InternetDisk

作成日:2003/01/10


筆者は少し前まで 仕事で使う資料を持ち帰るときFDなどのリムーバブルメディアに保存したり、 自分宛のメールを利用したりしていたが、これらの方法ではうまく運用しなければ 複数のバージョンが点在してしまい、どこでも常に最新のものにアクセスできる とはかぎらない。「FDを開いてみると加筆した部分が無い、しまった別のFDだった!」 となってしまうのである。 ノートPCにすべてのデータを入れ資料作成やプレゼンはそれで行うことにしたが、 常に持ち歩くのは大変だし、なんといっても故障した場合のダメージが大きい。 (2002/01/16の独り言を参照)

これらの問題を解決するために Justsystemのインターネットディスクを利用している。 同期マネージャ(iDisk Tool)が特定のフォルダの更新状態調べ、更新されていれば インターネットディスク上へファイルをアップロードし、インターネットディスクの ファイルが新しければダウンロードしてくれる。この機能のおかげで複数のPCで同一の ファイルにアクセスすることが可能になった。

メリットとしては

などがあるわけだ。

Justsystemのインターネットディスクは有料サービスだが、 WindowsならLAN環境でしか使えないがブリーフケースがあるし、 Windows2000ではもう少し強力になったオフラインフォルダという機能がある。 UNIX系ではrsyncというツールがあり、これはCRCチェックによるブロック 単位の比較により高速同期が出来るので、これらを活用することも可能だろう。

しかし、これらでは常に最新の版はもてるが、複数の版を管理できない。 大幅に変更した後にやっぱり前の状態に戻したいというばあいは、バージョン管理が 必要になる。これを実現するツールとしてUNIX系ではRCS(revision control system)や CVS(Concurrent Versions System)というバージョン管理ソフトがある。 これらを使えば変更後であっても任意の時点の版に戻すこともできる。 CVSではグループによる同時編集にも対応するなどさらに高機能だ。 プログラムのリビジョン管理のためのソフトなのでテキストファイルしか 対応出来ないが、その機能は強力である。 一度書いてしまって終わりではなく、時間をかけ推敲しつつ完成させる 長文を書く場合などや、変更点を詳細に記録しなければならない文書 などでは重宝するであろう。

リムーバブルメディアを利用したり、複数のPCを利用する人が直面する 「どこにあるか探し回る」「最新バージョンはどれか」「整理が大変」などの 問題が、インターネットディスクというものを利用することにより 『ポケットひとつの原則』が実現でき解決するわけである。 筆者と同じような悩みを持っている方は、試してみてはいかがだろう。


前へ| 前へ
コンピュータの部屋
トップページ