EB横丁 in MACWORLD Expo/Tokyo '99

まずは、会場に押し寄せるお客さんの波をご覧ください。

いらっしゃいませ!


お、押さないで!


単に会場が狭いからとか、後ろの通路が狭いからとかいうことだけではないようです。
のぞきに来る人に「これを見に来たんだ」という意志が感じられます。

さて、それではその「これ」とは何か??
これです。

デモをする北村さん

T-Timeのデモをするボイジャー・北村さん


T-TimeとMacFanMVP受賞盾

MacFan読者が選ぶMVP賞を受賞!!

モニターで文字を読む、という作業はおそらくパソコンを毎日使っている人のほとんどの人がほとんどの時間やっていることだと思います。しかし、モニターを含めてのパソコンの機能のほとんどはそのためには作られていなかった、というのがこれまでの状況だったと思います。今まで作ってきた人たちは、それをどう考えていたのでしょうか?……という疑問が浮かびます。
電子出版という言葉もいつのころからか使われるようになりました。しかし、そのどれもが「読書」という言葉の持つ意味についてどれだけ考えていたかというと、多少の疑問が残ります。
その中で、パソコンで「読書するという行為」を最前面に押し出してきたボイジャーは、エキスパンドブックという文字どおり新しいページを開いてくれました。そこに新しい表現の可能性を感じとり、エキスパンドブックを自ら作ろうという人たちも現れました。そんな「作家」たちの作品を一堂に介して展示即売しようという試みが「エキスパンドブック横丁」でした……
というような経緯をここで説明するのもなんですが。
ボイジャーは、しかし、そこで満足していませんでした。
もちろん、それは作家にしても読者にしても同じでした。

電子出版には、もっと、もっと可能性があるに違いない
そして一年前、生まれたのが、T-Timeでした。

On Screen Reading(オンスクリーンでの読書)、勝手に略してScreadingのための、読み手の側が設定する読書の場を提供してくれるソフトです。文字の大きさ、ウィンドウの大きさ、文字や背景の色の設定などを読者の側で操作できる。それはありそそうでなかった発想でした。
しかし、それだけですまなかったのが、やっぱりボイジャー。
読み込み専用というファイル形式が用意されていたのです。これを使えば、エキスパンドブックとはまた違った形の電子出版が可能となるのです。

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