どこの山域にも気になる山がある。年10回程は蔵王連峰に登っているが、登山道がなく今まで登ることが出来ずにチョット気になっていた山が馬の神岳(1551m)である。 山の位置は北屏風岳の東側で、水引入道と烏帽子岳の間にある。 平成13年4月14日、南隣にある不忘山に登り雪の状態を確認し、翌週の21日に登ることにした。
7:30 白石スキー場の北端に車を止め、神嶺林道から歩き始める。先週は林道入口から雪があり、車を入れることが出来なかったが、今日は500m位は入れそうだ。7:52 水引入道登山口 8:01 神嶺林道と別れ白萩林道へ 8:51 林道終点、(途中カモシカと野ウサギに出会う、近くにはカラマツの原生林もある。)何の目的でここまで林道を作ったのかわからないが、山頂までの約1/3位は出来上がっている。ここからは登山道もなくただ山頂を目差し歩くだけだが、積雪が少なく足元の小枝が邪魔をし歩きにくいが10分もすると、雪の量が増し歩きやすくなる。左手前方に不忘山が見え始める頃、右手に馬の神岳から馬蹄状に派生する反対側の尾根が見えてくる、その上方に馬の神岳の山頂が現れる。先はまだ長いのであせらずゆっくり登ることにする。尾根上には2ケ所雪が少なく笹が出ていた所が有ったが難なく越すことが出来た。雪の急斜面はアイゼンがあった方が歩きやすく、さらにピッケルを持っていれば安心だろう。尾根をほぼつめると、右へ曲がるように山頂を目差すことになるが、この付近は尾根幅もありスキーですべり降りてもよさそうな感じがする。10:40 山頂到着。山頂の目印がわからないので誰かが枝に巻き付けたタオルの場所を山頂と決める。当然この辺りで一番高いところである。山頂からは北屏風岳の荒々しい山肌が間近に望むことが出来る。山頂付近の尾根上に樹齢350年のザオウカラマツ(蔵王固有種)が12本(65年前に発見された時は30本)有ると、物の本に載っていたが、樹高が3〜4mなので雪の下だったのか反対側の尾根にあるのか今回は見つけることが出来なかった。11:15 昼食を終え降りることにする。下りは前方に目標を定め、グリセードを楽しみながら適当に歩く。雪の上ならではの歩行だ。11:55 林道終点 12:39 神嶺林道 12:48 水引入道登山口 13:15 駐車場着。雪解けしたところに芽吹いたばかりのフキノトウを見つける、夕飯のおかずにといただく、季節の先取りで旬を味わった。人があまり登らない山へ行くと何かとチョット得をするような気がする。これからも気になる山へせっせと出かけ、何か新しい事が発見出来ることを楽しみに山歩きを続けたい・・・。
駐車場7:30---水引入道登山口7:52---神嶺林道〜白萩林道8:01---林道終点8:51---10:40馬の神岳山頂11:15---林道終点11:55---白萩林道〜神嶺林道12:39---水引入道登山口12:48---駐車場13:15
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