不沈艦　スタン・ハンセン

日本にいるすべてのレスリングファン、ミセス馬場、そして全日本プロレスへ向けて常に公言してきたように私は自分自身にリング上での高い水準のパフォーマンスを課し続けて来た。日本において世界のベストレスラーたちと戦ってきた私にとって、25年たった今、これ以上自分の納得のいくレスリングが、もはやできなくなってしまった。したがって私はここにプロレスリングから引退することを発表する。

レスリングを辞めるということは自分にとって非常に困難なことである。ここ数年間、自分の体力調整に苦しむ日々が続いていきた。この決断は自分にとってもけ決して容易なものではなかった。しかしながら、数々の負傷によりこれ以上自分が置くレスリングの水準を維持することが不可能になった。

私は、長年の間、自分を支持し続けてくれたファンの方々に感謝をしたい。その支援なしでは、ここまで自分はレスリングを続けてこれなかったであろう。その長い年月において私は日本における数々の変動を見てきた。

それは、日本という国の変化、文化の変化、そしてレスリングにおいては言うまでもない。その変化に居合わせ、またその変化の一因となり得た自分をとても誇りにさえ思っている。そしてこれは我々がともに経験する新たな変化である。

将来また皆さんに会えて、一人ひとりの方にありがとうと言えることを願っている。

スタン・ハンセン