『HEARTY HAPPY 2000』リリース記念 MINAKOインタビュー

VOL.2 アーティスト「MINAKO」編 その2



『HEARTY HAPPY』

コメホカ:『天使の悪戯』は、微妙な恋の歌ってわかるんですけど、次 の『HEARTY HAPPY』の詩、すごいですね、いきなり♪世間は不景気ね〜ですよ。ちょっ と、びっくりしたんですけれども。これはメチャクチャ大胆な歌詞ですよね。

ミナコ:自分の中ではものす ごく深いんですよ、『HEARTY HAPPY』って。簡単に書いているようなんですけど。 ♪PARTYしてる〜と言ってますけど、PARTYっていうのはただ家でPARTYするっていう表 現ではないんですよ。

コメホカ:(内心、「えっ、深いの?不景気で深い?」不景気 、深い、不景気、深い、グルグル・・・)いやいや、ちゃんと聞き込んでいないんで。 PARTY・・・ふ、深いんですか。

ミナコ:深いんですよ、そこ、わかん ないと、やっぱり。(爆笑)

コメホカ:超、うろたえモード。内心、「ワ、ワカラン!」 ・・・)えー、ウー、・・・。

ミナコ:まだまだ、浅いですね。こ の人(自分の事)は何か考えてるかもしれないって深読みしてくださいよ。(笑) ♪世間は不景気ね〜、でとまどっている場合じゃないですよ。そこは、みなさんの想像 力ですよ、自分で想像しないと。そのためのそういう詩ですから。そんな、ただ、♪世 の中が不景気〜だなんて、そんな事ないに決まってるじゃないですか。まだまだですね 、コメホカさんも。(笑)

コメホカ:深いなあ。深すぎてわかりません(トホホ・・・)(笑)

ミナコ:夜のヒットスタジオでも、 ばっちりという。脳天気でいいですよ、これ。でも、この人クールな人な んですよ。以外とクールなんです。クールじゃないと、♪世間は不景気〜なんて言 えないじゃないですか。HAPPYとか言葉、使っちゃう人ですからね。

コメホカ:でも、この曲が、表題になっているんですよ、このアルバム の。(←一応、反論のつもりらしい)

ミナコ:そうですよ(軽く、受け流す )

コメホカ:そうか、ここにテーマがあるんだ。(ウロウロ)

ミナコ:まだまだですね(爆笑)

コメホカ:(苦笑)

ミナコ:読みが浅いですよ。(インタ ビューするんだったら)まず最初に、「この詩はすごいですね。」って言わないと 。「感動しました。」ってきてくれないと。そこは、まあ、私じゃないですか、ど う考えても。そこのうらはら、2面性ですか。(笑)

コメホカ:そ、そうですか。

ミナコ:、3枚めにくるとわかるんです よ、その意味。

コメホカ:3枚めにくるとわかるんですか?

ミナコ:多分、わからないと思うけど (笑)


コメホカ:トホホ、完全に遊ばれている・・・)『HEARTY HA PPY』ってタイトルになってて、「不景気」なんて言葉が入っているのは意外ですよ。

ミナコ:幸せな事を歌いたくて、『HEA RTY HAPPY』ってタイトルにしたわけじゃなくて。人生の中の一瞬一瞬の、ライブでみ んなに会ったりとか、楽しいって思ったりとか、何を自分でしている時が、幸せなのか なっていう。そういうの大切にしたいねっていう気持ちを込めて。こういう時代だし、 普通に喜べる時っていうか、そんなないじゃないですか。そういうのも込めて書いたつ もりだったんですけど。両手放しで、「幸せ」っていうのとは違うだろうなって自分で も思ってて。で、その衣装着て、笑っちゃうと、違う方向へいっちゃうんで。やっぱり 、絶対笑わないで、と。ホントはもう少しナチュラルっぽい衣装だったんですけど。

