ディナーパーティ "FUZZ JAZZ STYLE"レポート[PART.2 本編(1)]


 ピアノ・セッションの興奮さめやらぬ中、いよいよ、ライブ会場の扉がオープンされ、入場します。 入場したバンケットルームはまだ薄暗くて高ぁい天井からおっきなシャンデリアがいくつも下がって 豪華ケンラン!! ステージ前は広く空けられ(絨毯じゃなく)板張りに改造されていて 『ここがダンスフロアなのね』。その後ろには10人掛けの大きな丸テーブルが20卓ほど ゆったりと配置されていかにもホテルって感じ。ワインを飲みながらゆったり座って見るもよし。 ダンスフロアで騒ぐもよし、もう至れり尽くせりな環境に感激。


 『やっぱ見るなら前でしょう』ってことで迷わずダンスフロアへ。連れを席に残してきちゃったけど 構うもんか。ステージも広いひろい。あんなに人数いるのに楽器と楽器の間に空間があるなんて。 うふ、これは5人の踊りが楽しみだぁ。

 わくわくして待っているとパイプオルガンの荘厳な音が響きわたる。ステージ後方下からグリーンの ライトが放射され同時に響きわたる声。
「あなたは神を信じますか?(インチキ外人神父)」(はい信じます)
「常にいましぃーめの心を持っていますか?」(はい、持っております)
「BIG HORNS BEEは、な、何人ですか?」(えっ、あの、5人だと思います)
「サッチーとミッチーはどちらが悪い人ですか」(ワイドショーを見るかぎりサッチー だと思いますが)
「あなたの尊敬するひとは?」(三波春夫さんです)
「お客様は神様です。メリークリスマス」(メリークリスマース!)
・・・しょっぱなからコレだもの。もー腰砕け。


【THEME FROM ELECTRIC SOUL MAN】は例によってFJQが2コーラス演奏する 間にBHB登場! 拍手と歓声のなかポジションにつく。メンバー全員揃いのグレーの スーツ。フロックコートのように高い襟の上着に2タックのパンツ。それぞれ思い思い の位置にピンズ(クリスマスツリー型)を付けているのが見える。金子・織田は左胸に 、フッシーは左腕、そしてシモちゃんは左の襟に(わかばさん見えず)。


 続いては・・・5人とも楽器をおいてヘンな踊りを始める。横向きで下手へステップ、 ステップターンを入れながら今度は上手へ。途中"Merry Christmas" "Happy New Year" で客席にごあいさつ。 この説明しがたいアヤシイ動きはダンスフロアの客によって速攻マネされたことは言うまでもない。なぜか 全員ビミョーに違う動きをしている(だれが間違ったのか不明)ため後ろからは誰を見ていたか一目瞭然だったハズ (推測)。後日この曲は【テリーのズンドコ節】であることが判明(おみやげCDに入ってた)。




【SNAP】【SHAKE & DANCE!!】と定番2曲のあとは金子さんのMC。

 「メリークリスマス! クリスマスイブイブこの日にわざわざきてくださってどうもありがとうございます (客:拍手)。今年はBHBがFJQ featuring BHBとして動き出した年で、年末をこうやって一緒に過ごせて、 本当にうれしいです。どうでした?(ロビーでやった)クリスマスメドレー。この時期、町中どこに行ったって クリスマスソングばっかりで、もうみなさん聞き飽きてると思うんで、今日は、ちょこっとだけクリスマス っぽくってことでやったんですけどね。食べ物はどうでした? おいしかった? そうですか。ダンスフロアも 広くていいでしょ? 後ろの方も『踊ってみようかな?』と思ったら前へ、出てきて好きに踊ってください。 それでは最後まで楽しんでいってください。」


 ということで次は新曲【FLOWBONE】。アタマの5人吹きのところでフッシーとシモちゃんが、 リューゲルホーンに持ち替え。途中のキーボードソロのところで、シモちゃんがちいちゃな鈴(小学校の 学芸会で使うみたいなの)を振ってる。さらに手持ち無沙汰なのかキーボード(伊藤)〜トランペット(小林) ソロのあいだぶらぶらウロウロ。でも出番直前になって大慌てで戻ってくる(ぷっ)。


