「さくら」リリース記念 MINAKOインタビュー
VOL.2 「DRAGASIA」振り付け編
『DRAGASIA』の振り付け
ミナコ:今回の『DRAGASIA』、どうでしたか?私、5/20の国際フォーラム公演、見たんですよ。
コメホカ:えー!そーなんですか。踊れるのが多くって、ほんといい汗かく!っていう感じです。
ミナコ:音も大きかったし。金子が言ってましたよ「音大きかった」って。サックスの音すっごい大きいよね。バリバリでてたよ。今まで「バリトンってこんな音だしてたんだ」って言われて。バリバリバリバリとかって吹きまくってた。
コメホカ:今回の『DRAGASIA』は、ミナコさん、何曲か振り付けをされているのですか?
ミナコ:そうそう。今回ね、『GOLDEN FISH & SILVER FOX』と、『KAMA KAMA』と、『でましたプルルンじーさん』(笑)
コメホカ:(爆笑)…『でましたプルルンじーさん』、そうかぁ。
ミナコ:そうなんですよぉ。違うところやらせてよって感じだったんだけど、そこは全部こーちゃんに持ってかれたなぁって感じで。『でましたプルルンじーさん』とか「こんなの踊らないよなぁ」とか思いながら、自分でも笑いながら振り付けしてた。「もう人が踊るからいいやぁ」みたいな(笑)、そういう感じでねぇ。
コメホカ:(笑)今回みんな「全面的に踊るぞ」みたいな、気合い入れてっていう…
ミナコ:エイジアン・ディスコだもんね。『GOLDEN FISH & SILVER FOX』のプロモーションで、てっぺいちゃんも結構テレビに出てたし、みんなも見る機会も多かったんだろうしね。覚えて踊ってくれてるのは、振り付けした者としては、嬉しいですよ! 米米の時も、『愛knowマジック』、あれやった時も結構テレビで出た記憶があるのね。それでライブで初日で♪ヘヘイヘイ〜、でみんなの手がうわーって挙がった時、結構感動した覚えがあったんだけど。みんなよく覚えてきてるなーって。
『GOLDEN FISH & SILVER FOX』のプロモーションビデオに出た人から、国際フォーラムでいきなり「先生!」とか言われて。確かに教えたけど、みたいな。「今日は踊りますから」とか言ってたよ。リキ入ってるなとか思って。
コメホカ:『KAMA KAMA』とか、通路沿いとかになるとみんな「ラッキー」とか言って、床をこうやって叩いて…
ミナコ:ほんと?そんな人いたの? マジでやったの?
コメホカ:私やりました。通路側でしたから。あれは振り付けてても「やらないだろう」って感じですか?
ミナコ:だからね、床は叩かないから、隣の人の肩でも叩いてもらおうかなと思って。そしたらいきなり♪タタッタッタ…(笑)。やってもらったらいいなと思ってたんだけど、ビデオで説明するところがなくて、(小声で)ちょっと失敗したかなぁ。
コメホカ:やっぱりやる人はやるんですよ(笑)
ミナコ:どうせだったらね、やっぱりそこまでやってほしいよねぇ。
コメホカ:通路の一番前とかだと結構やりやすい。でも最前列の人が1回目やったら2回目は、整理員の人に止められたって言ってた。「すいません」とかって言われたらしいです。
ミナコ:(笑)でもよく覚えて…。2階席からファーっと見た感じでは、踊ってたねぇ。みんなよく覚えてるなぁと思って…
コメホカ:ビデオに出てた曲はみんな予習してきてるから。あと、ダンサーの振りを見なくても踊れる、みたいな子が結構そこここに…。目線は石井さんに釘付けなんだけどちゃんと手は動いてるみたいな。
ミナコ:いるんだ。すっごいねぇ。米米の時もそうだったもんなぁ。新曲とかだと、1番シュークをずーっと見て踊りを覚えて、2番はずーっとてっぺいちゃんを見ながら踊ってるっていう(笑)。この辺に視界に入れて踊ってるんだろうなとか思いながら。
コメホカ:『HIP SHAKE』は、ミナコさんの振りですか?
ミナコ:あれはこーちゃんですよ。
コメホカ:あれはコータローさんなんですか。コータローさんにしては珍しく、踊りやすい(笑)
ミナコさんから見た『DRAGASIA』
ミナコ:今回、オープニングから、爆裂してるよねぇ。アタマのあたりすごい面白いよねぇ、トントントントーンって。あれでもう何やってもOKって感じ。
コメホカ:そうですよね、ノッケにポンポンポンと来て…
ミナコ:「ぷるるんじーさん」がでてきた時には、「何やってもオッケーだ」(笑)
コメホカ:(笑)
ミナコ:お客さんももう手放しで、「どーぞ!!」って感じなんだよね。今までだと「次に何踊るのかな、何歌うのかな?」「あ、次はてっぺいちゃんのお話か」って感じなんだけど、もうアタマから『GOLDEN FISH & SILVER FOX』、『HI TENSION LOVE』いって…
コメホカ:休む時間がないって感じ。気がついたらもうのっちゃってるって感じですよね。
ミナコ:みんな、今回は何も考えないで踊ってるって感じだもんね!
