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【ランドトランス】は、スペルカードの1つに過ぎませんが、ひとつの戦術として確立された存在です。必ずしもブックに必要とされるものではありませんが、ある水準以上の戦い方をしようとするならば避けて通ることはできません。ここでは【ランドトランス】に関する戦術について、論じていこうと思います。
ランドトランス
単体瞬間スペル コスト:50 レアリティ:S
使用者の対象の領地を手放し、その価値と同じだけの魔力を得る
自分の土地(ランド)を魔力へ変換(トランス)するスペルなので【ランドトランス】と言います。せっかく作ったレベル5だとしても、【ランドトランス】で手放してしまえば土地レベルは1になり、自分のクリーチャーも破壊されてしまいます。通行料を支払って土地を手放すことがありますが、あれと同じことをスペルカードでもできるのです。
では何故そんなカードがひとつの戦術として成立するほど強いのでしょうか。それは、土地を手放して得た魔力を、連鎖倍率へ再投資することで、爆発的に魔力を増やせるからです。
具体例で【ランドトランス】の手順を追ってみましょう。
1ラウンド目
1ラウンド目というのは、ゲーム開始直後という意味ではありません。【ランドトランス】を仕掛けようとしてから1ラウンド目ということです。 |
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2ラウンド目:スペルターン土地のレベルアップをしたことで、総魔力は1800Gも伸びました。魔力増幅がいかに強いのか、これだけでも良く分かります。ここから【ランドトランス】をレベル5の領地に使います。 |
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2ラウンド目:領地ターン【ランドトランス】に魔力50Gを使いましたが、5連鎖レベル5の土地価値と同じだけの魔力3520Gを得ました。得た魔力を使って、さらにレベル5を2個作ります。 |
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4ラウンド目2ラウンド目の領地ターンと3ラウンド目と使って、4ラウンドの開始時点で総魔力は2700Gから7370Gへと増えました。目標魔力が8000Gであっても、周回ボーナスや余剰資産などがあれば十分に達成できる範囲内です。 |
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このように、【ランドトランス】は条件さえ整えれば、一気に達成できるだけの爆発力を秘めています。これは、連鎖を組んでレベルアップすることで増幅した領地の価値を、再び魔力へと変換(トランス)することで、再増幅させられるためです。この変換と増幅という考え方はカルドセプトの基本です。護符にもそういう性質があったことを思い出してください。
【ランドトランス】は、カルドセプトの基本戦術である「連鎖を作り、土地を守り、魔力を稼ぐ」というものに則ったものです。特別な工夫は必要ではありません。しかし、いくつかのポイントがあります。
【ランドトランス】は連鎖倍率を利用したものなので、連鎖を組みにくい環境では機能しません。例えば「城塞都市ロカ」や「幽玄山脈カリン」のような狭いマップでは、土地を失うリスクが大きく、お勧めできません。逆に「死の砂漠ゴザ」や「極寒の村ケルダー」のように分岐もある広いマップでは、連鎖が組みやすいため大きな力を発揮するでしょう。
【ランドトランス】は魔力を得るだけでは未完成で、得た魔力を使ってレベルアップしなければ意味がありません。上に示した例でも、レベルアップに2ラウンドを必要としました。もし、手持ちの魔力を多く抱えた状態で【ドレインマジック】を使われたら、失速してしまいます。【ホーリーワードX】、【ヘイスト】、【リコール】などの移動スペルを用意して、素早くレベルアップができるようにしましょう。得意とする広いマップほど、増資する機会が少なくなりがちです。
言葉にすると簡単ですが、もっとも難しいことです。【ランドトランス】でトップになったとしても、妨害が集中して失速してしまったら達成が遠のいてしまいます。「トランスしなければならないのか」「すると有利になるのか」「妨害をさばき切れるか」などなど、考えることは山のようにあります。最初の間はあまり考える必要はありませんが、まともに使おうと思ったら様々なリスクを管理しなければなりません。【ランドトランス】は目立つ行動なので、特に注意が必要です。
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