コメホカ:今までのお話を聞いて、改めて歌詞を読み直したんですが、 わかりました。

ミナコ:あんまり作り込みたくなかっ たんですよね、詩の中に。PARTYっていうのは、人生のPARTYというか楽しいってい う気持ちを自分としては置き換えただけなんですけれども。家でPARTYして盛り上 がろうよ、っていうだたのPARTYにはしたくなかった。 ♪夜がまだ長いから〜っていうのは、暗い世間はまだ長いから、ちょっとでも楽し い事しようよ、っていうつもりで。そこの最後の、♪夜がまだ長いから〜って歌っ てるところが自分としては、すごく言いたい事です。だから、好きな、気のあった人た ちと一緒にいくのもすごく幸せなんじゃないか、という。それがすごく大切なんじゃな いかな、って思うんですよ。友達や仲間たちっていうのが、人生の中で。


『MONO-TONE』

ミナコ:『MONO-TONE』に関しては、実 は、3、4パターン位、詩を違う設定で書いたりしてたんですけど、『アンソロジー』の 時から曲はできてたんですよ。それで『アンソロジー』に入れようという事だったんだ けど、そこに入れるにはまたちょっと違う匂いだねっていう事で外されていた曲で、今 回違う歌詞で入れようって事になったんです。『MONO-TONE』っていう言葉とか響き が、この曲のオシャレな感じに、モードっぽいオシャレな感じにあってるねってい うんで、あえて『MONO-TONE』っていうタイトルにしたんですけど。詩は、最初に書い た時の詩をいじってるって感じですね。他のパターンで書いた詩は、歌った時にピンと こなかったんですね。失恋の歌を書いているつもりなんですけど、あんまりリアリ ティな失恋じゃなくて、イメージ的なもので書けたらいいな、って。あんまりリア リティに、なんであなたと別れたかとかみたいなところまでは掘り下げないで、なんと なく先が見えなかったっていう感じに。まあ、なんとなく『予感』に似てきちゃっ てるというのはあるんですけど。もう少し明るく、前向きな感じにしたかったんで すけど。

コメホカ:(笑)

ミナコ:次のアルバムとか聞いてもら うと、(私の)内面的なところはもっとわかるかもしれない。掘り下げれば掘り下げる 程、悩みはあったし。1回、自分でホントの自分を出さないと、自分が掘り下げたとこ ろでガァーって入って、かっこ悪いっていうところまでいかないと。上っ面だけで明る いのって見せてても、伝わらないだろうなと。
多分、次のアルバムをきいてもらえれば、なるほどって思ってくれるかな。3枚揃っ て、「私の実像」みたいなのがわかってくれたら。「ミナコちゃんって、ほんとは こうなんだ、全然違ってた。」っていうところも、いけたらいいなと今思ってるんです 。だから、1枚めは軽いジャブ、というか、まだポップな感じの詩でせ めていって。2枚めは、どうだろう、賛否両論、はっきりわかれるかなっていう気もす るし、なんかグーッと苦しくなる瞬間がありますね、詩の方が。「これ、ミナコち ゃん、歌っちゃう?」みたいな感じの、詩にはなっているかな。すごく、自分とし ては、アーティストというか、そういうところに1歩、(次のアルバムで)少しだけ近 づいていくステップになるかな。



ライブは・・・

ミナコ:ただ、今回のアルバムのよう な曲だけでライブやろうと思ってないんで。やっぱりライブの時は、ちょっと面白 い事やりたいんですよね。今、考えてるんですけどね。それをどういうふうにライ ブに結び付けていくかっていう事なんで。次のアルバムが出て、楽しいのも入ってるん で、どういう風に反応してくれるかなって、ありますよね。「ミナコちゃん、普通のポ ップスの歌を歌うだけなのかな。」っていう事になってしまうような事もあるから、こ の後の2枚で、グリッと入り込んだところを、表現できたらいいなって思ってるんです よ。

