渚屋本舗 パーツ  

トップページ

サイトのご案内
ノベル 短編小説 CG エッセイ リンク  
     
 
 


深夜0時の夜明け。
見えてきた青い海。
上陸。
トラブル続出?!
ハワイの自動車事情。
熊本の馬刺。
行動を決する。
地上41階の絶景。
生涯最高のロケーション
ワオッ!!

【第2章】ハワイ上陸、地上41階へチェックイン

 とんど眠れないまま、空が白み始める。時計を見ればまだ午前0時。なんだか変な感じである。しばらくすると、明かりが点き朝食として菓子パンが出る。
 午前2時過ぎ、現地時間の午前8時前、いよいよ機は着陸態勢に入った。
 眼下には鮮やかな色の海が広がる。

 陸が見えた。建物の感じが違う、木々の緑や山の形、景色の雰囲気も違う、さらに滑走路にはF−15などの軍用機がいくつも見える。
 これがアメリカってヤツかーなんて思いながら景色を見る。
 そして着陸。
 いよいよハワイ上陸である。

 間帯からか、ホノルル空港は閑散としていた。
 飛行機を降りるとイカツイ係官にパスポートを見せる。そのまま建物の外へ乗客の列に付いていく。
 到着ロビーは本ターミナルビルと別にあるらしく、連絡バスを待つ。
 しばらくすると列車のように車両が連結されたバスが来る。しかもドライバーは腕っ節がよさそうなおばちゃんである。
 少し荒い運転で本ターミナルに着くと、そこで入国審査がある。
 ドキドキしたが、検査官は日本語を話せるみたいなので、一安心。

 国審査後、荷物を取りに行く。
 すでに荷物は到着していて、ロビーにずらりと並べて合った。
 自分の荷物を探し出すと、私たちは途中で離ればなれになったE夫妻と合流するために、しばし椅子に座って待つ。
 合流後、いよいよ外に出る。
 最後にもう一度、入国カードの確認があって、やっと入国手続き完了である。

 外では現地のツアー添乗員が待っていた。スーツケースを彼らに渡す。ホテルの部屋へ直接 持って行ってくれるそうだ。
 その後、名前の確認がおこなわれる。しかし、私の名前がリストに無い(涙)
 何度か確認後、記入漏れだと分かり事なきを得る。

 一安心したのもつかの間、今度はI氏が携帯電話を入れた袋を、荷物の受け渡し場所の椅子に忘れた事が発覚。
 I氏は慌てて戻るが、どうやら入れなかったらしく戻ってくる。仕方なく添乗員にお願いして空港職員に連絡を取ってもらう。
 数分後、彼は戻ってきた。どうやら無事見つかったらしい。

 の後、レイを掛けられ、ムームーを着た現地の綺麗なお姉さん方と記念撮影をして、バスへ。どうやら日本人ツアー観光客は一度一カ所に集められ説明を受けるらしい。

 バスの中から外の様子を伺う。当然だが、日本と逆の右側通行だ。凄く違和感がある。だが、道幅が広く、日本の道みたいにごちゃごちゃしていないので、右側通行に慣れれば走り易そうな印象は受けた。

 ハワイでレンタカーを借りて運転するのは勇気がいりそうだ。
 また赤信号でも、指示が無い限り、ドライバーの判断で右折(日本の感覚で言うと左折。道沿いに曲がること) が出来るというのも驚きだ。

 また、意外と日本車が多い。トヨタのハイラクッスやRAV4、カローラ級の大衆車も多い。またスバルのインプレッサ、レガシーなどのステーションワゴンも多いし、ホンダのシビックもけっこう走っていた。
 シビックと言えば、漢字の毛筆体で「本田」と書かれたステッカー張ってる車がいて笑えた。


 
転手が日本語で挨拶をして軽い冗談をとばしたが、日本人、みんな時差ボケで疲れているのか反応が鈍かった。
 「何処から来ましたか?」
 という質問にある人が「熊本」と言うと、
 「Oh!馬刺ね!」
 と言ったのには笑えた。

 10分ほど走るとツアーセンターみないな所に着いて旅行会社別に説明を受ける。
 ハワイでの一般的な注意事項やこれからの行動、特価のお土産の販売、そしてオプショナルツアーの案内と申し込みである。

 今回のツアーは、行きと帰りの航空券とホテル手配と送迎だけで、あとはフリータイムとなり、希望者はオプションとして観光などのツアーを追加できるシステムになっている。
 もう数回ハワイに来ているらしいE夫妻などはひとつもオプショナルツアーを選ばなかった。

