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午前4時半起き
きっとまたくるぜハワイ!
生存率の高さ
帰ってきたぜ日本!

【第12章】さらばワイキキ、さらばホノルル、さらばハワイ

 りの飛行機の出発は早い。朝の10時にホノルル空港を立つ。
 そうなれば必然的にホテルを立つ時間は早まる訳で7時に出発である。
 しかしその2時間前には荷物を取りにくる。私たちは4時半起きをしなければならなかった。

 5時過ぎ、荷物をとりに担当者がくる。そして朝の準備をしてTVを観ながら時間をつぶす。
 午前6時40分。3日間過ごしたホテルの部屋に別れを告げて、ロビーに降りる。
 ぎりぎりで降りてきたE夫妻と合流して待機。バスは10分ほど遅れてやってきた。

 ホノルル空港まで20分程度。
 最後のホノルルの景色を噛みしめながら空港へ。
 はたして死ぬまでに再びこの景色を見る事ができるのだろうか?これが最後かもしれないと思ったりした。

 港に到着。朝ホテルで預けていた荷物を受け取ると、出国審査へ。
 今度は問題なく通過。金属探知器もちゃんと時計をはずして通ると反応しなかった。

 出発まで2時間近くあるので出発ロビーで食事。I氏はピザ、私はハンバーガーをそれぞれ注文する。ショップの店員は日本語をあまり話せないらしく、英語での注文となる。私の稚拙な英語でコミュニケーションがとれたことにちょっと嬉しくなる。

 ハワイではほとんど英語だったのである意味助かったけど、こういった感動がないのがちょっと惜しい。海外旅行ステップ2(笑)では是非、日本語の通じない英語オンリーの場所に行きたいものである。

 その後、免税店などをひやかして時間を潰した後、出発ゲートのところにある休憩所で出発を待つ。
 午前10時前、やっと飛行機に搭乗である。JAL57便、ホノルル発福岡直行便だ。

 
回の席は後ろのほう。3列シートと2列シートの境目の2列シートのほうである。
 E夫妻とI氏は仲良く前の3列シート、わたしはぽつねんとひとり2列シートの通路側で知らないにーちゃんと並んで座る。
 まぁ、後ろの方の席って事は飛行機が落ちたとき助かる可能性が若干大きいからいいかあ、と自分を納得させる(笑)

 午前10時10分、飛行機は飛び立つ。いよいよハワイともお別れである。
 帰りは気流の関係で行きより時間がかかるらしい。到着予定時刻はハワイ時間の午後7時(日本時間の午後2時)。今から9時間近くも座っておかなくてはいけないとおもうとげんなりする。

 び立って2時間後、機内食が配られる。和食、洋食の選択で私はやはり和食にした。そうめんだった。この席も座席の肘掛けから出すタイプのテーブルだったのでやはり食べにくかった。

 食事が終わったらお休みタイムらしく、客室乗務員が窓を全部閉めてまわり機内は暗くなった。
 私は本を読んでいたが、やめてMDに切り替えた。読書灯があるのでつけてそのまま読み続けてもよかったが、となりの人が寝ていたので止めた。

 私自身は眠るのをあきらめていた。途中から前のスクリーンで映画が始まったのでそれを観る。タイトルは忘れたが面白くてよかった。映画が終わった後、機内の明かりがついて、パンと飲み物が配られる。ほどなくして窓の外に房総半島が見えるとのアナウンスがあった。私たちの座席は反対側だったので見えなかった……残念。

 その後、機内ではビンゴゲームが行われた。過去ビンゴゲームでは当たったためしのない私は今回も駄目だろうなとおもいつつやるが、やはり駄目だった(涙)

 していよいよ九州が見えてきた。眼下には博多湾と志賀島が見える。北側より福岡に進入して風向きの関係でぐるりと南に回りUターンして着陸するコースを取る。
 機はずいぶん低いところを飛ぶ。見慣れた福岡天神の様子や福岡市南方面の町並みが見える。ホント歩いている人の様子さえ見える距離だ。
 日本時間の午後2時、機は無事福岡空港に着陸した。

 入国手続き後、ずいぶん荷物が出てくるのを待たされて空港を出る。
 私はそのまま天神に戻るI氏とE夫妻に別れを告げて、迎えに来てもらった親の車で帰宅する。
 わずか数日、日本を離れただけで、日本の街角の景色が新鮮に見えるから不思議だ。
 私は心地よい疲労を感じつつ、こうして初めての海外旅行を終了した。


 
 
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