コメホカ:初めて見に来た人でもちゃんと動いてる…
ミナコ:今回のはそうなんだよね。
コメホカ:やっぱり初めて見にきたの人ってなんかこう(直立不動)なっちゃうじゃないですか。でも初めてきた人でもちゃんと手が動いてる。恥ずかしいという感じがないぐらい、最初ダダダダダって…
ミナコ:そう、すごいね。そうなんだよね(笑)。そういう雰囲気を最初に醸し出すっていうのはいい演出なのかもしれないね。わかりやすいっていうのもあるのかなぁ。やっぱり「アジアンディスコ」って一言でわかるっていうのが。
コメホカ:『GOLDEN FISH & SILVER FOX』終わった時からとんじゃって…
ミナコ:「すごい盛り上がってる、よかったよかった」って思って。みんなが『GOLDEN FISH & SILVER FOX』を踊りだしたときには感動だったのね。「あー踊ってるぅ」とか思って。それで『KAMA KAMA』で踊りだして。「あの曲はなかなか踊んないだろうな」、でもビデオは出てるから、「コアなファンの子はやるけど、まさか2階席まで♪カ〜マカマカマ、って踊んないだろうな」って思ってたら、みんなやってて「おーすごいぞー」って、それでまた感動して。『でましたプルルンじーさん』の勢いのよさにまた感動して。もう大笑いして見ながら、「あたし、これ自分じゃ踊れないや」みたいな。
コメホカ:(爆笑)
ミナコ:「疲れそう」みたいな。あれ思ってる以上に疲れるんですよ、杖突いてて(笑)。それからずーっと最後まで見てて。最後のメドレーになって、あのメドレーも振りを全部思い出し。だいたい『STYLISH WOMAN』とか自分で作ったのがわりと多くて。で、こーちゃんとマリーザに教えに行ったりしてたのね。思いだしリハに行ってて。
でも実は自分の中で、『君がいるだけで』っていうのが一番ネックで。これは「お願いだからこーちゃん、自分たちで振り付けして」、ポップスだしもう誰もこんなこと(♪いつまで〜も変わら〜ず、の振り)しないから(笑)
コメホカ:(笑)
ミナコ:自分の中で「すっごい恥ずかしい振り」とか思って。♪トゥルーハート〜(振りをしながら)って誰も踊んないよ、って言ってたのが、なんかいきなりお客さんがこうやったときに、なんかうれしい反面、すごい寂しいような。自分のもとから離れていってしまったみたいな。なんかあの後の『FUNK FUJIYAMA』と『STYLISH WOMAN』の途中ぐらいまでなんかね、寂しい…自分の置き場をどこにおいていいかわからない気持ちになったの。で、『STYLISH WOMAN』で「なつかしいな」ってなったんだけど。『FUNK FUJIYAMA』とか、なんかね、かわいい子供が、できはよくないんだけど(笑)みたいな。みんながその踊りを踊ってる、でも自分はそこにいない、みたいな。でも、『君がいるだけで』は、すごくナーバスだったっていうか、そういう気持ちになったの。
コメホカ:そうですか。曲もスタンダードな感じなんですけども、やってるほうからすると、踊りを含めての曲なんですよね、結局。なんか体が覚えてるから…
ミナコ:よく覚えてるよねぇ。もうほんとびっくりした。だから、もう、あたしの計算の中では、「たぶんコアなファンの子だったら『KOME KOME WAR』とか『STYLISH WOMAN』とか踊るかな」「結構見ても楽しいような振りだなぁ」と思ってたんだけど。『君がいるだけで』は踊るっていう計算はなかったの。「これは忘れてるだろう」みたいな。
コメホカ:(笑)
ミナコ:そしたら、みんながこんなんなって踊る(笑)すごいなぁと思って。
コメホカ:頭の中では覚えてないんですよね。体がやっぱりついていっちゃう…、不思議ですよね。
ミナコ:そうなんだよね。見て、すぐついていっちゃうんだよ。不思議だね。
ミナコ:『KOME KOME WAR』で2階席があんなに揺れるってのも、すごいなーと思って。
コメホカ:(笑)
ミナコ:『DRAG-ON』ツアーかな、あれも2階席で見たんだけど、あんなに揺れてた記憶がなかったんだけど…。『HIP SHAKE』で落ちるかと思っちゃったぁ。上で「ははは」って笑っちゃって(笑)、一緒に行ったうちの母親も隣で「ははは」って。ずっとこうやって(手すりをつかむふり)「はっはっは」って(笑)
コメホカ:(笑)
ミナコ:だって、揺れてる方がおかしくなってきちゃって。ほんとに、こういう感じ(ゆれる)なんだもん。踊ってると、気がつかない?
