Photographer 写真家


(last updated:9708I5)
Akira Nakata 中田 昭
 銀座ニコンサロンでの彼の初めての写真展のとき、一緒に過ごしたピレネーの夏に思いを馳せながら、サンフェルミンのエンシエロを駆け抜ける雄牛たちに捧げる一文を書かせてもらいました。世界中の祭りを撮り歩いて京都もず〜っと撮り続けて、いままた世界をめざす。継続は力なり、京に中田昭あり。
彼の文・写真で「京都歴史街道」'97年8月発売!
Yasuhide Saeki 佐伯泰英
 アンダルシアの夏。アスナルカサール村。彼の一家の住んでいた家には戸口の前に一つだけ水瓶があって、それが飲料でもあり一家の生活用水のすべてでした。その、かろうじて電線はきているなといった家屋の砂っぽい一室に暗幕を曳き、現像と引き伸しをやっていた佐伯さんに闘牛に賭ける執念を感じたものです。鶏が飛び回り、サボテンの生える畑庭で、アンダルシアの乾いた砂に掘られた穴に跨り用を足していると、なるほど砂漠では紙はいらないような気がしてくるのでした。