Tactics4-4:効果的な妨害と干渉

 干渉とは?

 日本語の意味として考えると、「妨害」と「干渉」ではあまり差がありません。ここでは本来の意味に拘らず、このページの用法として「妨害」と「干渉」を定義します。

 収支=与えた損害÷敵プレイヤー数-支出+収入

収支計算の式において
収入が0のものが「妨害」
収入が1以上のものが「干渉」

です。

 収支の評価を上げる為には、与えた損害を高めることも必要ですが、収入部分を伸ばした方が効率が良いと言えます。これはプレイヤーの人数に左右されないためです。4人対戦の場合では、収支評価の基本は収入であり、与えた損害はあまり影響を及ぼしません。そこで、相手に損害を与えつつも、自分が伸びる余地を持つ行動の方が、単純に相手にデメリットを与える行動よりも、はるかに効果的なはずです。本サイトでは、これを「干渉」と呼び、「妨害」と区別します。では、効果的な「妨害」や「干渉」には、どういったものがあるのでしょうか?

 妨害~コストを無視できるほど効果が高い

 レベル5の土地に【メテオ】を使う(収支は200
 相手が護符を100枚持っているときに【コラプション】を使う(収支は243

 上のような妨害であれば、きちんと効果が見込めるため、【マナ】と比較しても遜色ありません。このような状況にも関わらず使わないのであれば、そもそもそのカードをブックに入れる必要性は皆無でしょう。もっとも、妨害に値しない程に順位が低い相手であったり、特殊な条件があればこの限りではありませんが。
 ただし、これらのカードを使う状況は限定されるため、ブックに入れて必ず役に立つ保証はありません。しばしば「保険」と称されますが、まさしく現実の保険と同じです。保険が役に立つような状況というのは、あまり好ましい状況ではなく、本来は保険に頼らないでやり過ごすのが最善のはずです。
 もし、効果が見込めない状況でこれらのカードを引いてきた場合には、次のような対処方法があります。

 以上のような妨害カードの扱い方を考えると、【地形変化スペル】【テレキネシス】による連鎖切断がいかに強力か、お分かりになると思います。通常は自分にプラスに働くように使え、いざとなれば妨害カードとしても効果を発揮する、という使い勝手の良さがこれらのカードの魅力です。

 魔力干渉~【ドレインマジック】

 ドレインマジック    単体瞬間スペル  コスト:80  レアリティ:S
 使用者は、対象敵セプターから、そのセプターの持つ魔力の30%を奪う


 【マインドブラスト】や【ジャッジメント】など、現魔力への妨害手段は複数ありますが、干渉手段は【ドレインマジック】以外に存在しません。クリーチャーによる現魔力への干渉は成功率が低く、対象も選びにくいため、使用機会が最も安定するのが【ドレインマジック】でしょう。

【ドレインマジック】の収支計算
対象の魔力 400 600 800 1000
2人対戦 160 280 400 520
3人対戦 100 190 280 370
4人対戦 80 160 240 320

 4人対戦時でも、相手の魔力が600以上のときに使用すれば、3周目の【マナ】以上の効果が見込めます。600ぐらいであれば、周回ボーナス直後や通行料収入により簡単に貯まりますから、使用機会も多いでしょう。機能するのは中盤以降ですが、このカード1枚でゲームの展開を引っくり返すことは難しく、切り札としては機能しません。
 【ドレインマジック】は魔力干渉以外の使い方以外にも、相手に圧力をかけ土地や護符に魔力を使わせて、全員の手持ち魔力を低く抑える働きがあります。【ドレインマジック】を3、4枚入れることでこの環境を作り出すことが出来ます。この場合、土地に投資した魔力を侵略で回収したり、【コラプション】などを仕込んでおいたりと、一工夫が必要です。採用する枚数によって働き方が違ってくるカードと言えます。通常は1、2枚を牽制用に採用するのが妥当でしょう。

 干渉~侵略

 クリーチャーによる他人の領地への侵略も干渉手段として有効です。この方法のメリットは、干渉用のカードをわざわざブックに投入する必要が無いので手札を圧迫しない点にあります。手札に武器や巻物をちらつかせつつ、STの高いクリーチャーで敵の領地に侵略すれば、相手は防御用アイテムを使うか、その土地を諦めるかのどちらかでしょう。どちらにせよ、相手にとってはデメリットですし、こちらは土地を奪うチャンスがあります。
 注意するべき点としては、敵のクリーチャーを破壊できる余地があるか、ということです。むやみに高レベルの領地に侵略し、相手には大したダメージも与えずに、自分のクリーチャーは破壊されてしまっては、干渉は失敗したと言えます。敵の連鎖を切断する、手札を消耗させる、などの狙いを定めて、ピンポイントで侵略するべきです。
 そのためには侵略のための条件を整えなくてはなりません。彼我のアイテムの有無に加えて、クリーチャーの相性、移動侵略の可能性などに加えて、侵略した後にその土地を守れるか、他のプレイヤーに与える影響はどうか、など様々な結果を考える必要があります。これらを換算した上でも、カードや魔力など多くの資源を消費するため失敗した時のデメリットが大きく、賭けになってしまうこともあります。特に「応援能力」を見落としたために侵略に失敗することもあるので注意してください。
 そもそも、侵略するチャンスは少ないものです。定期的に行えないので予定には組み込みづらく、侵略したい時に出来ないこともしばしばです。ですから、不要と思われる土地でも、侵略できるクリーチャーを配置し、機会を見計らって移動侵略するのが良いでしょう。クリーチャーを破壊しない限り、相手の領地は安定しないので、継続してプレッシャーをかけることが出来ます。