清代、山東省を中心とした白蓮教系の秘密結社(義和拳団体)が中心となって列強の進出に抗した中国民衆による排外運動。この運動が華北一帯に波及して、北京の列国大使館区域を包囲攻撃した。そののち、英・日・米・露・独・仏・伊・墺連合軍の出兵によって鎮圧される。当然その責任は、清国が負わされる事になり、北京議定書に調印して、多額の賠償金を払い、外国軍隊の北京駐在や北京周辺の防備撤廃などを認めたため、中国の半植民地化を進めてしまう要因になってしまった。その結果、これ以後数十年に渡って中国人の生活は、常に国際的に監視される状況になり、義和団事件の核であった義和拳などの武術や、不穏な活動と思われるものは、全て厳しく禁止された。