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タイトルイ

フスベ山(1,221m)

山行日:2002年4月20日 記:YMZ


 平成14年3月9日 蛤山よりフスベ山を目指したが雪の状態が悪く、輪カンを着けても雪に足を取られ歩行が困難になり、蛤山北側の林道分岐で引き返した。4月20日に今年最後のチャンス(登山道が無い藪山なので積雪時でないと歩きにくい)と再トライを試みる。750 蛤山登山道入口に車を置き歩き出す。830 蛤山登山口、ここから林道を離れいよいよ登山道の登りとなる。道の脇には甘い香りを放つタムシバと足元に白とピンクの花を付けたイワウチワが咲いている。階段状の道を登りきり855 林道に着く。ここからは平坦な林道をフスベ山近くまで歩くことになる。林道は蛤山をトラバースする様に巻いており、915前回引き返した林道分岐に出る。ここから前方にはフスベ山が見える。林道を歩くにつれフスベ山が左側、後方、更に前方へと移動していく。林道は後半荒れだし、小木、笹等で道が覆われ、歩行が大変な処も出て来る。林道に雪が現れるころ、フスベ山への取り付きを見つけ、1044林道と別れる。急斜面の雪面を辿りながら尾根へ取り付く。雪が消え笹薮の所が1箇所あったが、そのまま進み1112雪庇の残る尾根上に出る。ここから目指すフスベ山頂は目の前に見えるが、一旦下り再度雪面を登り返すのは結構つらい。休憩をいれながら10分も登れば、三等三角点のあるフスベ山に1133到着する。山頂はなにもない小広場だ。山頂からは枝越しに、番城山、蛤山、二ツ森山、不忘山〜刈田岳を望む事が出来る。1200昼食を終え下山を始める。下りは多少の藪こぎは覚悟し、雪のついている尾根を出来るだけ歩くことにする。最後は背丈以上もある笹の薮を漕ぎ1239林道に出る。ここから1時間半の林道歩きだが、歩くのに飽きないよう今宵の食材にフキノトウを摘みながら右手にフスベ山を眺めひたすら歩く。林道分岐に13:55着。朝通ったときは大きく開いていたアズマイチゲの花も、日陰になり閉じ始めている。1412蛤山登山道へ入る。登る時に見つけたコシアブラの芽を摘みながら歩いていると、3人の登山者に追い着かれ、山菜採りかと尋ねられる。フスベ山の帰りだと答えるとそれはどこにあるのと聞かれ、地形図を広げて山を示すと、こんな処。こんな地図があるんだとビツクリしていたが、地形図を知らないなんてこっちのほうが驚いてしまう。1442林道に出て1521車に戻り着く。今回の山行は約7時間の歩行で、登山道の登りは2時半位であとは林道歩きとなったが、それはそれなりに楽しい思い出に残る山行だった。ところで、フスベ山とは変わった名前でアイヌの呼び名の様に思われるがこれから謂れを調べて見ようと思っている

フスベの謂れ:フスベとは『いぶす』『くすべる』『熱湯での処理』など『かまど』に関連した意味があるようだ。フスベ山は沢に山腹を深くえぐり取られた様子が『かまど』に似ているところから由来してらしい。

蛤山登山口8:30---林道8:55---林道分岐9:15---尾根取付き10:44---尾根11:12---11:33フスベ山山頂12:00---尾根取付き12:39---林道分岐13:55---蛤山登山道14:12---蛤山登山口15:21


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