SPACE HAWAIIAN SHOWライブレポート
PART 1
このライブレポは基本的には19日(最終日)を中心にレポートしています。それ以外の日のハプニングは『××日は』というふうに記述しています。
セットがすごいぞSHS
会場に入ってびっくりするのはステージセット。天井近くまでの空間をフルに使ったどでかいものですべてがハイビスカス柄(スピーカまで!)。
まずはステージ両脇(スピーカ横)に配置された2基のロケット、銀地に黒のハイビスカス柄のそれに、コメホカスタッフはすかさずテ○ドン、ノ○ンと命名(あっぶねー)。その他のセットはすべて黒地にシルバーのハイビスカス柄。
中央には円い窓のついたブースがあって無理矢理考えると宇宙船のエアロックに見えなくもない・・・かも(見えねーよ!)。ブースの左右にはプールにあるような手すりのついたはしごがついている(ってことは上から登場もアリってこと?)。
ステージ奥の両脇には天井まで届こうかというぐらいの高い煙突様のものが立っている。楽器の配置は左右対称で基本はトランスツアーと同じ。ステージ前方にはでべそっていうか5メートルくらいの花道がしつらえられている。奥の幕はホリゾントじゃなくて黒地の布の中央にハイビスカスとSHSの染め抜き。全体の色が黒と銀に統一されているので柄の派手さの割りにはけばけばしさを感じない。たった6日しかやんないのにこんなセット組んでペイするんかねー、と他人事ながらちょっと心配になるくらいの規模だ。
会場内は『ハワイアン』ってことで、パレオ、ムームー、アロハシャツの方々が多い。そしてレイをつけている人がとても多いのが目につく。レイ率は3〜4割ぐらいもいたんじゃない?
開演前のこの時間、BGMはもちろんハワイアン、と言いたいところだがまず流れていたのがロカビリー(ハイパーロカビリーだからね)、その後ハワイアンが流れ最後にはなんと『日本語の』ハワイアンが聞こえてきた。もしかしてこれはマチコさんが参加しているというあのグループなのでわ?(そのとーりでした)
(最終日は前半がギターとテナーサックスのインスト曲、後半はモチ「サンディーwithココナッツカップス」のハワイアンでした。
ほっほぉ今回も前説が・・・
開演前、前回のトランスツアーに引き続き「特製前説=イントロダクション」が。それでは以下に掲載しますので、雰囲気を味わってください。(ちなみに英語表記のところはすべて英語の発音です)
* * *
Good Evening, Ladies & Gentlemen. Welcome to "SPACE HAWAIIAN SHOW"
さて今宵お届けします特別なShowは、我々が11年と3ヶ月と26日をかけてプランニングした、文字どおりのSuper Entertainment Show でございます。
このイベントは全世界のテレビ局で放送され、しかも超VIPな国家主席たちも固唾をのんでこのコンサートが始まるのを今や遅しと待っている次第です。
スペースセットに50億円、目を疑うコスチュームに80億円、息をのむライティングに60億円、皆様がお座りになっている椅子も実は1脚1000万円もする代物であります。従って、この空間にあるものすべてが後世に残る国宝級であることを、この私、ケイ・グラントがお知らせしています。
総制作費1800億円、国家予算の20分の1をかけたGorgeous & RichなすばらしいShow、それが今宵お届けする、"SPACE HAWAIIAN SHOW"なのです。
皆さんの左右に鎮座するF141型Rocketは正真正銘の本物でございまして、ロシア製です。通称"Hawaiian Locomotion Rocket"、略して"Hibiscus(ハイビスカス)"。このRocketで宇宙を味わっていただきましょう。
実は、このRocketは総制作費には入っておらず、皆さんの税金から拝借いたしました、別途契約でお借りしておりますのであしからず。政治をも巻き込んだこのEvent & Concertがどんな大規模なものかおわかりいただけましたでしょうか。
それではまもなく全世界を狂喜乱舞させる、International Super Showが始まります。もうしばらくお待ちください。
オープニングはCheap, but Impressive!
