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動かないウインドサーフィン。
トム・クルーズはハイテンション。
海の底の癒しの時間。
長年の夢の実現。
緊急事態発生。
ガラにもなく……
雨でお流れ、サヨウナラ

【第5章】水中散歩と人命救助?(シーウォーカー体験記2)

 船に戻ると軽食が用意されていた。甘そうなドーナツと飲み物を頂く。
 しばらく休憩後、今度はウインドサーフィンに挑戦。

 船は珊瑚礁の浅瀬にあるので船から下りると腰ほどの深さしかない。
 そこから歩いてウインドサーフィンのある方向へ向かう。そこにはトム・クルーズにちょっと似たインストラクターの兄ちゃんがいた。またこの人も底抜けにテンション高い。

 ウインドサーフィンといっても、風もないし、ボードはひもで係留されていて、ひもの長さしか移動できない。ボードの上で立ちあがり、マストを引き寄せてブームを握ることが出来れば御の字である。

 I氏と交互に挑戦する。
 この手のものは私の得意分野なので何度か成功し、つかの間ながらウインドサーフィンの気分を味わえた。 
 
 
はいよいよお待ちかねの水中散歩「シーウォーク」である。
 モーターボートで設備のある船に移され、しばらく順番待ち。船の上から魚に餌をやったり、水面が見えるネットの上に寝ころんだりしながら時間を潰す。
 15分ほどで私たちの番が回ってくる。私たちは水中カメラを持ち呼ばれた場所へ行く。

 まずウエットスーツを着せられ、船の後方に備え付けられた梯子へ。それを使って海に入り、肩まで浸かった所で装置の装着を待つ。
 大きなヘルメットには体を沈める為のオモリも付いていて、非常に重い。頭にかぶせられると速やかに水中へ潜る。

 梯子を使い、インストラクターのおじさんと数人のダイバーに見守られながら海底を目指す。
 水深は5M〜10Mといった所か?
 すぐに底に付き、前もって指示されていたとおり、棒に6つの吊革がついたような器具のおいてある場所に行って、膝を付き、他の人が降りてくるのを待つ。
 その間にインストラクターに記念写真を撮ってもらう。

 
のメンバーの準備が終わった所で、移動である。みんなでさきほどの金具のわっかを握り、その金具をインストラクターが引っ張り、海中を移動する。
 するとだんだんと魚が寄ってきた。そしてインストラクターが餌を出した途端、たくさんの魚が群がって来た。私は夢中でカメラのシャッターを切る。

 その後、インストラクターから餌をもらい、魚の餌付けを体験する。
 たくさんのカラフルな熱帯の海の魚達が集まってくる。大小さまざま、種類もさまざまである。

 なんか凄く感動である。こういう形での魚とのふれあいってやつもあるんだなあ、と感激した。時々指を噛んでくるヤツもいるが、こうして魚が自分の手から餌を食べるのを見ると、なんか心が癒される感じがした。同じ魚とのふれあいでも、釣りなんかとは違って、魚を傷めないし、なんかこういうのっていいなあと思った。

 なるほど、スキューバダイビングとかの魅力はこういうところにある訳ね、と実感した。
 私はカメラのフイルムが無くなっているのにも気付かないほど、魚とのふれあいに夢中になった。
 5分ほどそこに留まり、餌がなくなった時点で帰還である。

 
の上に上がると雨が降っていた。ちょっと寒い。
 急いでウエットスーツを脱ぎ、タオルがおいてある場所に行く。船にいる観光客のタオルがまとめておいてあったのだが、私の持っていた様な白のタオルがたくさんあって、どれが自分のものか分からない。
 ままよっと取ったタオルは後から気付いたんだが別の人のだった。万が一、このレポートをその人が読むようなことがあった場合に備えて、この場を借りて謝っておこう。ごめんなさい。

 「シーウォーク」が終わり、母船に戻り、しばしの休憩。
 次はシュノーケリングである。これは昔取った杵柄で得意中の得意。

 実は南の透明度の高い海でのシュノーケリングはけっこう夢だった。これにも夢中になった。珊瑚礁の海にはいたるところに魚がいて、ごくまれにしか魚をみかけない日本の海水浴場とはまったく違う世界だった。
 気が付くとみんないない。上がる合図が聞こえなかった私はあわてて母船に戻る。

 船に戻れば昼食の準備が出来ていた。カレーである。
 私は適当によそってもらうとアイスティーを持って席へ。昼食を済ませる。
 味は、けっこう大味だったような気がするが、遊びつかれたのと、キャンプで食べるような感覚とが手伝って、非常においしく感じた。

 だまだ時間はありそうだが、私たちの組はもうあまりメニューが残っていないようだ。
 すでにメンバーもばらばらでシュノーケリングの時は他のメンバーはいなかった。彼らはもう疲れたのか、参加を見合わせているようだった。

 しばらくしてビーチバレーならぬ水中バレーボールに呼ばれる。
 私はけっこうテンションあがっていたので、参加する。
 船から梯子を伝って降りる時、どうやら潮が満ちてきて、さきほどよりけっこう深くなっているらしく、先に階段を降りた女性が騒いでいた。するとその連れの女性が水中で手足をばたばたさせている。

 最初はふざけているのかな?と思ったが、どうやら様子が変だ。私とI氏は梯子から飛び降り助けに向かう。
 そのまま、その女性の手を引いて浅い場所まで誘導した。

 とりあえず大したことなかったようで、一安心。

 
んなハプニングがありつつ、バレーボールは始まる。相変わらず妙にテンションの高いアメリカ人インストラクター2人と、日本人、総勢8人との対決である。

 
かし、すこし肌寒いのと疲れで日本人チームのテンションは最低。なんだか私とI氏のみ参加していて他のメンバーの動きが悪い。
 ほとんどインストラクターチームの一人芝居で終わった。
 帰りも例の泳げない女性に声をかけ、手を取り誘導する。
 途中でインストラクターのおっさんに役得(笑)を持っていかれてしまったが……ちっ!たまには私にもいい格好させれやい(笑)

 母船に戻るとすることもなく、あと残っているメニューはシーカヤックくらいだ。
 釣りをやっているのを見たり、景色を楽しんだりした。

 ワイの山々も独特の景観美がある。さすがに映画「ジェラシックパーク」の撮影に使われているだけあって、恐竜時代を彷彿とさせる山肌は珍しかった。
 それにこの場所は軍用機が離着陸訓練をしていて、レーダー偵察機や戦闘機が車輪を出したまま絶えず空を旋回して行った。
 また時々1M以上あろうかという大きなさかなが船を横切るのがみえたりする。

 そんなこんなで時間を潰していると、近くの席で、さきほどの女性が連れと一緒に話をしていたので、私はガラにもなく声を掛けた。
 滅多にこんな事しないのだが、よほどテンションがあがっていたのだろう、すんなり話に入ることができた。

 話を聞くと札幌から来たらしく、どうやら2人とも泳げないらしい(汗)若そうに見えたが、実は歳上だったようだ。<年齢を聞くとは我ながら失礼なことをやったものだ(汗)

 そんなこんなでいろいろと話をして時間を潰した。

 そのうち参加者がみんな船に戻ってきた。スコールが降り出したので、帰港するようだ。
 寄港後、雨はいよいよ本降り。近くにいた日本人のインストラクターにお礼を言って、話をした女性2人組ともその場で別れて(上手い男なら、ここで電話番号とかメルアドとかを聞き出すんだろうけど(笑)バスに乗りホテルへ戻る。


▲餌に寄ってくる魚たち
なんか癒される


 
 
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