 
りあえず、海外旅行若葉マークで、ハワイは右も左もわからない我々にーちゃん2人は2日目の昼に「シーウォーカー」というヤツと3日目の夕方に世界的マジッシャン(らしい……)ジョン・ヒロカワの「マジック・オブ・ポルネシア」を選択。

 「シーウォーカー」とは、大きなフルフェイスヘルメットみたいなものをかぶって、それに地上からホースを使って酸素を送り、地上にいるのと変わらない呼吸方法で水中散歩を楽しめるものである。
 また、待っている間にジェットスキー、バナナボード、シュノーケリング、シーカヤックなどさまざまなマリンスポーツに挑戦できるツアーである。これには朝食と昼食が付いている。

 そして「ジョン・ヒロカワのマジックオブポルネシア」。これはディナーショーで、フラダンスショーとマジックを上手く掛け合わせた話題のショーらしく、案内役のおばさんの薦めもあって、これに決定。料理がノーマルとデラックスがあると言うことでせっかく来たのだからデラックスということになった。

 しめて一人あたり273ドル。ドルで表記されれば、一見大したことないように思えるが日本円($1=¥122)で換算すると33306円。あう、案外でかい出費。
 I氏が連絡用に携帯電話を借り、ひととおり落ち着いたら、いよいよホテルへ移動である。

 ノルル空港からホテルのあるワイキキまで約30分ほどバスで移動。
 同じ旅行社でも、ホテルは散らして取っているらしく、各ホテルにバラバラで降りていく。
 もちろん私とI氏、E夫妻は一緒のホテルである。
 宿はワイキキビーチから少し離れた場所にある「オハナ・マイレ・スカイ・コート」
 44階立ての背の高いホテルである。

 ホテルの前には旅行会社のツアーディスクがあって、昼間、添乗員が常駐している。
 そこでは滞在中、オプショナルツアーの案内や、相談を受け付けてくれるそうだ。
 そして私たちは部屋のカードキーを受け取る。
 私たちの部屋は41階(うひー!)の角部屋。

 乗員の案内で、窓がなくテラスのような場所にある、いかにも南国のホテルというようなロビーを横切りエレベーターに向かう。エレベータは6台あって、そのうち高層階に行くのは3台。
 20階くらいまでノンストップの高速エレベーターでグオーン!と登って行く。
 停止する時のGが気持ち悪い。エレベータも至ってシンプル。日本みたいに壁紙で着飾ってない。いかにもアメリカって感じだ。付いたらちゃんとチン!って言うし……(日本のエレベーターのポン!っていう電子音より味がある。)

 屋に入ると思わず「おーー!」と声をあげた。
 景色がむちゃくちゃいい。私もいろいろと旅行に行ったが、こんな景色のいい部屋に泊まったのは初めてだった。

 その部屋は南西方向の角部屋で、大きく広い窓から、遠くはダイアモンドヘッド、そしてワイキキビーチ、眼下には軍保養所の広い芝生の公園が広がり、その向こうはフォート・デ・ラッシー・ビーチを経て、青々とした太平洋と空が広がる、この上ないロケーションであった。
 この眺めは、ホント言葉で言い表せないほどの感動である。
 
 部屋はセーフティボックス、冷蔵庫、電子レンジ、ユニットバス付き。
 ベットはダブルスプリングのシングルサイズで日本人の私ならちょうどいいが、大柄のアメリカ人にとっては少し小さいのではないかと思える。
 最近の日本のホテルではシングルでもセミダブルベットが入っているのが多いのだが、アメリカではどうなんだろう?
 部屋の机の引き出しの中には、聖書が入っていた。なぜか仏教の経典もあった。どちらにしろ英語だったので読めなかったけど、とりあえずパラパラめくってはみた。
  
 しばし景色を楽しんだあと、実はかなり疲労感を感じていた私はベッドに横になる。
 しばらくするとE夫妻が私たちの部屋を訪れる。

 「おー、こっちのほうが景色いいやん」

 いや、野郎二人で独占するにはもったいない景色。可能ならば変わってあけたいと恐縮に思ったりした。 20分ほどしたら昼食を食べに街に行こうと約束して2人は部屋に戻った。




▲部屋から見える最高のロケーション。
この感動を伝えたいよ!


 
第3章へ