王は、教会の信徒である国民たちから謗られ罵られることとなった。 ヘンリー2世がイングランドを統治するためには、このベケット暗殺の 懴悔を、英国民に具体的に示す必要があった。 そのため、王は市の西門から大寺院までの道を、裸足で歩かねばな らなかった。たどり着いた大寺院で、盛大な懴悔のミサが行われ、王 は鞭打ちの刑を受け、辛うじて国民に許された。 次頁へ 「ロンドン憶良見聞録」の総目次へ戻る ホームページへ戻る