まあ、放っておいても大丈夫だろう。
別に何かあるとは決まってる訳じゃないし、俺は美鈴を信じる。
別荘に無断で侵入して見つかって捕まったなんて洒落にならないもんな。
それから美鈴はピッタリと姿を現さなくなった。別荘に行っても、そこには誰もいなかった。
新学期になって、始業式の日、学校へ行くと、美鈴の急な転校の知らせがあった。
美鈴はフランスの祖母の家へ引っ越したのだ。
しかし、どうして美鈴は急にいなくなったりしたのだろう?
やっぱりあの日の夜、何かあったんだ。俺が行くべきだったのか?
今となっては誰にも分からない…。
【END】