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 第3話/真説・マッチ売りの少女(3)



 

 

 少女は女の人に背中を押されて、人通りの多い通りに出ました。

「あの…マッチはいりませんか…マッチ……」
「……」
「す、すみません…マッチを買って…その…いただけませんか……あの……」

 通行人に話しかけるも、声が小さくて無視される少女。

「あの…その……」
「あああああ!!! もうっ! まどろっこしいわね! こうするのよっ」

 そう怒鳴ると、女の人は少女からマッチの入ったバスケットを奪い取りました。