THE ROLLI NG STONES

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LET IT BLEED

MORE HOT ROCKS

LOVE YOU LIVE

THE ROLLING STONESを知らない人生とはどんなものなのか、到底想像もできないが、あえていうなら、確実に楽しい思い出の3分の1はなくなるだろう。この15年、頻度的には増減がるものの、絶えず彼らの音楽に接してきた。パンク体験と同質のエモーションが私を揺り動かしたのは昨日のようだが、この両者はほぼ同じ時期にやってきて、それ以後心臓に住みついている。

STONESのなにがいいのか、なんて説明は100回聞かれてもうまく答えられない。真理とは、なんて質問と同じ感じだ。それはそうさ、心臓にすみついているんだから、彼らの忌まわしい音楽の精霊が。それが命じるままにすごしているだけなのだ。好きも嫌いもありはしない。出たものを受け入れるのがすべて。

深い混沌のなかからすごく美しいものを掘り当てるようなのがSTONESの音楽ともいえるような気がする。心の混沌のなかにある大きな振り子が彼等のビートにシンクロして動き出すという感じ。止め方がもうわからない、あとは地球が自転する限り振り子は回転する。