Windows 3.1 & Lan Manager 2.1 on VMWare

作成日:2001/08/01


Windows 3.1が使いたい!

とある場所では、Windows 3.1がまだ現役で動いている部署があります。 ハード的にもそろそろヤバイので機種変更&バージョンアップを してもらいいたいのですが、そこで動いている独自アプリの移植が非常に難しく 、ハード+ソフトの入れ替えとなるとコストがかかるということで 放置されたままになっています。

ところが、このIT時代、世の流れでその独自アプリも仕様変更が余儀なくされ いろいろと変更が必要なのですが、前述のような環境ですのでテスト環境を 用意するのも大変です。古いハードは手に入らない、 新しいハードではドライバが無いのです。

VMWareはWin3.1+LAN Managerで使えるか?

そこでチャレンジしてみたのはVMWareです。 とりあえずWebのサポートページを見たところ、Windows3.1にも対応しているし、 エミュレートするネットワークカードのAMD PCnet PCI-IIも素直に対応出来そうに 書いてあったためチャレンジしてみることにしました。

VMWareのコンフィグレーションを行ったあとは、DOSのインストールです。 そうWindows3.1ではDOSが別途必須なのでした。 当初Caldera Open DOSをDOS/V化して使おうと思ったのですが、手こずって断念。 探し回ってリカバリFDのPC-DOSを見つけてこれで"FDISK"と"Format /S C:"で インストール領域を作成します。DOS/V化するため"FONT.SYS"や"DISP.SYS"と フォントファイルをHDにコピーし"CONFIG.SYS"と"AUTOEXEC.BAT"を作成します。(このあたりは他のWebページに詳しいところがありますし、普通にDOSのシステムディスクがあれば 苦労することは無いと思いますので省略します)。

引き続きWindows3.1のインストールです。 インストールディスクから"SETUP.EXE"を起動して画面の要求に応えていきます。

LAN Manager 2.1 をインストール

Windowsのインストールが完了すれば、ネットワークを利用するためにLan Managerを インストールします。

Windows3.1であれば店頭でまだ入手出来るところもあるみたいですが、 Lan Managerとなるとかなり入手は難しいところですが、WindowsNT Serverの CDにはクライアント用にLan Managerも付属しているので、これを利用しインストールします。

NT4.0のインストールCDからLanManagerのインストールディスクを作成しインストールします。DISK1〜DISK3まであればOKです。この作成したFDを挿入し

c:\>a:setup

とすると、テキストベースのインストールが始まります。「Lan Maneger2.1c拡張セットアップ」を選択し、画面の指示に従ってFDを入れ替えてインストールを進めます。

ところが3枚目のディスクをインストールしていると

Error Unable to read file:NETWKSTA.

のようなエラーメッセージが表示されますが、ここでは気にせずにOKを選択し続行します。 ネットワークアダプタの選択になりましたら、とりあえずNE2000など適当なカードを選択し プロトコルをいくつか選んで先に進みます。

インストールが終わったら、先ほどエラーが出たファイルをセットしてあげます。

C:\>copy c:\lanman.dos\netwksta\netwksta.500 c:\lanman.dos\netprog\netwksta.exe

とします。

ネットワークドライバのインストール

AMD のドライバダウンロードのページから"NDIS2 driver for MSLANMAN"をダウンロードしFDに解凍します。本来なら、LanManagerのセットアップの段階で、「その他のドライバ」としてこのFDを利用すればインストール出来るはずなのですが、なぜかうまく行きませんでした。そこで直接コピーします。

"NDIS2 driver for MSLANMAN"のFDをAドライブに入れ次のようにしてコピーします。

C:\>copy A:\PCNTND.NIF c:\LANMAN.DOS\DRIVERS\NIF\
C:\>mkdir C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\ETHERNET\PCNTND
C:\>copy A:\PCNTND.DOS C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\ETHERNET\PCNTND\
C:\>copy A:\PROTOCOL.INI C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\ETHERNET\PCNTND\

こうしてドライバのコピーが終われば"C:\LANMAN.DOS\SETUP.EXE"で 「表示/変更」→「ネットワークドライバの登録」でPCNETが選択できるようになります。 プロトコルを選択し、IPアドレスなどを設定して、設定を保存して終了します。 再起動してみると、、、

 NDIS v2.0.1 MAC Driver,  Version  3.12
 DriverName ........ PCNTND$
    Station Address ... XX.XX.XX.XX.XX.XX
 Driver configuration.
    IOAddress ......... 0x1000
    Interrupt ......... 9
    DMA ............... 0
    Rx Buffers .....    4
    Tx Buffers .....    4
Microsoft DOS TCP/IP Protocol Driver 1.0a
Copyright (c) Microsoft Corporation, 1991. All rights reserved.
Copyright (c) Hewlett-Packard Corporation, 1985-1991. All rights reserved.
Copyright (c) 3Com Corporation, 1985-1991. All rights reserved.
Microsoft DOS TCP/IP NEMM Driver 1.0

起動時に上記のようなメッセージが出力され、ドライバの組み込みはうまく行ったようです。そしてWindowsを起動してみると

と、ネットワークへのログオン画面が出てきました。これでネットワーク資源の割り当てなども出来るようになります。


試してみるのに必要なもの

おまけ、LinuxのSambaで公開しているフォルダをWindows2000とWin3.1 on VMWareで表示している図


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