「MINAKO "HOT!ホット!ライブ 〜プラチナ夫人をよろしく〜"」 ライブレポート vol.2

南青山MANDALA(2003/11/02)


 "Taxi Driver"の余韻もさめやらぬままに始まったイントロは、サックスの♪タリッタラリラリッタル〜ッ(わからんじょ)、何を隠そう"伊勢佐木町ブルース"のアタマなんです。ああこの落差
 MINAKOちゃん、イントロ中に影マイクで「今夜も暑ぅくアツ〜ク盛り上がっていきましょう。”プラチナ夫人のSexyメドレー”聴いてください」もう場内あちこちからヒューヒュー、の声が上がり期待度が急上昇しています。いよいよ登場したMINAKOちゃんはと言うと、お着替も済んで黒レースのミニワンピ姿、髪もおろしていて、かわいいというより妖艶というか、おとなっぽくてきれいです。
 ところがいきなり「ワン、ツー、ワンツースリーフォー(超速テンポ)」と言い始めて一同唖然!おいおい、そりゃないだろう、という空気のなか「入りにくかったもんで(あはは)。もう一度お願いしまぁす(語尾かわいく)」で仕切り直しです。
 もう一度イントロからというわけで、まずは青江美奈の【伊勢佐木町ブルース】。この曲はなんつっても”ためいき”でしょう。イントロサックスで腰を振り、♪あぁ〜う〜ん、ってもう…。でもそれが続かないのがMINAKOちゃん、後ろ向いて吹き出してます。
 続いては辺見マリの【経験。♪やめて〜ん、ときたらもうおわかり、観客の女子度の高さが残念(!)なほどセクシーです。ちろっと歌詞間違えたりしたけどそれはご愛敬。
 ギターのカッティングから始まったのは夏木マリの【絹の靴下】。往年の振り(手のひらを上向きにして小指から順に折ってゆく)も復活、これがわかるのは”ピー”十代以上かしら? ♪ああ〜ん、抱いて、ってもうクラクラしちゃう。
でも本人が一番ウケてる気がするのはナゼ? 歌ってないとき横向いて笑ってるんだもんな(兄ちゃんそっくり)。  
で、3曲のメドレーが終わったはず…なのにドラムはとまらない。
MINAKOちゃん「え?終わったはずでしょ?」とマリちゃんを見る。「なに?その反抗的な目は」
すると「プラチナ夫人にはまだまだ負けてないわよ
なに?今度はマリちゃんなの?
♪ピ〜ラピ〜ラリラ〜ラってイントロ(ピアニカ by 金ちゃん)が始まるなりの大歓声、そうです、【女にして】が始まったのです。
マリちゃん、コンガの後ろで大ハッスル(死語)。腰のくねりも前より激しい? きゃぁマリちゃ〜んセクシ〜♪
 ♪一晩中?、♪ウッハ、ウッハ、♪Wa〜Wa〜、などのコーラスは金ちゃん、コンちゃんが主に担当、男性のふっとい声がたまりましぇん。ふとBONの声を思い出したりして。
 2番との間奏ではティンバレスの演奏も披露、連打する姿がまたかっこいいの(どうでもいいけど最初なんでティンバレスがセットされているのか不思議だったんだ。これで解決)。
最後♪ほら、こんなに速く、動くのよ〜(激しく腰振り)、って(コンガの後ろでよく見えないけど)ぶるんぶるんしててすごい〜。
MINAKOちゃん、この1曲で全部持ってかれたわね。「負けたわ(by MINAKO)」だって!
気を取り直して次は【375】。イントロが始まるとついつい動きたくなってくるこの体、座ったままだけど脚はステップ手はお手振り状態のワタクシ。♪恋の初めはいつも〜、サビが始まるとあちこちでお手々ひらひら、みんな考えることは一緒ね。MINAKOちゃんいつも通り(おい)エンディングで曲展開を間違っちゃった。♪変わらずにいたい恋の体温37度5分〜、なのに♪変わらずにいたいね〜、って歌っちゃって、これじゃ終わんないよ。慣れてるけどさ(こら)。
 そのままの勢いで【Power -Samba version-】へ。イントロでマリちゃんが笛を♪ピーピーピピッピーピー。笛が入るとサンバ!ってかんじになって一気に盛り上がる。コンガソロからピアノへ、もう立っていようが座っていようが関係ない、みんな一緒に踊っちゃえ。マリちゃんのコンガと成田さんドラムのかけ合いソロ!イェイ! MINAKOちゃんはというと、慣れた曲だけあって客席のあっちこっちをアオってる。エンディングは客席にマイクを向けて息を整えて(こら)、みんな揃ってのお手振り。楽し〜ぃ♪ 
  そして「最後の曲になりました(客:え〜?)。楽しい時間は短いもので。それでは【明日へ】聴いてください」
 ギター&ベースの和音とシンバルで始まるこの曲は、ハートフルでソウルフル、今のMINAKOちゃんのやさしさと強さが表れている気がしました。特に♪なにもない人生ならないほうがましで、砂利道も楽しんで行きたい、なんてところに『成長してるんだ』って感じたり(えらそうに)してね。
 これにて本編は終了。さてアンコールにはなにを歌ってくれるやら?
 ほどなく演奏陣が戻ってきて、続いてマリちゃんMINAKOちゃんも現れます。
およ?マリちゃんが白レースワンピに黒レースカーディガンというセクシー衣装にお着替えしてます。これはもしや……。
 メンバー紹介に続き、米米時代のシュークの苦労話へ。
「あのころはシュークはぼろぞうきんのように扱われて、そんな中で踊って…くっ(泣き真似)。
ね、マリ? あの頃を思い出して歌いましょう」
 曲はもちろん【踊れシュークよ!踊り子よ!】、もうおかしいやらなんやら。
ギターのイントロから「しみる、しみるわギターが(by MINAKO)」だし、サビでは♪踊れ〜シュークよ〜って男声コーラスが入るし、極めつけは途中の小芝居。あまりにおもしろすぎたので皆さんにもおすすわけ。以下誌上再現してみましょう。
マリ:おねぇちゃん、私…もう踊れない。
MINAKO:ばか!(ばち〜ん、ってすごい迫力-笑)私たちもう踊ってないじゃない。
マリ:(いないないばぁの感じで)そうだったぁ。
MINAKO:憎らしいわ。ほんとに憎らしいわマリ
(客:くすくす)…
マリ、悪いけど私、女優になる
(客:ヒュー!)。
マリ:今さらぁ?
(客:はは)
MINAKO:それもね、ハリウッド女優をめざすの(かんでる)。
マリ:その年でぇ?
(客:あはは)
MINAKO:ごめんねマリ。そういうことだから…
マリ:おねぇちゃん、ハリウッドって遠いんだよ。
MINAKO:うそ! うちの近所にあるもの、ハリウッド化粧品。
マリ:それちがうよ。それはメイ牛山さんのだよ。
MINAKO:じゃ、ハリウッドはどこにあるの?
マリ:ハリウッドはア・メ・リ・カ。
MINAKO:じゃだめじゃん。私英語できないし。まいったなぁ。
マリ:おねぇちゃん、私に何か演じてみて。
MINAKO:おねぇちゃん大好きな台詞があるんだ。ハリウッド女優(かんでる)になれるかどうか…
マリ:かんでちゃだめよ
MINAKO:そうね。…言うわよ。『同情するなら金をくれ
(客:ひゃっひゃっひゃ)
マリ:リアルだわ。
MINAKO:リアルすぎたわね。本心を言ってしまったわ。…さぁ、あの星を見て。あれがシュークの星よ。
マリ:まぁ短い爪。
MINAKO:そうじゃないの。ほら、あれが『親不孝星』。私たちって親不孝よねぇ。
マリ:ねぇ。
MINAKO:じゃああの星に向かって。GO! GO! …間…(コーラスのとっかかりで終わってしまって)タイミング悪かったわね(ぼそ)。

