Session5:俺的X68kライフと世紀末

Windowsに関する話なんてWeb上に死ぬほど転がっているわけで、それならいまさらX68kの話でも書いてみるか、という趣旨。Oh!Xも復刊はしたものの現実とのギャップを埋めるのには苦労しているみたいだし(そりゃゾンビが普通に生活するのを強いられているようなものだからか?)まぁ、気の向くままに。

※パソコンの話が続いて、いまいちやな。。。


全国の68ユーザさんお元気ですか
うちのX68000XVI(エクシヴィ)は今年で購入して8年目になる。さすがに最近は毎日電源を入れてはいないが、一時は電源を落とすことなく1ヶ月くらい使ったものだ(学祭前とか) さて、世の中すっかりWindowsになってしまった昨今、このテキストもWindowsマシンで書いている次第だ。いや、そりゃPC-UNIXという選択肢もあるがかまっていられるだけの時間が残念ながら、無い(Winもメンテの時間を考えるとそんなに勝っているわけではないのだが・・・)

そんなわけで「いまさら68でなにするの?」というのがいかにも一般論であろう。そりゃそうだ。電源も壊れりゃ、わざわざ高いお金出して遅いCPUのマシンを直してもしょうがないだろ、という話もわかる。でもねー、いまどきのPCとは違う理由があるのよね。まぁ、そんな感じでうちもとりあえず電源が壊れるまではがんばろうかな、と。

640M-MOをつないでみた
XVIにはメインメモリは12Mまでしか載らないが、外付けにはSCSI-1の装置なら大抵つながる。今、うちには1GのSCSI-HDDと230M-MO、x12(Read)CD-ROMがSCSI-BOX経由でつながっている。さすがにバスがへぼいので転送速度は遅いのだが、使えるだけマシである。ちなみにIDEは使えない。

先日、128M-MOが不調になったので、とうとう、さっぱり値下がらない640M-MOに踏み切ってしまった。一応最新版のSUSIEというドライバ(Win用の画像ローダにあらず)を使えば640M-MOも読み書きできると確認済みだったので、富士通製のを1つ買ってきてつないでみたのだが、、、「ディスクが入っていません」入っとるっちゅーの。おっかしいーなー、と230Mのメディアを入れると認識する。なんで640Mのメディアだとだめなんだ?これじゃ意味ないじゃん。で、フォーマッタ(fim.x)をSCSIバスリセットオプションをつけて起動したり、ドライブのディップスイッチをSCSI2からSCSI1にしたり、ATでフォーマットしてからつなぎ戻したり、色々試すも×。

だめなんかなぁ、とSUSIEのマニュアルを眺めていると・・・・「config.sysのBUFFERSの値を大きくとる・・・」ゲゲ、そんなん関係あるんかなぁ、と値を変えてみると、、、さくっと認識した。うーむ、深い。そんなわけでさくさくHDDのバックアップを・・・6時間。ファイル1つ1つコピーするので時間がかかるのね。これは耐えるしかない、ひたすら。

まぁ、これだけ周辺機器があればとりあえずは困らない。ATとデータのやりとりはMOでできるし(ネットワークカードもあるのだが、いかんせん遅くて使い物にならない、昔の日記参照)あとはCPUパワーとSCSIのバス速度をなんとかなればしたいが、Xellent30は見かけないし(68用030アクセレレーションカード)、Mach2やらも、拡張スロットは埋まっているので挿せないし、で、どーにもね。誰かXellent30、譲ってくれないかな。適価で。

今68でゲームするなら
ゲームを抜きにして68を語ることはできないといっても過言ではないと思う。ゲームといえば、アーケードにもコンシューマーにもあふれかえっているわけで、そこに無いものを求めるのが普通であろう。今プレイするのであれば、「SFXVI(ストリートファイターエクシヴィ」「超連射68k」「BM68(eos)」などである(「格闘」「シューティング」「音ゲー」とバランスも良い)それぞれWeb上にホームページがあるのでいってみてほしい(あえてリンクは張らない)

ただし入手手段は現在では色々と難しくなっているので、一番手っ取り早い方法としては、お盆か年末に有明にいって直接入手する方法だ。交通費を考えても、知り合いをあたるよりは早い場合がある。

豪華なサウンドやポリゴンエンジンは乗っていないが、TVゲームの本質的な面白さを追及するのにいかに、今のゲームが無駄に投資されているか見ることができる。他にも簡単ながら熱いゲームが68には数え切れないほどあるので、紹介できるものなら、紹介していきたい。

昔話になるが、68発表当時、多量のスプライト表示、OPMによりFM音源8音同時発生、ADPCMによる音声出力、65536色同時発色などは、当時のアーケードゲームの多くをそのまま移植できたことからかなりのものだった。それをユーザたちで独自に解析し、スプライトの同時表示数を4倍にするライブラリ(XSP)を開発したり、本来1音しかならないADPCMを最大16音くらいまで、出せるようにしたプログラム(PCM8等)を開発したり、よりゲームを面白くする方向で発展してきた。

