某経営者セミナーで政治経済評論家のＫ先生が、かって演台を叩か
んばかりに慨嘆された話で始めよう。
「バブル経済の発生とその崩壊の原因と責任は、１９８０年から９０年
代にかけての財界経営者の資質の低下にある。経営者は時間をか
けて自己を磨きあげねばならぬのに、これを怠って来ている。
『立てばカラオケ、座ればマージャン、歩く姿はゴルフ馬鹿』
と言えば、日本の最高経営者の行動をかなり言い当てている。（会場
に自嘲的苦笑い起こる）最近はインタビューしても、プロ野球とかゴル
フ談義が多い。ビジネス以外の深みのある、人間的魅力のある方が
少ない。このことが、巨視的な判断を必要とする時、誤った決断となっ
ているのではなかろうか。日本の将来を思うといささか心寂しい気が
する」
読者諸氏には「ゴルフ馬鹿」はいないと思うが、参考までに英国での
ささやかなゴルフ体験を語ってみたい。１９７０年代のロンドンにタイム・
スリップしてみよう。
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