♪踊れ〜(踊れ)踊れシュークよ〜(シューク)、明日をめ〜ざ〜し〜。
 もう、おなかがよじれて息ができましぇん。「全部捨ててやってますから」って、このハジケっぷりはなんなんでしょう。
 そしてもう1曲ということで、今度は【smile song】を歌ってくれます。
夏にリリースされたこの曲はなんだか無条件でほっとさせてくれる。♪あなたの笑顔を見てるだけで私の心はうれしいのです、って、にこにこしながら歌ってくれるMINAKOちゃん。その姿を見ているだけでこっちも自然とにこにこしてきちゃう。笑顔が伝染しちゃう、そんな感じのするあったかい曲です。
ラップ部分はコンちゃんが入れてくれていて、(CDの)UMEさんとはひと味違うのも楽しい(歌を聴きながらずーっとにこにこしちゃってたな私)。
 歌が終わり「みなさん気をつけて帰ってくださいね」なんて言いながら、去り際に「パンパンパンパン」って手拍子していくMINAKOちゃん。
もうおちゃめなんだから。誰も帰りません。当たり前です。もっかいもっかいって、手拍子しまくってます(笑)。
 そして三度MINAKOちゃん登場! ひとりひとりメンバーを呼び入れていきます。最後の1曲は【あなたに届くように】をプレゼントしてくれました。
本当に楽しそうに歌うMINAKOちゃんがかわいくてきれいで、楽しくてにこにこしてるんだけどちょっと涙ぐみそうになったりもして。
2番のサビで両手を上に向けて踊っていたら、1番では手を横に振っていたMINAKOちゃんが、おんなじように振ってくれて、私が見えてたかな?なんて自意識過剰になっちゃった(そのぐらいよいお席だったの)。
 最後に「私はすごく楽しかったんですけど、皆さん楽しかったですかぁ?」って聞いてましたけど、MINAKOちゃんの楽しさがこっちにも伝わってきて、こっちももっと楽しくなって、またそれを見てMINAKOちゃんがもっと楽しんで、って笑顔が循環してるみたいな、本当に楽しいライブでした。こんなライブ、MINAKOちゃんにしかできないよね。

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