Mont Saint Michel

  

パリから日帰りの観光バスが出ていますが、ブルタ-ニュ観光の一環としてRenneやSt.Maloなどといっしょに何泊かする中で見て欲しいとこ ろです。あの壮大な景観は遠くからしか見ることができませんので、Pontorsonからバスよりもレンタ・サイクルの方がよいでしょう。中はもうコテコ テの観光地。土産物屋がズラ-ッと並んでいます。テレビでも紹介されたことがあるオムレツの実演もやっています。(La Mere Poulard)このあたりの海は干満の差が大変大きく(12mから14m位とのこと)潮が引いたときには砂の海に浮かぶ要塞のようです。ただ砂がどんどん堆積してしまっていて、「モン・サン・ミシェルを救え!」なんて最近は騒がれていますが。しかし、ここの遠景はぜひ見ていただきたいものです。
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 St.Malo

 


カナダ探検で有名なジャック・カルチェの町がここサン・マロであります。SNCFのSt.Maloの駅を降り大通りを渡ると城壁で囲まれた町までまっすぐ の道が続いています。だんだん近づいてくる町の城壁は私たちを中世の世界にいざなうようです。確かに城壁の中は中世そのままですが、実はこの町は第2次世 界大戦のときにドイツの攻撃により廃墟となりました。そしてその後忠実に再建されたというわけです。城壁の上は歩けるようになっていますし、小さなビ-チ もあり、夏にはトップレスのお姉さんもたくさんいます。またイギリスも近いので、船で日帰りの旅も簡単にできます。私はジャ-ジ-島に行きました。そのほ かランス渓谷を船で上り、ディナンまで、という方法もあります。とにかくブルタ-ニュには魅力的な町がたくさんありますので、1週間から10日ほどかけて ブルタ-ニュ巡りなんてのを、そのうちにしてみたいものです。ホテルは城内にけっこうありますが、なるべく午前中に行きたいものです。私が最初に行ったと き泊まったホテルはル-ヴルという名前だったと思います。7〜8000円だったでしょうか。パリからはTGVでレンヌまで(2時間)ロ-カル線に乗り換えサン・マロまで1時間というところでしょうか。
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 Les Baux

 


アルルからバスで30分ほどいった岩山に忽然とレ・ボ-が見えてくる。17世紀にこの町は時の宰相リシュリュ-により徹底的に破壊されてしまった。土産物 屋を除き、完全な死者の町である。この廃墟の広がる丘の上にたたずむと往時のことも偲ばれるが、それと同時に世の中が「ゆく川の流れは絶えずして--- -」であることを、強く自覚させられる、そういう所である。近くには大統領も訪れるという有名なレストラン(数年前、星をおとして2つ星になりましたが) ウスト-・ドゥ・ボ-マニエ-ルOustau de Baumaniereがあります。2万円は覚悟しなければ、ならないでしょう。
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Fontvieille

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アルルからレ・ボ-へ行く途中にあります。ド-デの「風車小屋便り」( Lettres de mon moulin) の風車しかありません。この風車の中には各国語訳の「風車小屋便り」が置いてあり、その中に日本語訳もありました。私はレ・ボ-からアルルに戻る途中に寄 りました。バスを降りるとカフェがあり(パリにあるようなおしゃれなのではありませんが)村人がビ-ルやコ-ヒ-を飲んでいました。そばではペタンクをし ていたりして、とてもゆったりと、すてきに時が流れていました。プロバンスの風に吹かれながらビ-ルでも飲みたかった。当時、フランス語、全然だめだった し(今でも片言ですが)バスも一日に数本しかないので、後ろ髪を引かれる思いでアルルに戻りました。  
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 Arles

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ビゼ-の「アルルの女」で有名なアルル。駅および駅の周辺は近代的な何の変哲もないたたずまいです。ニ-ム同様立派なアレ-ナがあります。このアレ-ナは一番外側の壁の上を歩くことができるようになっています。ロ-マのコロッセオが見学させることだけにしか使われていないのに比べて、ここは闘牛に 使われています。やはり「アルルの女」の時代を偲ぶにはアルラタン博物館Mesee Arlatenへ行くべし。民族衣装を着た女性が待っています。このアルルの町もフランスの他の町と同様、博物館が閉まる時間頃から町に人が急に少なく なってしまう。夜行でパリに戻ることになっていましたので、どのように時間をつぶそうか、ということになってしまい、闘牛を見た次第。もちろんスペインの 闘牛のように牛を殺すわけではありませんがね。
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 Avignon

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1303年アナ-ニ事件で教皇ボニファティウスを屈服させたフィリップ4世は1309年教皇庁をここアヴィニヨンに移した。そして、ロ-マにも別の教皇が 立ち、以後約70年の間ここアヴィニヨンとロ-マに教皇庁が存するという教会の大分裂が続くのである。さて、歴史はこのくらいにしておきましょう。 SNCFの駅を出ると通りの向こう側に城門が見えます。城門を入り、道なりに通りを歩いていけば、右側に教皇庁が見えてきます。夏には毎年演劇フェスティバルが開催されます。そのまましばらく進むと「アヴィニヨンの橋で------」で有名なサン・ベネゼ橋が視界に入ってきます。お金を払えば橋の上にも上れます。ただ歌にあるように「踊ろよ。踊ろよ。」というほどのスペ-スはありませんが。お土産はハ-ブ入り石鹸もいいですが、私のお勧めは土でできているサントン人形。農家のおじいさんや、おばあさんが表情豊かに表現されています。
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 Rome

 

