Session4:レッツノートA77の評価

コラムというよりはレポートであるが、まぁ、雑感ということで。発売後、まもなくして購入したはじめてのまともなノートパソコン、A77。とりあえず7/3購入後、約2ヶ月使用後の感想をば。スタパ斉藤調はやりません。
基本性能
CPUはモバイルCeleron300MHz。といってもあまりピンとこないのだが、普通に使っていて重いなぁ、と思うことは無い。パワーを食うとしたらMP3のエンコードくらいか。CD-ROMがついているのでCDから直接エンコードもできるので便利といえば便利である。メモリも64Mであるが、Office系のアプリを立ち上げたりしなければほとんど問題無い。

HDDが1つ前のA44から増えて、6.4Gになったので、これもかなり広い。適当にデータをつっこんでも中々いっぱいにならない。Office系をインストールしたりしなk(以下略)(と思ったら1G切ってる。MP3ファイルが多過ぎだな(爆))

ゲーム、ムービー再生、くらいなら当たり前だが問題なしである。個人的に一番大きかった変化は正式にWindows98ユーザになったことか(汗。でもアクティブデスクトップとかIE4とかは全然使っていないのだが。

インターフェース
コンピュータと人をつなぐインターフェース部。ここは中々妥協したくないところ。で、一番大きいのはキーボード。今までも色々なキーボードを打ってきたが、こいつのは正直見た目はそんなによくはないが、かなり打ちやすい部類に入ると思う。キーの並びも良く、左下の「FN」キーもそれなりに使える(HOMEやENDの移動とか)毎日、日記・メールをバリバリ書いているのだがストレスはほとんどない。

次ぎに液晶モニタ。重量と価格を差し置いてもXGA(1024x768dot)を重視したので広さに関してはまず不自由しない。発色もよい。FNキーでバックライトの明るさを5段階に調節できるのでバッテリーを節約したいときは適宜変えると良いかも。偶然だが、液晶の抜けは無かった(1,2点はあるのが一般的だったと思うのだが最近技術力の向上で少なくなったのか?)

Windowsを使う上で切り離せないものにポインティングデバイスがある。とはいえ、選択肢としては「マウス」「スライドパッド」「へそみたいなの(おい)」にしぼられる。 ノートではほとんどパッドであり、私はこれが大嫌いだったのだが、仕方ない。そりゃ、マウスに比べれば微妙な操作はできないが、慣れればそれなりになんとかなるものだ。特に77用には特殊機能があり、パッドの横や縦をなぞることにより、それぞれスクロールバーを操作できるのだ。ブラウズのときなどは重宝する。 これで、実質、ロジテックなどのグリグリマウスと同じようなことができる。これに慣れると無いやつがすごく不便に感じるから危険だ。

さらに、パッドの4隅をダブルクリック(タップ?)すると特定の動作をさせる(ウインドウ最小化とか、アプリ起動とか)ことできるのだが(スマートポインタIIIとかいうらしい)、間違えて押した時にむかつくので、右上だけエクスプローラに割り当ててある。あと、パッド全体をダブルクリックでクリックになる、というのがあるが、間違えたときにむかつくので、これもOFFにしてある。クリックのときは下のキーを押してくれ、と。

その他は、普通といえば普通だが、PCカードスロットが電源アダプタをつなぐところと同じ側にあって邪魔になることも無いし、100BASE-Tのネットワークのコネクタも実に重宝している。しいてあげればCD-ROMの取りだしボタンが場合によっては間違えて押してしまうことがあるかもしれない(少しでっぱっているので)USBポートもついているが、USBマウスしかもっていないので、あまり評価できない。これからの注目株ではあるのだが>USB。

それにしてもノートパソコン用赤外線インターフェイスは使えない。誰かもう少し有効な活用方法を考えてくれ。ありそうだが、TVやビデオのリモコンの変わりになるソフトとか、通信カラオケのリクエストをするソフトとか、なんとかなりません?(誰に言ってる、誰に)

