「ちょっと待てよあんたら」
「何だお前は!」
突然の割り込みに連中は俺の方を振り向いた。直美さんも驚いた顔でお俺を見る。
「聞いてりゃぁ、めんどくさいとかなんだとか、自分で遊んだことの後始末の出来ない人間に、海で楽しむ資格なんてない!」
「ちょっと、ゴミくらいなによ! 私たちはこの海岸に遊びに来てやってるのよ! 後始末を強制させるほうが間違ってるじゃない」
女が当然というような顔をして俺に言い訳をする。
「あんたらは、この綺麗な海岸を自分たちの勝手で汚したまま帰ることになにも、何も感じないのか?」
「感じねぇよ、ばーか。じゃあな!」
「ちょっと待てよ! 片づけていけ」
立ち去ろうとする連中に、俺は食ってかかった。男はあからさまに怒りの表情を浮かべて振り返る。
「しつこいガキだな! おとなしくしてりゃぁ、つけあがりやがって」
「まこと君やめて!」
連中との間に割り込んで俺を止めよとする直美さん。
「でも、直美さん」
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