昇展〜SHOW-TEN〜レポート

個展のレポートなんつっても実物を見せられるわけじゃないし、大したこと書けないのであんまり期待しないでね(誰も期待なんかしてねーよ)。


広ぉ〜い、天井たかぁい!

会場となったパミール北辰の前にはDO−DO−ZOが鎮座しておりここが『石井竜也の個展』会場だということを主張しております(笑)。提示したチケットにはんこを押してもらって入場すると・・・広い、天井たかい、うわーすごい。本当の美術館に入ったみたいに音が吸収されて居心地のいいこといいこと。更に場内はHATIで流れていたBGM『MEETS HATI』が流されていてなんだかなつかしい。

(デパートの展示場とかで開催される個展と、美術館で開催されるそれとの最大の違いはここにあったんだ、って感じでした。デパートだとどうしても天井が低くて圧迫感を感じるし、パーテーションの向こう側の気配が伝わってきてしまうのね。それが空間に余裕があると中で人がたてる音が吸収されるからすごくゆったり見られるの。今度はどこかの美術館で見たいなぁ、特別展ってことで。)

会場内の受付では『本人自身による作品解説』が聞けるイヤホンセットをレンタルしており早速借りていざ出発!
会場のマップ

まずはWORKエリア、壁に沿って映画『河童』の原型とでもいうべき宇宙人GRAYの立体が。小学生ぐらいの身長、無毛で青白い皮膚のそれはちょっとこわい感じ。その上には宇宙人頭部のスケッチ(というのか?)が3枚。続いては河童で使われた宇宙船(TENが乗っている)と宇宙船の全体。前にはモニタがあって河童のメイキング映像が流れている。


さらに壁沿いに進むと『ACRI』のエリア、ここでもモニタでメイキング映像が流れている。ここにあったのはイルカのフォームを模した椅子(以前CRIAがあったとき展示されていた)と、高さ20〜30センチぐらいの人型模型+人魚模型(いろんなポーズをとらせてスケッチしたりするアレ)。左右には高さ30センチくらいのACRIの人魚(下半身がイルカのようになっているものと、映画ACRIのままの姿のもの)がおかれている。それからDRAG−ONに出てきたドラゴンの原型(なんだろうな)の高さ20センチくらいのがあった。

さらに壁沿いには阪急のHEP FIVEのクジラの10分の1模型・・・本物がみたいよぉ。本人の解説では、海面近くを泳ぐサーフスイムから海中深く潜って泳ぐディープスイムに今まさに入らんとする瞬間の姿勢なのだそうで、どこから見てもS字型に見えるようデザインしたのだそう。

振り返るとANGEL VALENTINEのオブジェ(以前西武百貨店でやっていたもの)、8耐のMAaria(バイク)も見える。マリーザの着けていた甲冑のような衣装も人形に着せてまたがらせてある。

WORKパーテーションの中央には1メートルほど高くなった台があってTRANSツアーのセットの一部が展示されている。ひとつは登場の際使われたインディアン小屋。もうひとつは歌ち台。小屋の中には真っ赤いインディアン衣装の人形が座っていた(初日にはいなかった)。台の中央は1メートル四方の穴があいていてそこにはすっぽりと胎児のオブジェがはまっている。近くで見ると思いのほか大きいのでびっくり。穴のまわりには4台のモニタ、映像はもちろんTRANS FILMSの映像(のみ)。一人芝居のところで下半身にモザイクがかかっているシーンを発見してしまい思わず悶絶。

パーテーションの反対側の壁には14体の女性たち。去年行われた『ART NUDE』で描かれたものでした。ひとりひとりちゃんと(モデルさんの)名前があって、さらに作品名もつけられていました。『本当にこれ1時間で描いたの?』ってびっくりすることしきり。製作現場に参加していたというのに実物を並べられると信じがたくて。

これにてWORKエリア終了。


TEA ROOMには龍屋のお菓子

WORKエリアの奥は『龍姫茶屋』。立食形式にテーブルが並べられていて龍屋のジェラートアイスとかコーヒーとかが食べられます。ここでいったんブレイクしていざARTエリアへ。と思ったらi-Macが並べられている一郭を発見。ファンクラブ会員向けに発売される(予定の)『H-LIFE』というCD−ROM写真集のテスト版が公開されているのでした。なかなか遊びゴコロがあって楽しいCD−ROM、バラまかれたちっちゃい画像をクリックすると大きなのが見られたり、画像にコメントが入っているものもあったりで結局10分以上も楽しんじゃいました。



