔力:0
自分の総資産価値:3520+880+0=4400

 トータルで見れば、2100もの資産を増やしたことになります。領地のレベルアップは資産を増やす基本であり、カルドセプトはこれを基準にゲームバランスが構築されています。また、レベルが上がれば通行料収入も増えるため、他のプレイヤーに対する牽制手段としても非常に有効です。土地価値100の5連鎖レベル1では通行料は44ですが、5連鎖レベル5ではこれが2816にもなり、これだけでゲームを決めることも可能です。

4 ゲートへ向かおう

 あなたが目標を達成したのなら、急いでゲートへと向かってください。ゲートに辿り着ければあなたの勝利です。もし、他のプレイヤーも目標を達成していたら、先にゲートに着いた方の勝利となります。遅れては負けてしまいますので、注意してください。
 また、ゲートボーナスを得ることで目標魔力に到達した場合、即座に勝利となります。綿密な計算と調整によって、タイミングを見計らった勝利を狙うことも可能になります。

5 最後に

 ここまでで、カルドセプトというゲームの基本的な事項を抑えることが出来ました。これ以降は、実際にゲームに触れて理解していくのが近道でしょう。初めての方には「なぜ土地を取る必要があるのか」「なぜレベルを上げる必要があるのか」を理解しないまま、漫然とプレイして欲しくなかったため、明確な目標を提示してその方法を示す、という書き方にしました。予めゲームの構造が分かっていれば、その後の上達も早いと思います。
 本来であれば、比較的難解なクリーチャー戦闘についても触れた方が良かったのかもしれません。しかし、カルドセプトにおいては土地の取り合いはひとつの側面でしかなく、ゲームの主用部分では無いと考え、割愛しました。このゲームは「他人のクリーチャーを破壊する」ことが目標ではありません。「西洋中世のような世界観で、魔法使い同士がカードを駆使して戦う」というと、「クリーチャーを使役して相手を叩きのめす」ことが目的と混同しがちです。目標はあくまで資産の達成にあることを、忘れないでください。