GUIDE TO YOUNG PERSON ABOUT

THE DAMNED

by

PIERRE

「後期ダムドから入ったファンとしての、PIERREが選ぶ究極の3曲!」

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12/12/97 Last updated

  • IS IT A DREAM

わたしのダムド原体験。ウィラードを聴いていて、ジュンのインタビューで「ダムド」という名を知ったわたしは当時まだアナログ盤のほうがたくさんだった京都のタワーレコードで、ダムドのコーナーのレコードを見てみました。まだウブだったので、初期や中期のレコードはジャケットをみてなんかこわそう・・・聴けるかなぁ、とびびってしまった。そして出会った"phantasmagoria"。今思えばデッドオアアライブそっくりのこのジャケット(どうしてなの??でもこっちのほうがかっこいいですよね!)がみょうにカッコよく見え(ウィラードっぽかったし)、早速買って帰りました。ところがなんと!わたしはA面とB面を間違えてかけ始めてしまったんです。・・・というわけでわたしが初めて聴いたダムド、B面一曲目のIs ita dream。ジャケットの暗さと、曲のメジャートーンのアンバランスさが(えっ!ダムドってこんなに明るいの!?って思った)不思議な印象を残しています。ばかの一つ覚えみたいにピアノのフレーズを練習しました。ダムドを離れたキャプテンの名前もクレジットされてるこの曲は、2番の歌詞なんか意味深なものを感じますね(I know a man who is really awful nice,but he isn't here...)。日本語盤を、奈良のいなかの中古レコード屋の片隅(誰も聴いてないんじゃねーの?)でみつけ、歌詞カード欲しさのためだけに入会して借りたもんです。後期ダムドのCD再発、署名運動しませんか。日本でのレコード会社どこだっけ?

  • ELOISE

2枚組みベストでこの曲と出会いました。その映画音楽的壮大さにドキドキして、ベストの2枚目の14曲目ばっかりかけてた想い出があります。なんかいろんなイメージが頭の中に浮かんでくるんですよね。彼らが書いた曲ではないけれど、彼らがカバーする曲の選び方はルーツを感じさせてくれるし(もっともただの気まぐれだったりして?)、もとの曲とアレンジを比べたときに、デイブやローマンの個性を感じますよね。というか、後期ダムドは、ジョン・ケリーのプロデュースの巧みさ・アイデアの広さがあってこそ、と思わないでもないですが(ファントムコーズと比べちゃうと・・・)。バリー・ライアンのもとの曲のアレンジも、生な感じがなかなかいいです。ちなみにAlone again orのもと曲(LOVEのForeverchangesに入ってる)はテイストが違ってフォーク風、でもこっちも相当グッドです。なんたってコード進行が異常だから。で、Eloiseのそしてまた12インチシングルバージョン(MCAシングルズに入ってる)の、イントロのストリングスのみのところと中間部のあの空気感がたまらないー!でも英語力のないわたしは、いまだに歌詞がちゃんとわかりません。"Every nights and day,..."と適当にはなうた歌ってます。誰か教えてください。

  • IN DULCE DECORUM

この曲は今でも信じがたい。感じ方は人それぞれだろうけど、この曲の歌詞の深さと効果音を含めたアレンジの完成度は、カルト・ミュージックの最高峰!?・・・ま、カルトといってもEloiseとかがヒットチャートに入ってメジャーになった時期なんですよね。ぼくはリアルタイムではないのでわからないんだけど、ビデオクリップとか見ると、デュランやトンプソンツインズとかの時代、あらてのゴシックアイドルバンドかと思われていたんでしょうか。でも、その作り込みと、やっぱりメジャー受けしなかったところがカルトといえましょう。この映画感覚、西部劇っぽい・サーカスっぽい・ゴシックな・中世っぽい・・・誰かうまく表現してよ・・・いまだにこんな音楽にであったことはありません。Anythingって、どっちかというとスタジオワークのアルバムで、ライブで演奏するとちょっとしょぼくなっちゃうんですよね。ギターがうすいから。でも逆にいうとその作り込みが素晴らしい出来なんです。Fiendish shadowsは出たけれどanythingからの曲は入ってないので、anything時代のライブ音源も、CD化して欲しいものです。ところで、anythingはイギリス版とアメリカ版ではジャケットが違うんですけど、アナログレコードはイギリス版のカラフルなやつ持ってるんですけどCDは今でも結構売ってる金色のアメリカ版しか持ってないんです。どこかに売ってないですかねえ。