ハワイというと世界的リゾート地というイメージがあるが、それはただ海が綺麗とか遊ぶ場所がたくさんあるとかいうだけではない。
ハワイの良さは、私たち訪問者を心から歓迎してくれる現地の人による歓迎の気持ちであるといえるだろう。
観光都市だから当然だ、高い料金払っているんだから当然だという意見もあるだろうけど、それは間違いだと思う。業務用ではなく心からハワイを楽しんでいってもらおうという気持ちが、地元の添乗員やガイドさんなどにはあふれている気がする。
とかく、日本人は金払っているのだからサービスされるのは当然という風潮があるような気がするが、金を払っていても、海外旅行に行く以上、それは個人的であっても国際交流なのだ。
挨拶されたら挨拶で返す。歓迎されたら笑顔で答える、親切にされたり、お世話になったときは日本語でもいいからお礼を言う。向こうが提供してきたサービスを素直に受け入れ楽しむ。
日本人は勤勉なせいか、相手から「どうぞ楽しんでください」と言われると、躊躇してしまうようで、ハワイでは、はっきりいって楽しめていなかった。
アメリカ人や韓国人などのほかの国の人間が盛り上がって楽しんでいるのと対照的に、日本人は遠慮しておどおどしている。これはちょっと情けなかった。
もう少し日本人はものを楽しむ事を覚えて、こういうリゾート地ではある程度羽目を外して楽しめる術を身につけたいものである。
ハワイの人たちが私たちを楽しめるように、精一杯やってくれているのだから、私たちも楽しまなきゃ申し訳ない。
私たちは極力、現地の人の温かい歓迎に応えられるような、旅行を心底楽しめるようないい旅行者になりたいものである。
違った文化、価値感に触れることは、自分を再発見することである。
違う文化の中に身を置くことで、自分というものが違って見えてきたりする。自分の周りのさまざまな環境から解き放たれることで生き生きとした自分が見えて来たりするから不思議だ。
そこには（旅行に同行していなければ）上司や部下との関係も、友達や恋人との関係も、日本のTV番組もなく携帯電話もパソコンもない。非日常がそこに存在する。
外国に行く事で裸の自分と向き合える。そんな中で、忘れていた大切なものを見つけたりする。
また外から自分の住んでいる国、自分の世界を見てみることも大切である。
外国に行けば、自分の国の良さや悪さがよく分かる。そして自分の世界では当たり前のことが通用しない世界に身を置くことで、自分の価値観を大きくできる。
外に出る事で、自分の生きている世界が小さく見える。そして世の中にはまだまだ知らない価値観や文化、景色があることを実感できるのである。
世界は広い。自分のちっぽけな世界だけで世の中を判断するのは早計だろう。自分の生活に嫌気がさしたら旅立って、世界を見よう。
世の中には様々な魅力にあふれている。自分の行動範囲なんてほんのわずかに過ぎない。たとえば今の環境に心底嫌気がさして、自殺したいほどの気持ちになったとする。そんなとき、本当に今の環境がイヤなら、癒しの島、ハワイに移住してきて綺麗な景色の中でガイドでもしながらのんびりと生涯を送るという選択も出来る。
世界を知りもしないで、自分の狭い世界だけを見て、世の中をつまらないものと決めつけ、投げやりの人生を送ったり、自殺したりするのは本当に馬鹿げていると思う。
そういう認識を持てたことだけでも、今回の旅行は大変有意義なものとなった。
ほんの少しだけ、触れる事の出来た素晴らしい、癒しの島ハワイ。日本に帰って来て思うのは、また行きたいなという事である。今回の旅行で行ったのはオワフ島のホノルル近郊のみである。これではハワイを知ったとはとうてい言えない。
将来、もし機会があれば、是非とも行きたいものである。
また、今回の海外に旅行に行く機会を得たおかげで、海外旅行に対する抵抗がなくなった事は嬉しいことだ。これを機会にもっともっといろんな場所に行って、いろんな人やいろんな景色に出会いたい。
今回の旅行で私はなにか少し変われたような気がする。やはりTVで見たり聞いたりするのと現地に行って感じるのとは大違い。
みなさんも、もし自分の世界に嫌気がさしたり行き詰まったりした時は、思い切って自分の世界から飛び出してみては？
あなたが、海外旅行の経験がない方なら、その行き先に私はハワイを一押しします。
海外旅行初心者にも優しい島なので、気楽に楽しめるでしょう。
再びあの島に出会える事を祈りつつこの辺でレポートを終わりたいと思います。
長文、おつき合いありがとうございました。
２００１年６月１９日
ゆうなぎゆうな・記
