※クリックすると拡大
X68000の最大の弱点。それは・・・「電源ユニット」・・・。
コンデンサーの品質の問題で時間がたつことでほぼ確実に壊れていくというガラスの心臓(ぉ、を持つ。
というわけで、これを解決すべく、結構前からもっとも流通しているATX電源をつなぐ、ということは行われてきたが
(満開製作所でも変換基盤などが一般販売された)今回、ACアダプター式のATX電源も手ごろな価格になってきたので、
ACアダプター式の68を制作してみた(簡単なものだが。。)
ちょうど電源の壊れたEXPERTHDが手に入ったので、(電源部はPRO以外ほぼ同じなのだが)これをもとに、制作してみる。
材料を準備
※ACアダプターとのジャックコネクタを本体後ろに綺麗に取り付ける場合には、目隠しのフタなど、他にも必要になるが、今回は起動するために必要な最小限の材料にひとまず絞った。
改造開始
今回もやふおくで各種落札した。
特にATX変換ケーブル(右写真)は、自作用の回路なども公開されているが
各種コネクタやケーブルを用意して自作する手間がかなりかかりそうなので、やふおく万歳。
※最初はこのケーブルだけ先に調達していて、NLXやSFX電源を内蔵しようかと考えていたが、SASIHDDが
邪魔で入らなかったのと、せっかくやるなら、あまり人がやっていないことをやろうかと、先日、68型PCで行っていたACアダプター化を決意。
ACアダプターATX電源ケーブル&回路。今回はMAX90WのものがACアダプターつきで安く手に入ったからこれにしたが、
元の68が100Wくらいなので、できれば120Wのものとかを用意したいところ(ACアダプターを2つ使う180Wのまでは不要だが。。。)
特に今回はSASIのHDも同時稼動させたのでいささか心配ではある。(フル稼働しなければ大丈夫だとは思われるが)
とはいえ先日、倒産(涙)してしまった高速電脳で購入したACアダプター化キットよりもずいぶんと小さくなっていて
この分野もどんどん進んでいるんだなあ、と感じた。それにしてもACアダプター部は相変わらず巨大なわけだが。。。
ここばっかりは中々小さくならない。そもそも変換の仕組みの原理からしてどうしようもないからなのだが。。
起動するだけなら上記2つのパーツで事足りるが、今回SASI-HDDもあったのでそこに電源を供給するケーブルも自作した。
切った貼ったしただけのものだが。
SASI-HDD側の68フォーマットの電源コネクタは壊れた電源ユニットから
仕方なく拝借した。青が+12V、赤が+5V、黒がGND、なので、それをATX側のそれぞれ、黄色、赤、黒、とつないだ。
動作テスト
各種ケーブルをつないでいく。左タワーから右タワーのマザーボードへ電源を供給するケーブルを通すところがやや大変だが、
クロックアップなど分解を繰り返しているユーザなら問題ないだろう。
ACアダプター化基盤はそのままだとショートしそうで怖いのでシール材で簡単に絶縁してみた。
ACアダプターをコンセントにつなぐと、スタンバイの赤LEDが点灯。
Compactシリーズの動作(電源スイッチが1種類しかない)と同じ感じだ。
オリジナルに近づけるならどこかにON/OFFの物理的な電源スイッチをはさむのでもよいと思われるが意外と面倒かも。
SASI-HDDをつないでないと、シーン、としたまま68が起動していくので、先日のCF起動の時よりも
違和感を感じる(苦笑)、先日、家用に買ったMacBookの起動のような違和感。やっぱり、
PCが起動するときはウィーーン、ってファンなりなんなりが動作しないとそれっぽくない(オールド世代か)
というわけで、手元にあった(ぉ、グラディウスIIをFDDに挿入。特に問題なくプレイできる。
久しぶりにやるもやはり6面の高速スクロールステージでは必ず1回死ぬし、要塞内でクラブの前でGAMEOVER。
にしても、1ドットがでかいなw アニメーションのパターンも目に見えるくらいしか種類がないのが
時代を感じさせる。さすが20年前。。。そりゃビックバイパーも大人になるか・・・。
5時間ほど起動していたが特に問題はないようである。68を今でも立ち上げているユーザには、やや値ははるが
いつ電源がやられるかというコンデンサーの液漏れの恐怖から開放されるために、やってみても悪くない改造はないだろうか。
今日はここまで