いかんいかん、ケイ・グラントさんのナレーションに影響されて(わかりもしない)横文字を並べてしまったぁ。
ステージが暗転するとトランペットのファンファーレが流れる。おっとこれは『ツァラトゥストラはかく語りき(2001年宇宙の旅のテーマ)』ではないか。重低音がすごい、体全体に音圧を感じる(隣で連れが「きもちわるいよー」と泣いておった)。最後の高まりとともにステージ奥の幕が落とされると巨大な地球が現れる。どよめく観客・・・そして上手奥にライトひとつつく、なんだかショボいロケットが地球に向かって飛んでったゾー(観客大笑い)。それも足を下にして・・・地球に向かって降下したって考えればいいのか、うーん、でもピアノ線が光ってたしなー。
(最終日のアクシデント:幕が地球にひっかかってなかなかとれない。スタッフが必死にひっぱっているのだろう、3回ほど大きく揺らいだ後やっと落ちていった(ほっ)。ビューティは必死に「球体です」って言ってたけどやっぱり板だったじゃんねー、球体ならひっかかるハズないもん)
と思っていると中央のブースの窓から明かりがさす。なかにはドラゴンスレイヤーズのメンメンがいるのが見える。一気にあがるボルテージ。メンバーが位置に着くとケニーのドラムがひときわ響く。と雷が鳴り、そのあと静かなシンセ音が流れる。インサートするナレーション。
"Long time ago, the ancient earth, there was..... "
ムボーな試みでした。全編英語のナレーションは私の拙いヒアリング力では太刀打ちできましぇん。でたぶんこう言ってたんじゃないかなってことを(思いっきり想像力で)意訳すると「その昔、太古の地球には静けさと平和が満ちあふれていた。そのような場所を私はイメージしてみる。そうするとそれはハワイと重なってくる。宇宙とハワイは似ているのだ」(80パーセント想像デスガ)
ゆっくりしたドラムのリズムとともに今度はマリーザ&コータローが登場。ブースの上に立ちそこからはしごで降りてくる。2人ともシルバー&ブラックのイナズマ模様のスーツ姿だ。押さえた動きの中に筋肉の緊張がみてとれる。かっこいい・・・
演奏がブレイク、一転して速いテンポに変わるとブース内にビューティの姿が。でてくるなり【AGAIN】へ、ノンストップで【コノヨノヘヴン(新曲)】。ビューティの衣装はというと白&黒ラメの長上着&黒ラメのシャツ&白パンツ、首にはチョーカー。上着は襟とカフスが白、カフスはなんとひじまである!・・・このいでたち、ロカビリーでもハワイアンでもねーなー。
今度のコンサートは副題が多いぞ
2曲おわってMCタイム。
いきなり「イェー!(客:イェー)」「ごみの仕分けしてるかな?(客:イェー)」というわけでございまして、今回は後ろに巨大な地球なんかもありましてですね、みんなで環境問題を考えようというそういう副題がついているわけでございます。大切ですね、ゴミの仕分け。燃えるゴミと燃えないゴミとリサイクルするゴミ、身近にできる地球環境保護ってやつですね。私もゴミの仕分けをちゃんとしようと”今”思いましたけども。いや、思うことが大切なんですよ。”いま”思ったわけなんですが、って昨日もいいましたけども(客:笑)」
(蛇足:15日のMCにはこのほかに副題:「日本とは」がありました。曰く、西洋文化と日本文化の違いはディズニーランドとピューロランド、キリスト像と仏像の違いである。あしたのジョーのヘアスタイルは立体化できない。ウルトラマンは裸かそれとも何か着ているのか(観客実態調査つき)? オバQの中身はどうなっているのか?等々について熱く力説していました。)
「ようこそ宇宙船地球号へ(笑)」(←手垢の付いた言い回しってヤツ、笑っちゃうのもわかるよね。)
「ま、みなさん足もお疲れになったようですのでお座りください・・・ここは通常コンサートをやる場所ではないんで見えにくいところがあるかと思いますが(後ろの客から『みえなーい』コールが)・・・いや、あの、なんですか?・・・いろいろと意見の飛び交う中すすめてまいるわけでございますが。今日はファイナルでございます。最終日でございますんで、今日は自分のためにやりたいと思います。いやもちろんみなさんのためにやるんですけども、今日は特に自分のためにやりたいなと。(客拍手)」
「みなさんハワイアンということでパレオとかでいらっしゃってますね、またムームーの方も、浴衣の方も。それってどこがハワイアンなんですか?・・・は? 柄がね、はいはい。・・・みなさんお元気ですか? 私も元気です。(笑)」
「そういうかっこして、恥ずかしくないですか? はずかしいでしょう?ね?
