マルさんインタビュー

米米のマルからCappa due chiサブマネージャー丸山に至るまでに隠された秘話


ぷる:じゃ、丸山さんに、ちょっとお伺いしちゃおうかな。
   え−と、開店の時って、丸山さんてこちらにいらしゃいませんでした、よね?


マル:ええ、僕はいませんでした。

ぷる:ですよね。

マル:お話は開店の当初から、僕はいただいてたんですよ。
 で、話はあの、随分古くなっちゃうんですけれども、あの、大久保君と僕っていうのは、その、学校時代の(聞き取り不明)、幼なじみ的な仲間だったりとかしてて、小さい時からずーとバンドやったりとか、遊び仲間であったりとかする時に、本当にその時にね、「大人になったら、店をやろうね、二人でやろうね。」っていう話をずーとしてたの。

ぷる:へーー。(驚き)

マル:で、そんな話をしてたにもかかわらず、バンドにあるチャンスがあって、火ふいちゃって、それでデビューする事になって、っていうところで、「ちょっと方向が変わっちゃったね」みたいな話はしてたんですが、まあ、あの、人生いろいろありまして、丸山はちょっと1回休部する事になっちゃって(笑)、それで、その後、まあ休部っていうか、まあ実際にはバンドを抜けて、僕はあのいろいろと音楽、自分の個人でもバンドをやってましたし、あとその他にですね、なんていうんですかね、タレントさんのバックの仕事であるとか、アレンジの仕事であるとか、作曲であるとか、っていう仕事をずーとやってたんですよ。
 で、まあ、そういう仕事をしているうちに、本当に人生いろいろありまして(笑)、また更にアクシデントがあって、交通事故にあっちゃったんですよ。

ぷる:あ、なんか、「ビラダテ」でしたっけ、書いてあって、えー、とかって。

マル:で、その交通事故があって、で、そういうミュージシャンであるとかの仕事ができなくなっちゃってね、で、何をしようかなって言ってる時に、そうだ、BONと一緒に店やろうって約束したんだよなーって、思ってる時に、マネージャーの話と同じなんですが、やはり藤沢で(笑)。

店長:何か藤沢に縁がありますよね、不思議と。

マル:縁がありますよね。(笑)

ぷる:えっ、同じところじゃないですよね。違うんですよね?

店長:違います。だから、丸山さんと大久保さんは、幼なじみじゃないですか。僕も、山崎というのは、10何年か、何年かな、やっぱり10年以上の付き合いなんですよ。学生時代からの遊び友達なんですよ。

ぷる:えー、そうなんですか。

店長:二人共、そうゆうとこ、似ているとこがあるんですよ。

ぷる:それで、藤沢で、また?

マル:それで、藤沢で僕一人で、BARをやってたんですよ、ずーと。
で、先にやってるねー、みたいなニュアンス、だから結局、せーのでスタートしても、例えば、自分にしても、BONにしても、じゃあ、店やろうって言っても

   −−−(テープ反転のため、中断)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

そういう意味も含めて、まあちょっとさわりでも、やっとこうっていうのと、さっき僕、自分で言いましたけど、仕事とかっていう感覚よりも、自分がこれで、自分の生きざまの中でね、笑える生きざまだけを残してゆく事に力、全勢力を注いでるんで、だから、何をやっても、生きていれば、とりあえず笑えるよ、っていう中で考えて、酒の飲めない自分がとりあえずBARをやるっていう事自体がもう笑えるじゃないですか。

ぷる:ああ、シチュエーションとしてね。(笑)

