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吉備津彦神社吉備津彦命の御陵を山頂に抱く優美な吉備の中山を西にひかえる、古来から備前の一宮とされる由緒有る社。
8月2、3日に行なわれるお田植え祭りは古代から中世に形成された神事をそのまま現代に伝えています。吉備津彦命の伝承と桃太郎伝説
吉備津神社に伝わる縁起によれば、吉備には温羅という鬼がいて人々を困らす悪さをしておったそうな。
このため、孝霊天皇の皇子、吉備津彦命が征伐に行幸し今の吉備津神社のあった所に陣を構え「鬼の城」に棲む温羅と対峙した。命は得意の剛矢で矢を射るも温羅は山ほどの岩を次々と投げこれをことごとく落とす。
矢の落ちた所に今も「矢喰いの宮」が建つが、これはいかんと命は二本の矢を同時に射、片や大岩に、残る一方が見事温羅の眼に命中。どくどくと流れる血が「血吸川」となった。たまりかね、温羅は鯉に化け流れに身を隠す。それを見た命は鶏と姿を変え、今の「鯉喰神社」のある場所で遂に逃れる温羅を捕らえたという…。
あちこちにユニークな地名を残すこの温羅退治の伝承と、民話として全国で語られる「桃太郎」の類似性から、岡山が桃太郎の舞台だと言われるようになりましたそぅです。