コメホカ:踊ってると全然わからないです。私も2階だったんですけど。でも私の隣とか後ろの知り合いの子たちが「こわいこわい」って。「え?どこがこわいの?」って…「跳ねてるお前が悪い」。
ミナコ:跳ねられると、こわいな(笑)でも一番喜んでたのは母親ですから(笑)。「キャアーー」。「うるさいよ。」って、その姿見て後ろの列の人が笑ってるの。
コメホカ:(笑)
ミナコ:もう、はずかしいですよ。クールですよ、うちの親は。「今日はいいわね。」「今日は悪いわね。」「つまんないわね。」「今日のはいいわ。」すごいですよ。
コメホカ:(笑)すごいきびしい批評家ですね。
ミナコ:きびしいですよ。でも、うちの母親がやっぱり「今回のライブはすごくよかった」「お客さんのノリとかそういうのも一番いいわ」なんて言ってて。「でも米米の時は、いつもこういう感じだったよぉ」とか言ってたから。
コメホカ:(感心)
ミナコ:はぁ、そうなんだぁ。
コメホカ:そうですね。でも米米の時はミナコさん向こう(ステージ)にいらしたから。
アジアンなコスプレ
ミナコ:今回はみんなの衣装もいろいろだったよね。
コメホカ:みなさんがんばってばっちり決めて。ちっちゃい子を連れたコスプレさんもいたし。ちっちゃい子のチャイナは、かわいいですよねぇ。
ミナコ:ほんとそうだよねぇ。
コメホカ:なんか横浜中華街のチャイナ服とか売ってるお店なんて、石井さん様様という状態だそうですよ。買おうとするとお店の人から「石井さんのコンサート行かれるんですか?」って言われるそうですよ。
ミナコ:ほんとう?なんかもらったほうがいいよねぇ。
コメホカ:(爆笑)チラシの下の方に「衣装のご用命は…」っていれて広告料を出していただいて…
ミナコ:今年、アジアンテイストのお洋服が流行ってるじゃない?だからよけいにってのもあるでしょうね。
コメホカ:チャイナはもちろん、アオザイやチマチョゴリ、サリーとかの方もいましたもんね。
ミナコ:アジア(がテーマ)だから、いろいろいていいものね。私もアジアって言われたら、サリーを思い出すもん。
コメホカ:でも、アジアの服っていうのはみんな、似合いますよね。
ミナコ:シュークの衣装とかああいうのもかわいいんだけど、ああいうのって似合う人と似合わない人がいるじゃない?
コメホカ:(笑)
ミナコ:でも、アジアンテイストの服って、不思議とみんなきれいに見えるのよね。似合うのよやっぱり。着物とかもそうなんだろうけど、すごくきれいに見える。私、あんまり首が詰まってる感じって好きじゃなかったんだけど、チャイナって着ると気持ちいいね。だから着物みたいな感覚なのかなぁって。なんかしゃきっとするのね。
コメホカ:姿勢良くなりますよね。
ミナコ:そう、なんか不思議と。気持ちいいんだなぁと思って。
コメホカ:結構ボディコンシャスで、体の線が出ますから。
ミナコ:そうそう。すごいセクシーなんだけど、そのセクシーなのが品がいいのね。あれがスリップドレスとかのスリットだと、いきなり「あれチーママ」みたいになっちゃうけど。
コメホカ:(笑)ええ。
ミナコ:チャイナドレスってこう品がありますよね。
コメホカ:セクシーだけどそれが出ないっていうか、かわいい感じになりますよね。
ミナコ:スタイルもすごくよく見えるし。みんな髪をアップにしたりするでしょ? 顔ちっちゃくなっちゃってね…
コメホカ:アオザイなんかだと、スタイルよくなりますよね。
ミナコ:なるのよ!腰がすごく高く見えるの。だから、すれちがった(衣装を)着てる子たちも、みんなかわいいんだよ。あれ?みたいな。私もアオザイだったかなぁ、みたいな。
コメホカ:(笑)対抗意識を燃やされて。
ミナコ:昨日、私もアジアンテイストで行ったつもりだったんだけど。(コメホカに)チャイナとか、着ていきます?
コメホカ:私は、違います。ソーリー系です。
ミナコ:え?今回着物?なんか着流しかなんかで行ってんじゃないの?またハッピ!
コメホカ:その話題に関しては勘弁してください(笑)
ミナコ:(笑)
『DRAGASIA』に出演?
コメホカ:昨日終わってから、やっぱり「マリちゃんもいて金ちゃんもいるのに。ミナコちゃん、振り付けしてるのにいないから残念だった。」っていう声も結構ありましたよ。
ミナコ:うれしいね、そういうふうに言ってくれるのねぇ。振り付けしてるっていうのが、なんか少しでも頭の中にあるのかなぁ?
コメホカ:テレビなんかでも一緒に踊ってらしたりしたから。「ミナコさん出るのかな?」って期待も結構あったみたい。
ミナコ:ほんとう?「振り付けしたんだから踊らせてよ」って感じだよね。
コメホカ:(笑)みんな見たいと思いますよ。
VOL.3 『Revue" モード"2000』編 へ続く。