マル:(笑)で、自分でやっても3ヶ月で潰れるな、と。潰れてもしょうがないよな、自分酒飲めないんだから、っていうところで。
確かに、生活はかかってましたけど、そういうところの、なんていうんですか、その生活苦であるとか何とかって事を考えちゃうと、前向きに何にもとらえられなくなっちゃうんで、いかに自分が楽しくて、ご飯が食べられるようになるかである事だけを、私利私欲だけを考えて(笑)、いい意味で。だから、その先程マネージャーの、サービスの中の話にもありましたけど、自分らが楽しくなかったら、人を楽しんでもらうであるとかって事、わからないじゃないですか。そういう部分も含めて、自分が店をやって、どんなところが例えば自分の魅力であるのかっていう事を再確認する意味も含めて、そういう飲食であるとかっていうのを、とりあえずとらえようかな、って。

ま、大それた事を考えたわけじゃないですが、早い話がそういう意味で、料理ができるわけでもなかったんで、僕も適当に自分が、まあ食べる事が大好きだったんで、まあ、いわゆる、そこで、まあ藤沢っていう、湘南っていうんですかね、あの辺の場所柄もあって、海の近くにずーと住みたいっていうのもあったんで、一挙両得だと。海のそばにいれて、で、好きな時にサーフィンができて、好きな時に、自分が店やってますから、好きな時に遊びにいけるぞ、みたいな感覚で始めたんですよ。

で、それが、そうこうしているうちに4年の歳月が過ぎまして、で、それがちょうど、たまたま、ここの店がスタートする時に、お話をもらったんですよ。Kappa due chi っていう店をやるんだけども、もう、要するにスタートの時からいてほしいんだけれど、っていう話でずーと言われてたんですが、やっぱり、お店やってると、すぐポイっと抜けるわけには、いかないじゃないですか。

ぷる:ですよね。

マル:すごい、本当に小さな店だったんです。15人、10人位入るのが精一杯のお店で、そこ、3〜4年やってる間に、いわゆる藤沢の住人の、まあいい意味、悪い意味含めての不良度も(笑)、若い人達相手に、ずーとやってるうちに、やっぱり自分もそこの店に愛着があったし、おいそれ、ポイっと、じゃあね、ってわけにもいかないところがあって。

で、そういうことろで見切りをつけるのになかなか時間がかかったんですけれども、その1年間の間にいろいろと、(聞き取り不明)遊びに来てくれてるお客さん達を説得して、それで、まあ、ここに至るっていうところなんですかね。

だから、ある意味では、若い時にBONと話していた夢、的なことろが実現した事は、確かですね。

ぷる:かなり、こう、紆余曲折が、あったものの。(笑)
でも、何か、そういう、なんか子供じゃないけど、若い時からそうやってなんか話をしてて、実現するっていうのも、すごいですよね。


マル:そうですね。

ぷる:考えると。

マル:これって、すごく幸せな事なんだと思うんですけど、でも、人に言うと、今そういうチャンスにめぐり合ってそれが実現したから、そういうふうに言えるんだ、と言われる事がかなりあるんですけど、それとは別個に、やっぱり、僕個人的な事なのかもしれないんですけど、僕の実家っていうのはお寺で、あの、祖父も坊さんなんですよ。で、よくその祖父にずーと僕が言われてきた事っていうのは、小さい時に、「思念を持って生きなさい」っていう言葉だけをずーと僕はいわれていたんですよ。要するに、思って念じなさいと。自分がどう生きる、どうあるべきかを、思って念じなさい、って言われた事をずーと頭に覚えてて、ただ、自分が例えば大人になったらとか、そんな大それた事は考えてないですよ。だけども、なんていうんですかね、例えば、「ミュージシャンになるんだー」とか、「レコード絶対つくるぞー」とかっていうニュアンスで一生懸命やってる人よりも、要するに一生懸命やってるというニュアンスが、そこで苦痛が伴っちゃうじゃないですか。だけれも、結局自分が好きでやっているんだから、別に苦痛は伴わないはずなんですよ。

だから、そこの部分だけをずーとやってきただけ。だから、逆に、わかんないですけど、人から見たら苦労しているように見えちゃう部分もあるのかもしれないですけど、僕個人は、全然苦労した覚えはないんですよ。ただ、一つだけ絶対忘れてないのは、自分がこうしようと思った事は、一度たりとも(強調)、忘れた事はないです。挫折感とかって、絶対つきものですけど、そんな時にも、悔しくて絶対忘れてないです。