ARTエリアはまさに集大成

ARTエリアの壁は黒で照明も落としてあるので白い壁だったWORKエリアとはひと味違います。19才のときに描いた自画像から始まって今年製作のものまで、油絵から粘土の立体作品、果ては家具まで。まさにすべての時代を網羅した作品群に圧倒されてしまいました。

思い出すままに並べると、自画像を含む10代の頃の油絵、十字のシリーズ(パラレルワールド展出品)、半透明の水生生物たち、アクリル版に描かれたうさぎのキャラクター、粘土の顔シリーズ(未来遺跡展出品)、ロウで作った立体(むろん型を取ってブロンズ仕上げ)シリーズ(パラレルワールド展出品)、高さ10センチ位の人間の上半身を模した人型集合体のシリーズ(初出)、Mind Mapと題された3作品(パラレルワールド展出品)、米米メンバーのキャラを描いたシリーズ、月をテーマとした作品、箱男の恐怖と題された作品、魔女と少年が描かれたイラスト、KOMEGUNYのジャケット作品、青・黒・橙の3色で砂漠を描いたシリーズ、プロダクトものとしてソファ、ピアノ、ギター、ベースの各作品、などなど。

未来遺跡展やパラレルワールドに出品された作品も多く初出のものは多くはなかったけれど、その時代ごとの作品が多重層を成して立体となって迫ってくるようでちょっと苦しかった。特に顔の描けなかった時期の作品(パラレルワールドに出品)というのは息苦しくて恐ろしくじっと見てはいられないのだけれど不思議な魔力があって、ぐるっと一回りするとなぜか戻ってきて見てしまう。『これみんなが石井竜也なんだなぁ』と思ったら正直泣けてしまいました。


ただでは帰さないぞ、SHOPコーナー

出口の手前はSHOPコーナーです。グッズたちはもう紹介しちゃったから省くとして、ここのディスプレィがすてきでした。
全部宝石店にあるようなショウケースに納められているのですね。それも商品としての並べ方じゃなくて、美術館や博物館の展示のように1点1点工夫がこらされていて見ているだけでも楽しかったです。チョーカーや胎児のリングなんか珊瑚の枝みたいなところにかけられていたり、パンフレットの写真もバラにして置かれてその上に別の商品をディスプレィしてあったり。なんか在りし日のHATIを思い出してしまいました。

商品の購入はそこここに置かれている商品カードをもってレジに行くという形式だったので、通常のコンサート会場のような長蛇の列にもならなくて快適でした。


オ・マ・ケ1

パミール1階では『石井写真館』と題して石井さんの画像の入ったプリクラがとれるようになっていました。部屋の隅にはDVDデッキとモニタが3台配置され、それぞれDRAG-ON FILMS(ライブ映像)、DRAG-ON FILMS(本人解説)、TROUBLE MAKER(ビデオクリップ)が流されていました。

オ・マ・ケ2

会場の前にはお祝いのお花がところせましと並べられていました。そのいくつかをご紹介しましょう。

コータローさん宛のお花

上記以外にも全部でこれだけの団体・個人からのお花がありました。50温順に並べさせていただきます。(敬称略)

株式会社キューブ 代表取締役社長 北枚裕幸
ゴールデンキッズ 金子隆博
サンデーフォークプロモーション
鈴鹿サーキットランド
ソニーレコード
テレビ東京 制作局参事 橋山
東急エージェンシー シザーズリーグ事務局
日本テレビ 「FUN」
フジテレビジョン(株)ミュージックフェア
フジテレビ(株)シザーズリーグスタッフ一同
(株)メディアファクトリー
(株)リングス 前田日明
Can Doぴあ編集部
FMWプロレス ハヤブサ
TBSスポーツ 鈴鹿8耐スタッフ一同
the end of genesis T.M.R evolution turbo type D 西川貴教

竹下宏太郎さん宛
フジテレビ721 「IQバトル!20世紀」スタッフ一同
ライブレポを見たい

もう帰りたい


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