ピカソって人が言ってます。才能というのは全員が百なら百持ってるんですって。でも出せるのは2割まで。あとの8割は羞恥心でもって抑制されてしまうということですね。羞恥心で才能が目減りしてしまうんですね。そうかといってやりゃあいいってもんじゃないですけどね」(いつものように上げたり落としたりの客いぢり)
「それではいきましょうか、イェーといったらイェーと返す。後ろじゃなくて正面!(客:いぇー)」「正面!(客:イェー)」(後ろを向いて立ちションのポーズ←「しょーべん!」ってやつですか?)
「下品がウリのアーティストでございますからですね、許していただきたいと思うんですけれども。これからますます活動していきますんでですね、応援していただきたいなと思います(客:拍手)」
「今日はほんとに常磐ハワイアンセンターからいらっしゃったお客様のような感じですね。ふるさとというわけではないんですが、なんかなつかしい感じがいたします。やっぱり何事にもコンセプトというのが大事ですね。こういうコンサートでもこうやってみなさんがパレオとかで来てくださる、そうするともう来ただけで気分が明るくなるでしょう?ね?」
「今日はゲストゲストで次から次へとゲストが出て参ります。ゲストが・・・1組ばかり。・・・それではノリをあわせましょう。」(なんだか話題がぐるぐるしてるぞー。だいじょぶかぁ。)
「ヒッヒッヒ・・・なんだかうれしくてさぁオレ。(ちらっと後ろを見て)なんだろう?(ニヤニヤ笑いがとまらない)」(なんだかとってもハイなご様子)
「というわけでただいまお盆でございます。お盆というと田舎のある人は田舎に帰るという。みなさん、田舎かえりました?田舎があるっていいことですよね。 田舎に帰るとおじいちゃんかなんかのお墓にいって『(裏声で)おじいちゃん、今年こそは結婚します』とか『給料があがるようにお願いします』とか祈ったりしてね。そういうの全然いいと思ってなかったりして。(人口が)一時分散化したなって思ってたら、最近また中央に集まるようになってきたようですね。・・・お盆といえば東京に一番人がいなくなる時期でございます。そのような時期に万難を排してきてくださって誠にありがとうございます(客:拍手)」
「今年の夏はいろんなEXPOがあったようですね。グレイとかもやって20人くらい集めたりして(万がぬけてるよ、万が)。だいたいエキスポっていうのはかっこわるいですよね。だって”ポ”がはいってるんですよみなさん、ポですよ。ポってエッチですよ、だってみんなの名前にポがはいってたらどうします? まぬけでしょ。たとえば(ぐるぐる)ポ○美とか、石毛・・・(ぐるぐる)・・・○ポ夫とか(あまりに現実離れした名前のため記憶していません)」(でもさぁ、芸者の源氏名でぽん太っていうの、あるよね)
「・・・ご協力ありがとうございます。あぁいい子だいい子だ。いい子だいい子だ(といいながら腰が前後に動いてる、そのうえ腕までついてるぅ)・・・もーいくとこまでイッちゃってね。」(もーそーとーハイテンション、やばいよーーー)
「ところでみなさん、昇展のほうは見ましたか?(客:見たぁ!) すばらしいでしょ? 15年もやるとあれぐらい貯まるんだから。だから続けるってことは大事ですね。また貯まってくると『もっとつくって貯めたいな』ってなっていくんですよ。だから今『もうやめようかなぁ』と思ってる人はあと1年がんばってみたらいいと思いますね。昨日今日はじめたばっかりでもうやめようかってのはなしですよ。とにかくあとちょっとやってみるというね。こういう話をしたりなんかして『石井って考えてるよなー』とか思わせちゃったりしてね(客:笑い)」
「今日はゲスト呼んでるんですよ。もう出てきたら座りしょんべんしちゃってバカになっちゃうくらい、思わず手を合わせたくなる線香あげたくなるくらいのすばらしいゲストなんですよ。アメリカから木目調のジェット機でやってきたという超有名な、あのリッキーマーチンが土下座したという、アメリカ人が土下座するかどうかわかりませんが、そのくらいすごい人なんですよ。これが今回ハワイの自分の女連れ込んでの登場ということで、ぜひ期待してください。それからですね、この方は股間に自信があるらしいんですよ。それで(股間が)見えなくなっちゃうから座って見てくれってことでした。それでは出てきていただきましょう。ジョージ・エンジェルウィング!」(下手へ去る)
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もう帰りたい
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