ガイ・フォークスの火薬陰謀事件とその背景



(前頁より)


(5)イングランド王ジェイムズ1世の即位

エリザベス女王逝去の報を受けたジェイムズは、1603年4月5日、ロンド
ンに向けて出発し、7月25日ウェストミンスター大寺院で戴冠式を挙行し、
イングランド王ジェイムズ1世兼スコットランド王ジェイムズ6世となった。

王はエリザベス女王のように絶対王政をとろうとしたが、イングランド人には
親しみを持たれなかった。イングランドの政治情勢や宗教問題を十分把握して
いなかった。
王はプロテスタントであったが、王妃アンがカトリックに改宗したこともあっ
て、カトリック教徒は王にカトリックの容認を求めた。

王は、即位の翌年(1604年)ハンプトン・コートに宗教界の代表を集めた。
カトリック教徒はこの席で王がローマ・カトリック教へ理解を示すと期待して
いた。
ところが王は、国教を維持する宣言をおこない、「国教忌避」(Recusancy)
する者には厳しい法令を出した。
この声明にカトリック教徒は失望し、怒った。




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