だから、マネージャーとも話しますけど、これはこうしようね、こうなろうね、っていうのは、毎日のように、辛い時こそ、言ってますよね。とりあえず。だから、Kappa due chi 2号店であるとか、それこそ今の夢物語的なところの話かもしれないですけども、「じゃ2号店はどういうふうにしようかね」、とかいうような話を毎日、しているわけですよ。

ぷる:いいですよね。そういうふうな話できる人が、すぐ身近にいて。

マル:なんか、そういう事とかっていうのは、やっぱり、なんていうんですかね、無いと、日常の仕事的なところでいえば、さっきの話とはちょと逆の方向の話かもしれないですけど、現実的な見方すれば、やっぱり仕事って楽じゃないですから。

ぷる:それはそうですよね。キツイ部分は必ず伴いますものね。

マル:キツイところは、8割ですから。(笑)

ぷる:それはそうかもしれない(笑)。

マル:だから、そんな時にっていう意味も含めて、自分ら、もしくは、スタッフとかっていうところに、やっぱり、そういう意味でも含めて、マネージャーや丸山とかっていうのは、いつも笑いだけは絶やさないようにしようと、心掛けてはいますけど。

ぷる:でも、そういう雰囲気が、やっぱりお客さんに伝わるんだと思うな、なんか。

マル:それが伝わってくれたら、僕はすっごく嬉しいです。(店長に)そうですよね。
僕、それしかないんで。(笑)

ぷる:(笑)それしかないなんて。いやいやいや。いや、丸山さんの気遣いは、もう本当に。

マル:いや、とんでもないですよ。僕いつも、そこ、マネージャーに注意されてますから。

ぷる:そうなんですか、(店長に)そうなんですか?

店長:いや、そんなこと、そんなことないですよ。

マル:ぼーっとしてますから。

ぷる:いろんな、まあ私なんか、米米のファンじゃない人とも来たりとかね、よくあるんですけど、大体、おおむね、「おいしかったね」とか「楽しかったね」とかって言って、皆帰るんですよね。
で、いつもね、なんか、なんて言うんだろう、驚く、驚くっていうか、驚くって言うほどの事もないのかもしれないけど、なんかね、あっそうか、こういう風に考えて、こうやったんだろうな、って後で思うんですよ。


店長:ああ。

ぷる:その時はね、自然にこうサービスとか、受けてるじゃないですか。お客さんだから、普通にサービスとか受けて、ご飯食べて、「あー楽しかったね、おいしかったね」とか言って出ていって、帰りの電車の中で、「あ、そういえば」、とかって後からこう思ったりなんかするんですよね。そういう、なんか、発見があるのが、due chi の楽しみの一つっていう。

店長:ああ、そうですか。

ぷる:そういうのは、いつも感じるですけどね。

店長:毎日、違いますけどね。

ぷる:うん、毎日。毎日、何かしら、そう、違うんですよね。
で、あの、同じ業界とかにいる人だったら、その、そういうのってすぐ、わかるんだろうと思うんですけども、私なんかそういう、レストランとかって行った事ないし、だからよくわからないんですけど、でも、後からこういう心遣いがあったんだよねー、とかってそういうのはね、感じると嬉しくなって、また来ようとか、思うんですけど。
   じゃあ、あとは。
   (Q3 店内とか外で、ファンの子に今でも声をかけられますか?
    ビラダテに載って以後、マルさん目当てのお客さんが増えたとか )
   うーん、あ、でも「ビラダテ」に載ってからって、マルさん、結構有名人に?


マル:そんなことは、ないと思いますよ。

ぷる:ないですか?

店長:いや、と言いながら、でもね、写真とられてますよ。

ぷる:あ、やっぱり。

店長:サインとかね。

ぷる:ですよね、やっぱりね。


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