山行記録
2006年06月04日(日) 晴
コースタイム
護摩滝登山口 6:34 → 7:02 作業道分岐 → 7:33 黒森沢のぞき → 8:17 護摩滝
→ 8:49 沢終点 → 9:14 尾根分岐 → 9:21七ヶ岳山頂 9:36 → 10:27 護摩滝→
11:10 黒森沢のぞき → 11:42 護摩滝登山口
今日は毎年6月の恒例山行の「七ヶ岳山開き登山」の日ですが、直前に登山コース上に残雪が多いため町として参加者の安全を確保出来ない事から山開きは中止となりました。 しかしこの「七ヶ岳山開き登山」は自然朴の会にとって「鹿狼山元旦登山」と同じく原点の山行なので、自分たちの山開きとして登る事にしました。 何時もは式典が開かれる広場そして車で一杯になる林道にも1台の車も見当たらず、例年集まる登山者は式典に参加するのが目的だったのかと少し寂しい気持ちになりました。 でもたまにはこんな静かな山開きも良いかなとも思い護摩滝登山口を出発します、まずは作業道をゆっくりと進みます、道端からはかえるの声がいつもより大きく聞こえてきます、これも登山者が自分らだけだからなのだろうかと思いました。 30分ほどで作業道が大きくカーブしている場所に着きます、ここから登山道らしい道になりますが足元はぬかるみなどであまり良くありません、右に左にぬかるみで無い所を選びながら歩を進めるとやがて眼下に黒森沢が覗け正面が開けた所に着きます、この辺りが歩き始めて1時間ほどになるので休憩するのに丁度良い場所です。 ここからは右手に急な登りとなりますが2〜30m程登るとこの坂も終わりで登り着いた所から左に進みます、ゆるい傾斜の道を進み小さな沢を2箇所越しさらに先に進むと黒森沢に出ます。 例年だと護摩滝まで岩伝いに沢を登りますが、今回は沢を雪渓が覆っているので雪の上に上がりますが沢の中央部辺りがかなり薄くなっているので慎重に進みます。 護摩滝の所に着いて見ると滝の取り付きの所まで有る雪の状態が良くないので、滝の直登はやめて巻道の方を登る事にします。 滝の上部からは滑沢の中を登るのですが中央部は黒い苔が沢の岩肌に付いていて滑りやすく、滑ったら滝の下まで一直線に滑り落ちる事になるので慎重に沢の端の部分を木の枝やローブにつかまりながら足場を確かめつつ進みます。 沢も中ほどまで進むと傾斜もゆるくなり石伝いに楽に進むことが出来る様になります、所々に小さな雪渓が残っていて踏み抜かないように注意しながら進むと沢の終点に着きます。 ここでコースは沢から離れ左に石のゴロゴロしたV字の涸れ沢の様な道になりますが今回は雪で完全に埋まっています、雪は胸ほどの高さが有るので横の木の枝につかまり雪の上によじ登りました。 いつもは大きな石がゴロゴロして大変な登りですが、今日は雪の斜面なので楽に登れます。 たかつえスキー場からの登山道と合わさる尾根まで登れば山頂はすぐそこになります、尾根の分岐に出ると目の前がパーと開けます、右手はたかつえスキー場の遥か奥に雪を被った会津駒の連なりが望め、正面の奥には那須連峰が見え、左手には七ヶ岳の山頂がすぐそこに見えます。 息を整えたら最後の登りを楽しみながら山頂に向かいます。 山頂には大きな「七ヶ岳」の標識が立っています、いつもの山開きはここで記念のバッチを登山者にくれているのですが今日は羽塩から登って来たと思われる登山者が3人いるだけの静かな山頂でした。 帰りは登って来たコースを戻ります、下り始めて間もなく何組かの登山者とすれ違いました、山開きが無くても登って来る登山者がいたので何かほっとした感じがしました。 滑沢の途中まで下りて来た所で渡部(会津南稜会)元会長が連れの方と2人で登って来るのと出合いました、会長はドクターストップがかかっていると昨日聞きましたがやはり今日の山開きの日にじっとはしていられなかった様です、挨拶とお互いに気を付けてと言葉を交わし別れ先に進みました。 護摩滝を過ぎ黒森沢のぞきまで戻りここで少し余韻を楽しみながら休憩をしてから登山口までの作業用林道をのんびりと戻り今年の自分らの山開き山行も終わりました。 帰りは芦の牧のドライブイン温泉で汗を流してさっぱりとしての帰宅でした。
地形図:
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山開き中止で針生登山口にはいつもの賑わいは無い | 登山口から我々の山開きを開始する | 作業用林道と登山道の分岐 |
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黒森沢のぞき、眼下に沢を覗く、ここから右に急登が20m程有る | 登山道から黒森沢に出ると護摩滝の下まで沢は雪で埋まっている、しかし中央部はかなり薄くなっているので注意が必要 | サンカヨウ、護摩滝の巻き道の横に咲いていた |
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護摩滝の巻き道から沢の雪を見下ろす | 巻き道は表面の土が流され、以前よりは歩きやすくなっている | 護摩滝の上部を横切る、水量は何時もと同じ程度、沢は滑りやすいので注意が必要 |
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滝を過ぎてすぐ上の滑沢部分、ここで足を滑らせたら滝の下まで滑落してしまうのでコースの中で一番注意するところ | 沢の端を慎重に登る、黒っぽい藻が滑りやすいので要注意 | 滑沢の終点に到着、左手にV字に削られた登山道が有るのだが今日は完全に雪に埋まっている |
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沢から登山道の雪の上に上がる | 雪が胸ほどの高さまで有り横の笹につかまり攀じ登る | ここは大きい石がゴロゴロしていて歩きにくい道だが雪に埋まっているおかげで今日は登りやすい |
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腹もすいてきたので、宿で作ってもらったおむすびで腹ごしらえ | 滑りやすい沢に気をとられ、ここまで朝飯を食べるのを忘れていました | 尾根道に出ると眼前が開けていつもの展望が目に飛び込んでくる |
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誰もいないかと思って来ましたが山頂部に登山者がいるようです、おそらく羽塩コースを登って来たのではないかと思われます | 山頂に向かう前に少しの休憩で展望を楽しみます、すぐ奥がたかつえスキー場でかすんで見える奥の連なりは会津駒方面 | 那須方面も見渡せる |
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山頂にて、今年は登山者がほとんどおりません | 登山者もいないのでゆっくり三角点を写して見ました、一等です | 山頂で腰を下ろして朝飯の続きをいただきました |
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尾瀬、会津駒方面を遠望 | 往路を戻ります | 尾根道を後に下山します |
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滑沢途中で渡部会長と合いました | 渡部会長から写真を撮ってもらいました | 沢出合いから振り返る |
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この辺りの沢にも雪が残っています | 心地よい疲れと余韻にしばし浸ります | 本当に気持ちの良い2日でした |
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無事登山口に戻って来ました | 七ヶ岳林道の針生側入り口に立てられた山開き案内の看板には大きく「中止」と張られていました | これが幻となった2006年の七ヶ岳山開き参加記念のバッチです |