コメホカ:インターネット上で、今回のアルバムを聞いた誰かの感想で 、「ミナコさん、貫禄が出てきたよね。」とかいうのがあって。だから、今までの『ア ンソロジー』とはちょっと違ってて、アーティスト的な志向が高まってるなっていうの は、みんな感じてると思いますよ。この1枚でも充分。

ミナコ:歌うのと踊るのでは、全然違 いますもんね。表現する事はそんなに変わらないと思うんですけど。歌ってるっていう 表現とは今まで程遠いところにいたんで、踊ってるっていう方が大きかったのね、シュ ークの時でもなんにしても。だから、歌を歌って踊りを踊るっていうつらさ。 今までやっぱりね、踊りながら歌ってたんですよね。でも、歌いながら踊ろうとす ると踊れないですよ。

コメホカ:(笑)

ミナコ:マジで踊れないです。やっぱ り、どこか踊りに頼ろうとするんですよ。(踊りもないと)みんな楽しくない んじゃないかって。(笑)そうすると、ちょっと盛り上がってくると、体動かした 瞬間に、「やっちゃった!」みたいな。やっちゃった、歌えない。何度それを、大 変な思いをしてきたか。今後ライブをやる時にも、どういうふうに、ライブを続けたら いいいかな、なんて思ったりしているんですけど。踊って歌ってじゃないにしても、何 かちょっと、演劇っぽいものだったりとか。わりと、作られたところでやってみたいな っていうのがあるんですよ。だから、てっぺいちゃんのような、米米CLUBのような、エ ンターティメントショーっていうものではないけれども、ちょっと作られた世界の 中でライブを運んでいけるような。でもそれには、いろんなものが必要なんですよ ね。(笑)実力もそうだし、もちろん演技力もそうだし。すべて、いろんなものが必要 だから、どういうふうになってゆくか。これからやっていきたいと思ってるんですけど ね。

コメホカ:ミナコさんだから踊って盛り上がらなきゃ、とかそういうわ けじゃ全然ないんですからね。
ミナコ:そうなんですよね。

コメホカ:聞かせるところは、「私の歌をビシッと聞け。」みたい な、突き放していただいて(笑)



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次のアルバム

コメホカ:4月1日に発売予定の、3部作の第2弾のアルバムは、どんな感じでしょう か?

ミナコ:詩の世界とか絞り込まれてき ているんで、次のところにどっぷり入っちゃってるんですよ、今。
次のCDは、また全然違う感じなんですよ。ファンの方たちはどういうふうに感じるかな 。今回の『HEARTY HAPPY 2000』関しては、ポップスっぽいものでいってみよ うかと。ほんとは、1枚のフルアルバムで、20曲くらいの曲のなかでアルバム用に12、3 曲くらい絞り出そうという話しだったんですが、自分も書いたりしてるから、結構バラ バラなんですよね、曲のコンセプトが。ボサノヴァがあったりとか、ロック調のだった りとか。そうすると、聞いてくださったファンの方が、何をやりたいのかって思うかも しれないし。3つに分ける事で、「このアルバムはこう」と絞り込んでいったほうがい いんじゃないかと思ったんですね。コンセプトたてて、出してみようかということで。 今回がポップス調で、次はどっちかっていうとロックに近い感じなのか な。その次は、リリースが夏なんでちょっと華やかなダンスものか、レゲエっぽい にぎやかしいものをやってみようかなと思ってるんですよね。一応そういうコンセ プトで、曲は大体できているんで、後はやるだけなんだけど。
次のアルバムのジャケットも、今回みたいにやっぱりちょっとそういうモードっぽい匂 いのあるのになると思います。

コメホカ:楽しみにしています!!



インタビューはさらに続きます。VOL3.「振り付け師 金子美奈子」編へ
石井竜也『GOLDEN FISH & SILVER FOX』のダンスとは?


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