しかし、ソフトの発達速度よりもハードの発達速度のほうが速くなってしまった今、姑息なプログラミングをしてスピードや見た目を稼ぐことにどれだけ意味があるかと聞かれるとつらいものがあるが、限られた環境の中であれこれやってみるってのは必ずしも効率の悪いこととは私は思わない。むやみに新しい環境がどんどん提供されても人が堕落していくだけという気すらする。まあ、これは趣味だからいってられるんだけどね。ビジネスがからむと、こうはいかない。

話がそれたが、今度、満開製作所から市販ゲーム?が発売されるそうだ。ビジュアルのベル形式らしいのだが、どうだろう。個人的には超連射68kのステージ追加版とかが出るとうれしいのだが・・・。

68ユーザとネットワーク
ネットワークといっても、さすがに68でいまどきのWebページをばりばりブラウジングするのはつらいものがある。そういうのは別のマシンでやるとしてネットワーク上にうろついている68ユーザだが、まだまだそれなりに息づいていることがわかる。先日、私も参加した68USER'S RINGも、それなりに参加されているし、しゃあるさんのところのリンク集ではかなりサイトが網羅されている。さすがにどこも稼動しているわけではないが、思い入れのあるところには電子メールでも出されてみてはどうか?

それにしても、webにツールがアップされていればサーチエンジンでソフトが探せるので、今となっては当たり前だが、遠いホストマシンに長距離電話をかけてダウンロードしていたことを考えれば恐ろしく便利なことである。ライブラリとしては、ベクターデザインにいけば、まだX68000用のリンクがあるので、そこから探すのも良い。

ネプチューンXというLANカードをさせば、家庭内LANに参加させたりすることもできるのだが(一応うちにも1枚ある)、2つしかない拡張スロットを1つつぶしてしまうのと(うちは、MIDIボードと44KHzPCM再生ボード:MercuryUnitが刺さってるため埋まっている)ファイルをやりとりするには、Windows側でFTPサーバか、NFSサーバか、なにかサーバ系を立ち上げないといけない(Winのようなドライブ共有が簡単にできるわけではない)ので、色々不便なのだ。さらに、転送速度もカードは10Mbps/sでも、1Mbps/sすらも出ないという状況で、MOでやりとりする速度に全然かなわないのだ。

そんなわけで、68用の便利なネットワークツールがもしも開発されたら家庭内LANに参加させられる日がくるかもしれないが、今のところは無用の長物である。

期待のハードとか
すでにあるもの、作るかもしれないもの、ただの噂まで、色々なハードウェアの開発状況を耳にしますが、どうなんでしょう。昔、買っておけば良かったなぁと思うこともちらほら。

完成したら是非欲しいのはXellent40。68000系にのるCPUアクセラレーションカードなのだが、ローカルメモリとかも摘んでいて、しかもCPUは040。でも、あまり開発は進んでいない模様。しかし、MP3の再生は無理だろうなぁ。

以前、話に聞いた事が有る、AT<->X68kキーボード切り替え機。これは、今となっては68のキーボードをWindowsで使うという意味では結構有用かもしれない。これもなんか開発がうまくいっていなかったようだ。

PCカードリーダ。これは結構あるようなのだが、これはわざわざ68でやらなくても良いような気がする(それを言い出すと何も残らない気もするが)

PSパッド接続コネクタ。これは先日夏コミで買った。結構わらける。この手のはお手軽で結構良いかもしれない。あとサターンようとかドリームキャスト用もあるとか。

そういえば、PCIバスをつけるとかいう話もあったけど、立ち消えかな。一番大きいのは満開のつくっている零式だけど、まだまだ先は長そうな感じ。でも、がんばって欲しいね。Oh!Xもそうだけど、過剰に期待するのではなく、大きな流れにただ流されるだけではなく、新しいことを見出そうとすることが肝要だと思うし。

そんなわけで
Oh!Xも復刊3号までいったけど、色々と苦戦しているみたいね。時代の潮流はそんなに生易しいものじゃないし、一度贅沢な環境になれてしまうと不便なところにはあまり戻りたくはないよね。それにしても、ただどっちを向いても同じ情報を垂れ流しているだけの雑誌に囲まれている中で、昔風?な読者参加型というところを尊重している雑誌としてOh!Xにはもう少しがんばって欲しい(とかいっている間にも投稿のネタを考えないといけないんだけどねぇ。これでも休刊前のOh!Xでは読者モニタで2ヶ月1度は名前がのっていたのよん)

Xの精神は非常に自分と良くマッチしていて、なんかやらなきゃ、 という気にさせてくれる。 電源が故障するまでまだまだ使い倒しましょ。 しばらくはeel.xでスプライト書きと、STed2で作曲だろうな。

今日はこの辺で