■直美編■
5日目【7月25日】


 
 
 「直美さんどうしたの?」

 連中が俺の方を振り向く。
 直美さんは驚いた顔をしているぞ。

 「なんだお前は?」
 「この娘の友達だよ。なにか問題でも?」
 「うるせえ! お前は関係ないだろ! 引っ込んでろ!」
 「うわぁ、誰だよこんなに散らかして帰ったのは。まったくこれだから恥知らずは」

 俺は男の言う事を無視して、やりっ放しの現場を見てわざとらしく言った。

 「なんだと、てめぇ、喧嘩売ってるのか!」
 「なんだ、あんたらのだたのか? ゴミぐらい捨てていけばいいじゃないか。そのくらいなら簡単だろ?」
 「てめぇには関係ないじゃねぇか!! ああ!? ガタガタ言ってやがるとはり倒すぞっ!」

 男は逆上して、今にも襲って来そうな雰囲気。
 やば…ちょっとやりすぎたかな……。