「あのなぁ、美鈴、子供だけで犬を飼うことが間違っているぜ。動物を飼うにはその動物に対して責任が…」
「わかっているわよ! そのくらい」
「ポリーもお前に拾われてなかったら長生きできたかもな」
「……」
「美鈴?」
美鈴の奴、目に涙浮かべてる。
不思議そうに美鈴の顔を見ている子犬から手を離すと、美鈴は立ち上がった。
「宇佐美のバカァ!! 人の気持ちも知らないで!!」
そう叫ぶと美鈴は別荘の方へ駆けてってしまった。
確かに俺の言った事は間違っていないんだろうけど、あえていう必要なんてなかったんじゃないか?
美鈴は俺がいちいち言わなくったて解っていたんだ。それを俺はダメ押しのように言ってしまった。
まずったなぁ、美鈴傷ついたろうなぁ…。