バッテリー(電源)
ノートマシンで購入時に気になる点はやはりバッテリーの持ちである。といっても最近のCPUパワーインフレの時代ではあまり期待はできないところであるが、持ち運びにおける「軽さ」とか「薄さ」を気にするのであれば、やはり時には電源のないところで使ってみたいものであるし、アダプターを忘れるという可能性もありうる(充電をし忘れる確率のほうが高そうだが・・・)

軽くベンチマークをしてみると標準バッテリーの場合、CPUパワーを25%にする「バッテリライフ優先」というモードでおよそ90〜100分くらいはMP3を再生しつづけられる(HDDも適度にアクセス)ただし、液晶も一番明るいで使ったりすると60分くらいかもしれない。CDROMやPCカードを使うと・・。まあいい。

つまり2時間以上の会議などでメモを打ちつづけると電池が切れるわけだ。そこで大容量バッテリー(新宿ヨドバシカメラで28k円くらい)を買う。こいつ、見た目も悪いし、お尻が持ち上がってCDのトレイが机にぶつかるし、当然重いしで良いこと無いのだが仕方ない。大体標準の3倍弱くらいは持つ感じなので簡単には空にならない。でも形はやはり何とかして欲しかったし、つけると重量は2kg近くになってしまうのでかばんに入れての持ち歩きはできるだけ避けたい。体感的バッテリー持ち時間は「大体思っていたとおり」くらいである。

最後に電源だが、本体とプラグの間に四角い箱があるタイプであり、VAIOのように、プラグがもろアダプタと一体型というのとは違う。しかも四角い箱にコードを挿して使うようになっているので、そのコードはプレステやサターン用の電源コードと同じなので、大体人のうちに行くときは持っていかなくてもなんとかなる。これももう少し小さくなれば良いのだが(電源関係は仕組み上小さくならないのよね)

プレインストールアプリ
アプリ無しモデルなのでOffice2000などは「間違っても」はいっていない。ちょろちょろこまいソフトが入っているが実用性のありそうなのは無いといって良い。デスクトップには「モバイルフォン」と「メールイラスト(テキスト文字で作った絵があらかじめ用意されている。電子メール用らしい)」とかなんとかいうのがあるが、大した物ではない。

そんな感じで総評
とにかく、一押しなのはネットワークコネクタがついていること。このおかげで、 拡張コネクタはまずいらない。強いてあげればモニタ出力くらいだが、 これもプレゼンテーションでもやろうとしない限り必要無い。PCカードスロットはデジカメのデータをスマートメディアから読むために使っているが重宝する。認識が甘いのが不満だが、これは致し方ないところか。

ところで、私はこのマシンを会社と自宅の間を毎日かついで(単にカバンに入れているだけ)往復しているのだが、最近キャビネット?の黒いところの塗装があちこちはげてきた。あちゃー。しゃーないのかねぇ。 あとスペースキーも押し過ぎのためかなんか感触がちょっとおかしい。うーむ、故障してるわけじゃないからどうしようもないけど、こんなものかね。メタリックのふた部分はかなり丈夫そうなんだけど。標準バッテリーなら非力な私でもそんなに重く感じないので、緊急時にはCDプレイヤにならなくもない(ヘッドフォンを持っていなかったりするが)

あと、なんといっても熱くなる本体。CPUパワーを25%にしててもあちちちちー、である。とても膝の上にはおけないくらいである。これもどうしようもないのかもしれないが。冬は良いかもしれない。

でも不満屋の私をここまで満足させるマシンということで非常に完成度は高いと思う。重みだけの価値がCD-ROMにあるし。性能も申し分無し。ネットワークとCDROMのついたノートとしては最軽量だしね(だよね?)そりゃ、遊び心がないといわれればそうなんだけど、そういう意味ではホビーよりビジネス向けかねぇ。でも、使えない機能をむりやりつめこんで、無理やり使うのはやはり遊び心というのかどうか。そういう意味ではVAIO-C1やリブレットffは難しいところな気がする。気合があれば使い倒せるが、MP3プレイヤどまりなら、専用機を買えば良い。

今日はこの辺で