※「仲間とともに発表する」
演劇の発表の目的は、「それまで練習してきた自分たちの劇を観客に見てもらう」ということにつきるわけですが、
コンクールの場合、「上位に入賞する」とか「代表に選ばれる」ということも意識すると思います。しかし、スボーツの
世界と違って、直接相手と試合をして得点を競うわけではないので、総合的に見た結果として「代表に選ぱれる」
ということになるわけなので、対抗意識を燃やすより、練習の成果を十分に発揮することに精力を向けてください。
また、発表会は他の学校も発表するわけですから、係の什事をきちんとすることはもちろん、気持のよい発表会に
なるよう、お互い協力しながら会の運営をすることになります。
自分の学校の舞台が成切すると同時に、発表会全体がすばらしいものになるよう、演劇の仲間や会館職員と明
るく挨拶をかわし、感謝の気持ちを忘れずに参加しよう。
※「荷物の点検と打合せ会」
会場に着いたなら、さっそく自分たちの荷物の点検をします。もし、なにかあるとしたなら、早目にわかったほうが
対処できます。装置の上げ下ろしのために破損しているところはありませんか、持ってきたつもりで忘れてきたもの
はないでしょうか。係に分かれて確認します。
私のこれまでの経験にも、いろいろなことがありました。装置の一部を忘れてきたり、持ってきた小道具を食堂に
置いてきたり、装置の一部が壌れたこともありました。早目に発見して、リハ‐サルに間に合うように手配しました。
大会運営で決められた打合せには、遅れないように参加しよう。前もって提出したプランに変更がある場合や、
わからないことがあればはっきり話して本番で迷うことのないようにしよう。打合せ会が済むと、いよいよリハ‐サル
待ちということになります。
※「リハーサル」
いろいろな大会の運営に係わって感じることですが、リハーサルをしっかり行う学校の劇は、あるレベルをもった劇
の上演が期待できるようです。全体的に統制がとれていながら、伸び伸ぴと明るく、それでいてテキパキと進行する
リハ‐サルを見ていると、普段のその学校の雰囲気や練習状態が感じられるものです。
リハーサルは、本番と同じような真剣勝負の時間です。やり残したものがあれば、その部分については本番での
ぶっつけ勝負となるので、思わぬハプニングが起こるかもしれないのです。音合わせをしていない場合には、勘で入
れたなら、電話のベルがとてつもなく強すぎたとか、あるいは弱すぎたため、ベルの音がだんだん強くなるように変
化したというようなことが起きたりするのです。
発表会を開く地区の係や会館職員との打合せは、はっきりと相手にわかるように話してください。よりよい舞台を作
るために、要求することは要求し、変更するところははっきり説明し、相手の話もしっかり聞いて、あいまいな部分が
ないようにしよう。また、演劇用語についてもわからない場合は、「なんのことですか?」と聞き返して、はっきりさせる
ことです。自分が普段使っている用語でも、地域や会館では別の言葉を使っていることもあります。相手にわかるよう
に伝えるということを心がけてください。
やるぺきことを、時間内に満足できるように進めるためには、計画をしっかり立てて打合せを十分しておくことと、短
時間で最良のものを作れる技術を身につけておくことが大切です。
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