 曲が終わりステージ暗転のまま。電話の音がして「もしもし、ぼくだけど」・・・これは 盗聴ネタのコント(おみやげCDにしっかり入ってました)。耳をそばだてて聴いてたら、 曲のイントロが聞こえてきて、でも相変わらずステージは暗いまま。『?』になって周りを見回すと、 なんとフッシーが後ろの入口から入ってきてました。

 右手にはマイクと花一輪、左手にはワイングラスを持ち【想い出のサンフランシスコ】を歌いながらの 登場に場内は一瞬呆然。拍手のなか悠々と歩くフッシーの後ろにはいかつい体のお兄さんが付き従い 花吹雪を散らします(もー大ウケ)。一瞬スターとボディガードってふうに見えたけど違ってたのね。 間奏部分でテーブルを回りながら「メリークリスマス」だのなんだのいうお姿は『これぞディナー(歌謡) ショウ』といった風情。下手側のホテルの人には「お仕事ご苦労様です」、若い女性に向かっては 「(グラスを上げ)酔っちゃった君に」・・・くぅ、やってくれるわぁ。ステージに上がる直前、 (ほとんど空だった)ワイングラスをとり代えるところなんざあーた、伊達男も極まれり、 体がカユくなるほどのレベルだわ。伊達男は、ホテルの飲み物係の方への、ご挨拶もかかさずない、いやー、 ナイスガイ!!


 ステージに上がると「これからは私の歌謡ショーでお楽しみください。ここからは ジャイアンのリサイタルを見たのび太の気持ちがよーくわかるステージです。順番を追って 紹介しますと1曲目が『想い出のサンフランシスコ』をカラオケでお届けしました。」

 「クリスマスといえば、にわかカップルが多くなってね、アベックが(客:笑い)。 アベックって古い? んでムール貝かなんかこう食べちゃったりして『おいしいねこのムール貝』とかつって 『おまえなんかアサリとかシジミでも食ってろ!』って感じだったりしますが、そんじゃなきゃ,オマールえびの こーんなの食ってたりしますね。そうそう,クリスマスっていえば女子は(客:笑い)はプレゼントね。 ダイアモンドの指輪とかつってこぉんなちっちゃな石のついたのもらったりして。『そんなもんもらうぐらいだっ たら、尿道結石の人から石もらえばいいじゃない』ってね。」ってな具合に、途中ダンドリを間違いつつも楽しい (?)トークを繰り広げる小林さんに場内は大盛り上がり。

 「次の曲はおまけのCDに入ってる曲で曲名は【してみちゃおかなぁ】です。 (ステージに貼ってあった歌詞カードを剥がし)じゃぁ、この歌詞カードを持っていただいて( と最前列の女性に持たせる。必死になって歌詞カードを掲げるお客さん)。(今度は後ろを向き)バンドさん、 調はC調、拍子ドンドン拍子でお願いします。(爆笑)」・・・曲は途中に挟み込まれる「うふっ」 「えへっ」って裏返った声とブリっ子な仕草が背中を逆なでする名(迷)曲でございました。


 ここでBHBが登場、でもフッシーのコーナーはまだ終わりじゃございません。 「この曲もとうとうおクラ入りなんじゃないか。と言われておりますがとんでもございません。山下達郎さんの 『On The Street Corner』にも入っているという名曲【You belong to me】をお届けします」
 ここでまたワイングラスが復活、上手へ行けば近くの女性にじーっと目線をあわせ、下手へ行っては思わせぶりに ワインを飲み、真ん中では「会いたかったよ、すてきだね」「(テーブル席を指して)後ろのあなたに乾杯」 「2000年が良い年になりますように」とやりたい放題(爆笑)。
後半♪愛すればこそこそこそって自力エコーを入れ、 ♪目をつぶれ・・・ば、と思いっきりタメるかと思うと(超スピードで)♪あなたなしでは、とやってシモちゃんを グラグラさせるという次第。小ネタは増えてるし芸にどんどん磨きがかかってるわ。もーフッシーってば!

【IN FLIGHT】でニュートラルに戻っ、てなかった、やっぱ。エンディング5連発。途中タメるタメる。 前の5人は口からマウスピースをはずすわけにもいかず目をシロクロ。ドラムの成田さんも人が悪いよねー。


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