やはりロ-マも取り上げなければね。町中遺跡だらけ。だから気に入っているところだけ紹介します。まず上の写真のサンタンジェロ城。バチカンとは秘 密の通路で結ばれているとか。歌劇「トスカ」にも出てきますよね。15世紀末から16世紀初ロ-マ法王の息子と生まれながら、イタリア統一を夢見たチェザ -レ・ボルジアがヴェネツィア軍などの攻撃を受け、命からがらバチカンから地下通路で逃げてきたのが、このサンタンジェロ城です。もちろん上まで登れるよ うになっています。
次はフォロ・ロマ-ノ。ここにはあのシ-ザ-が暗殺された元老院も 残っています。例の「ブル-タス、おまえもか。」の舞台となったところです。この後シ-ザ-の養子のオクタビアヌスが初代ロ-マ皇帝になるわけですから ね。やはり当時シ-ザ-は人気者だったのでしょう。 フォロ・ロマ-ノの中で腰を下ろし、シ-ザ-の時代に思いを馳せると、なんともロマンチックな気分に なります。
3つ目はバチカン(バチカンは独立国家なのでもちろん”ロ-マ”ではありませんが、一応ロ-マの中にある、ということで)。何はともあれシスティ-ナ礼拝堂。ミケランジャロの「最後の審判」は随分きれいになったとのこと。あ、そうそう、ミケランジャロがデザインしたという衛兵の制服も結構、アヴァンです。
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 Ostia Antica

ロ-マの遺跡もすごいけど、こっちもロ-マから近いので、(鉄道で10分か20分)見て欲しいところです。紀元前後に栄えた町ですが、マラリヤの流行で棄て去られました。ポンペイほどの規模ではありませんが、モザイクもかなりよく残っています。廃墟の中の少女の像は保存状態が良いだけ、霊が宿っているようで怖いくらい。夏にはオペラが開催される円形劇場もあります。奇妙な顔の彫刻集会場の跡もかなり良い状態です。ロ-マは人の住んでいる町の中に遺跡があるわけですが、こちらはだれも住んでいない。まさに死の町。それゆえに万物の流転、世の中のはかなさが感じられる所です。
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 Venezia
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ラグ-ンの中に無数の木の杭を打ち込み、その上に築かれたのがここベネツィアです。本土側の工場群の地下水くみ上げのため、地盤沈下がすすみ、1階 部分がもう住めなくなっているところがあります。この町はたくさんの島によって成り立ち、島の間の行き来は、橋または船が使われています。そして、島には 自動車が一台もありません。この町に鉄道で入るのは、なんとすばらしいことか。海の中を進んでいくかのようです。さて、町の中に入れぱもう中世の世界に迷い込んだよう。自動車がないということは、ほんとうに素敵なことです。
 観光の中心はサン・マルコ広場。ここからのサン・ジョルジョ・マッジョ-レ島の眺望は素晴らしいですが、逆は上の写真のようにもっと素敵です。「世界一美しい町」と言われるのもむべなるかな、です。サン・ジョルジョ・マッジョ-レ島の中を歩き回るのも楽しい。地元の子供たちがサッカ-なんかやっていたりする。夜、ゴンドラに乗るのもロマンチック。アカデミア美術館もいい。ヴェネツィア派やトスカ-ナ派の絵画をたくさん見ることができます。時間がありましたら、ムラ-ノ島写真1 写真2 写真3) はどうでしょうか。ガラス職人の仕事場も覗けます。ガラス細工もヴェネツィア島で買うよりずっと安い。ヴェネツィアは大観光地ですので物価は高いです。日 本にもお店のあるWでハンバ-ガ-を食べましたが、まずかったですね。なにしろアメリカ人でさえ「これは食える代物ではない。」というような顔をして、残 していました。日本ではそこそこなんですが。一番いいのは、朝早く起きて、マ-ケットに行き、果物などを買うことではないでしようか。これ、結構、楽し い。観光客の少ない冬に行ってみたいものです。
もう1つ。ベネツィアから鉄道で30分くらいのところにパドヴァPadovaがあります。ここのスクロヴェンニ礼拝堂のジョットの壁画はすごい。ぜひ一度。  
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  Firenze

花の都フィレンツェ。ルネサンス期にメディチ家のもと光り輝いた町フィレンツェ。町中、美術館のようです。まずシニョ-リア広場に 面して建つウフィツィ美術館でしょうか。わくわくするような絵がたくさんある。ボッティチェルリ、ラファエロ、ミケランジャロ、ダ・ヴィンチ、フラ・アン ジェリコ、フィリッポ・リッピ、ジョット------。もう気が遠くなるほど素晴らしい絵に会えることができる。それに何よりも良いのは、ル-ヴルみたい に大きくないこと。
 そしてアカデミア美術館。ここにミケランジャロのダビデの像の本物があります。シニョ-リア広場のはもちろんレプリカですよ。本物はかなり大きく、どのように作ったか、ということの説明もちゃんとあります。団体旅行では見学無し、ということもありますので、中心からはすこし離れていますが、ぜひ訪れてください。
 もちろん、サンタ・マリア・デル・フィオ-レ(花の聖母教会)も必見。ブルネレスキにより完成をみたこのドゥオ-モは町の中心に位置します。円蓋の内側は登れるようになっていますが、当然のことながら、その階段は狭く急で、かなりのエネルギ-が必要。高齢者の方にはかなりきついと思います。
 とにかくこの町は見所がたくさんあります。ジョットの鐘楼にも登ってみたいし、ポンテ・ベッキオで買物もしてみたいし------。何日か泊まってじっくり見てみたい町です。


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