Tactics6-3:天然ランドトランス

 天然ランドトランスとは、スペルカード【ランドトランス】を使わずにラントラを意図的に行う方法です。この方法を身に付けておくと、プレイングの幅がかなり広くなります。ただし、知識として知っているだけでは使えず、自分のものにするには練習するしかありません。慣れるまでは難しいですが、かなり実戦的なテクニックなので頑張って覚えてください。

 天然ランドトランスの方法

 天然ラントラは、通行料を支払って魔力がマイナスになることを利用して土地を売却します。例えば、あなたの魔力が300Gあった時に、自分のレベル1領地を通過して相手の領地に止まりました。ここで自分の領地のレベルを3に上げて通行料を支払います。そうすると魔力はマイナスになるため、土地の売却が発生します。これを狙って行うのが天然ラントラです。

 そうは言っても、そう都合よく手持ちがマイナスになることはありませんし、低い状態を維持し続けるのは好ましくありません。そこで、次のような手法が使われています。

 天然ランドトランスの利点と欠点

 天然ランドトランスにも利点と欠点があります。利点としては、まずスペルカードを使わないことが挙げられます。これはドローのタイミングに左右されず、【シャッター】などの手札破壊スペルに行動の選択肢を縛られないという点で、大きなメリットです。2つ目としては、手順の短縮に繋がるということです。【ランドトランス】を引くまで待たなくても仕掛けられますし、スペルターンを潰さないので、スペルを切れ目なく使うことができます。3つ目としては、狙いが分かりにくいことです。【ランドトランス】を持ち歩いて4連鎖、5連鎖持っていれば、【シャッター】で割られたり【ドレインマジック】を保持されたりするのは、日常茶飯事です。しかし、天然ラントラは狙いが分かりにくいため、こうした妨害の対象になりにくい手法なのです。

 逆に弱点ですが、これは必ず手持ち魔力が多い状態で1Rを過ごさなければならないことに尽きます。相手がそのターンに【ドレインマジック】を引いてきたらアウトです。仮に【ドレインマジック】を1Rに引いてくる確率を2%とします(ブックに1枚の割合)。そのターンに【ドレインマジック】を誰かが引いてくる可能性は約6%です。ドロー確率が3%(ブックに1~2枚)なら約9%、4%(ブックに2枚)なら12%となります。あり得なくもない数字ということだけは、覚えておいてください。また、必ずしも狙った時に出来る訳ではないことも挙げらます。聖堂ラントラ以外は計画に織り込みにくいので、どうしてもトランスしたいのであれば素直に【ランドトランス】を入れましょう。

 見えない道を見る

 天然ランドトランスは、ゲーム中には選択肢としてプレイヤーの前には提示されません。自分で見抜いて実行するしか無いのです。例えば手札に【ホーリーワードX】があったときに、10歩先が敵の3連鎖レベル3領地だったとしましょう。通行料288Gですから、普通は【ホーリーワードX】を使うことはありません。しかし、2歩先に5連鎖レベル1領地があり手持ち魔力も800Gあった場合、レベル4の天然ランドトランスを行えば1512Gが手元に残ります(※)。これはレベル5を作れるだけの魔力です。わざわざ相手に高額の魔力を与えてまでも、トランスを行った方が有利になるケースもあるのです。
 これをゲーム中に気が付けるかどうかがプレイヤーの技量が問われるところです。プレイヤーの腕次第で見えない道を見つけられるかどうか、と言ってもいいでしょう。それ故に反復練習に勝る上達方法は無いのです。


 【ホーリーワードX】の60Gとレベル4作成で魔力は残り40G
 通行料288Gを支払って、魔力は-248G
 手持ち魔力がマイナスになったため土地を売却
 5連鎖レベル4の土地価値は1760Gで、これを売り払って魔力は1512G